i7 6700Kのメモリ帯域

以前の記事と同じように、i7 6700Kのメモリ帯域を測定する。

プログラムはこちら。

関連記事
i7 6700K (Skylake) オーバークロック
i7 6700K (Skylake) エンコードベンチマーク

環境と設定
CPUi7 5960Xi7 6700Ki7 4770Ki7 3770K
コア数8C/16T4C/8T4C/8T4C/8T
Core4.4GHz4.4GHz4.4GHz4.4GHz
UnCore4.0GHz4.4GHz4.0GHz4.4GHz
RAMDDR4-2666DDR4-3234DDR3-2600DDR3-2133
ChannelQuadDualDualDual
CL15-15-15-36-115-17-17-34-110-12-12-31-29-11-10-28-2




メモリ帯域 (Read)

i7_6700K_ram_speed_01

i7 6700Kは、DDR4-3233の高速性能を生かして1スレッドで25.4GB/s、4スレッドで42.0GB/s。2スレッド以上では頭打ちになるDual Channelの傾向も変わらず。



メモリ帯域 (Write)

i7_6700K_ram_speed_02

i7 6700Kは、2スレッド時になんとか20GB/sに乗せている。ただ、スレッド数を増やすと遅くなる…。



メモリ・キャッシュ帯域 (Write)

i7_6700K_ram_speed_03

対4770K比で、L2が若干高速化していることがわかる。L3についても、4770Kが4.0GHzで、6700Kが4.4GHzなのでその差もあるが、6700Kのほうが高速なのが見て取れる。2MBブロックで、6700K(UnCore 4.4GHz)が265.4GB/s、4770K(Uncore: 4.0GHz)が207.2GB/sとなっている。



というわけで、Skylake(i7 6700K)では、DDR4メモリの採用によるメモリ帯域の大幅な拡大(理論値 50GB/s超、DDR4-3233での実効値 42.0GB/s)を達成するとともに、L2/L3キャッシュの高速化が図られていることがわかる。

整数/浮動小数SIMDのスループット増強と合わせると、Skylakeでもバックエンドからキャッシュ・メモリ改装に至るまで、いろいろ手が入っていることがわかる。それでも10%ちょっとの高速化というのは、結局フロントエンドをあまり増強しなかったのでは、と邪推してしまいたくなるほどである。(少なくともデコーダは増えてなさそう…)



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