fc2ブログ

RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 軍事ライターの文谷です
 コミケでは隅田金属ででています。評論情報です。

連絡先:[email protected] (新)
旧  :[email protected] (旧)

メールアドレスは、新旧で切り替え中です


→ サークルMS「隅田金属」

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 軍事ライターの文谷です
 コミケでは隅田金属ででています。評論情報です。

連絡先:[email protected] (新)
旧  :[email protected] (旧)

メールアドレスは、新旧で切り替え中です


→ サークルMS「隅田金属」

Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2014.08
06
CM:2
TB:0
11:53
Category : 未分類
 小堀桂一郎さんが、産経新聞「『8・15」に思う 「国連憲章史観」改訂求める秋だ」なのだが。
国内の歴史戦の様相である。即ち国連憲章史観への固執といふ情念は、近隣の反日国家のみならず、日本国内にも存在し依然蠢動(しゅんどう)を続けてゐる。彼等が歴史修正主義に向ける敵意と憎悪は国際社会に於ける旧連合国の体制派のそれと全く同質である。
小堀桂一郎「『8・15」に思う 「国連憲章史観」改訂求める秋だ」『産経新聞』(産経新聞,2014.8.6)http://sankei.jp.msn.com/life/news/140806/art14080603410001-n1.htm
と述べている。なんでも、戦争について反省することは「占領利得」にしがみついている奴の言い分だとのことである。そして「身近の国内に蟠踞(ばんきょ)する対敵内応分子」であり、排除すべき第五列だと主張している。まあ、どう「排除」するのか伺ってみたいものだがね。

 なんにせよ、その主張の方向が、イアン・ブルマさんが、『外交』最新号で指摘する構造とあまりにもソックリなのが面白い。ブルマさんは日本の右派について
いわゆる日本の戦争犯罪は、中国、米国、あるいは左派の日本人のプロパガンダであり、東条英機元首相らの英霊は正式に靖国神社に祭られるべきだという主張[している]
ブルマ,イアン「第二次世界大戦の消えることのない歴史」『外交』(時事通信,2014.7)p.37
と述べており、それに小堀さんの主張があまりにも綺麗にハマっている。これを読むと、小堀さんの主張がテンプレートに沿った戯画な発言に見えてしかたがない。

 そして、彼らの発言が保守派の足を引っ張っているというブルマさんの指摘ももっともである。
憲法改正を支持しているかもしれない多くの日本人さえ、安部首相の愛国主義的なやり方での改正は望んでいないだろう
ブルマ,(2014)
ある意味、小堀さんみたいなアレ右派が喋れば喋るほど、保守派の立場は悪くなる。

 そのいい例が、靖国社である。昔みたいに「戦死した倅に会いに行く場所」とか「一度もあったことのない父に拝礼する」場所であれば、誰も悪くは言わない。問題は、靖国神社や神道系の連中が、政治的に余計なことをいう、この種右派と連中と結合したことである。※※※ なんにせよ、政治利用の結果、戦死者も行きたがらない神社になってしまっている。戦死者のみなさんも、集会場所として使いにくくなって迷惑至極だろう。

 さらに、こういうことを言う連中は、職業右派を呼び寄せるのが鬱陶しい。小堀さんたちは、孤立しているから、それに乗っかって自己の利益を最大化させようとする金と自己顕示欲の亡者を排除できない。その結果、運動がさらに嫌らしいものになる。今日、わざわざ広島で集会を開く日本会議がそのいい例である。日本会議そのものも怪しい宗教団体ベースであり、それに乗っかる田母神俊雄さんやら井上和彦さんもロクなものではない。

 田母神さんや井上さんの職業右派のやっていることは、戦死者と罹災者をいいように自己利用し、個人的な経済的利益を吸い取るものだ。見ているだけで不愉快になるものであるよ。いずれ天罰覿面で、道を歩いているときに躓いて、転んでドブ川に突っ込んで、ヘドロから首だけ出してあの兵六ヅラが涙目にならないものかね。



※ 小堀桂一郎「『8・15」に思う 「国連憲章史観」改訂求める秋だ」『産経新聞』(産経新聞,2014.8.6)http://sankei.jp.msn.com/life/news/140806/art14080603410001-n1.htm

※※ ブルマ,イアン著,大熊義明訳「第二次世界大戦の消えることのない歴史」『外交』(時事通信,2014.7)pp.36-39

※※※ 最近は軍隊にいったこともない爺ィ共が、日本軍隊の服装をして参拝していて不愉快この上ない。

Comment

非公開コメント

No title

>※※※ 最近は軍隊にいったこともない爺ィ共が、日本軍隊の服装をして参拝していて不愉快この上ない

ほんとに従軍経験があるなら最低85歳なわけだからなあ

ネトウヨ兼ミリオタの連中は、だいたい日本会議と同じ事を話すから嫌になりますよ。