もうしばらくするとAlderlakeが発売されるという噂だ。
Alderlakeはx86初のHybridコアであり、デスクトップでついに14nmとおさらばするCPUであり、初のDDR5対応CPUで、かつ久しぶりにデスクトップから新コアがもたらされる、ということでなかなか楽しみだ。
あとはぐだっと書いていくだけ。
Alderlakeの特徴はなんといっても big.small (Intel流に言うとPcoreとEcore) の組み合わせで、これがうまく性能が引き出せるのか、それともEcoreが性能の足かせになってしまうのかというのが気になるところ。
EcoreについてはIntelの主張通りなら、シングルスレッドはSkylakeコアを上回る性能ということで、Atomベースとはいえそこそこ使える性能なのではないかと思う。クロックも3.9GHzまでは上がるようだし、かつて「Atom=低性能」というのを定着させたNetbookのようなひどいことにはならなそう。
まあ、最近のIntel CPUは爆熱で、全コア稼働すると高クロックを維持できないのが常態化しているし、Intel7プロセスに進んだとはいえ、bigコアの性能(IPC)を上げる以上、この状況が劇的に改善することはなさそう。
そう思うと、big.smallなんて電力効率の重要なモバイル向けだけでよいという気もするけど、デスクトップについても
・シングルスレッドアプリならPcoreが8コアもあれば十分
・マルチスレッドアプリはPcoreを少し増やすよりは電力効率の良いEcoreをたくさん増やしたほうが、総合的な性能は上がる(?)
という戦略なのかもしれない。
まあ、結局のところは、実際にベンチマークとかが出てこないとわからないけど、レイテンシとかにシビアなゲーム等一部のアプリ以外では、普通にEcoreはないよりはあったほうがいい、となりそう。
まあ個人的には重いゲームはしないのでゲームは全然気にしていなくて、エンコードとかブラウザとかコンパイルとかが速くなればいいのだけど…
一方で、やや不安なのは供給量と、なによりシステム一式の価格。
供給量については、RocketlakeのときもCore i9はやたらと数が少なかったし、Alderlakeもあまり潤沢だという話は聞かない。メモリもせっかくならDDR5を使ってみたいところだが、こちらもまだあまり潤沢みたいな話は聞かない。というかどちらも少なそうみたいな噂は見る…
価格も、そもそも最上位のCore i9が高いというのはまあある程度当然としても、Alderlake特有の事情として、
・DDR5の場合、新規格のメモリなので高そう
・マザーボードは半導体不足の影響か全体的に値上がり中 (DDR5マザーは特に高そう)
・新ソケットLGA1700は形状が変わって新たな冷却パーツが必要?
なかなかヤバいですね。
わたしはGPUは流用予定なのでいいけど、これでGPUもとかなると、もっとヤバいですね。最近のGPUの値上がりは異常でRX6600で6万円弱ってなんなん…
簡易水冷については、
CorsairからLGA1700のマウントキットが出るということで、手持ちの簡易水冷を流用できるかなと結構期待したのだけど、よく記事を見ると「日本国内での販売予定は明らかになっていない。」
え゛え゛え゛…。なんでぇ…。