Ryzen9 9950X (Zen5)をPPT調整で省電力化

9950XのPPTはデフォルトでは200Wになっていて、かなり電力を投入してクロックを引き上げる仕様なのだけど、電力効率としてはあまりよろしくない感じになっている。

基本的にPPTを下げていっても、あるところまではそれほど性能は低下しないので、シングルスレッド性能はほぼ維持しつつ、マルチスレッドでの電力効率を改善できる。

そこで、PPTを実際に変化させて、性能がどんな感じで変わるのか、確認してみた。

Ryzen向け最適化パッチ (Windows Update KB5041587)

昨日(8/28)公開されたWindows Update KB5041587では、分岐予測の最適化が行われ、特にRyzen CPUの性能が向上すると言われている。もともとWin11 24H2で予定されていた更新の前倒しということのようだ。

なお、これはRyzen 9xxx(Zen5)向けと謳われているが、Zen5に限った話ではないものなので、以前のRyzen、特にZen3やZen4などにも効果が大きいようだ。

基本的にはゲームなどで非常に大きな効果があるとされている一方で、それ以外の処理ではさほど影響がないといわれている。

今回、気づいたらKB5041587が適用されていたので、実際にその効果はどのくらいなのかということを確認してみた。

Ryzen 9 9950XのPBO+CO+CSのベンチマーク

Zen5の9950Xでは、これまでのRyzen同様にPBO(Precision Boost Overdrive)を使ってクロックを引き上げたり、低電圧化したりすることで性能の引き上げが可能になっている。

さらに、従来電圧調査に使用できたCO(Curve Optimizer)に加え、新機能としてCS(Cruve Shaper)が追加されていて、これによって周波数帯(4分割)と温度帯(3分割)の計12点において、電圧の微調整が可能になり、さらに細かな設定が可能となった。

今回はこれを調整して、さらに9950Xの性能をどのくらい引き出せるか試してみた。

まあ、PBOはもともとPPTや温度上限に達しない場合にはあまり恩恵がなくて、ゲームはもちろんエンコードとかもPPT=200Wとかだとさほど効果はない傾向だと思う。(7950Xのときは特に温度を下げる方向で効果があった記憶がある)

ただ、個人的にはPPT=200Wだの230Wだのは正直熱いので、7950XではPPT=100W~120Wで使用していたし、9950XもPPTを下げて使おうと思っていて、そのときには効果ありそうなので、ちょっといろいろ触ってみた。

Ryzen 9 9950X ベンチマーク

9950Xが出るまで時間があったので、いろんなレビュー記事を見てみたけど、性能が出たり出なかったりで結構カオスだ。

それだけでなく、調べているとなんかいろんな話が出てきて

- シングルスレッドは速いがマルチはそれほどでもない
- AVX512は速い
- ゲームは(相対的に)苦手
- CCD跨ぎのレイテンシがさらに遅くなってしまった (え
- Windowsではチューニング不足でLinuxのほうが性能出る ← Win11 24H2で改善?
- SIMDの1サイクルレイテンシが2サイクルになった(なることもある?) ← ?
- WindowsではAdministoratorアカウントを使うと速い ← ???????

とかいう感じで、もうなにがなにやら…。

エンコードだけをみてもレビューサイトによってまちまちな始末で、おそらく条件によって違うのだろうなという感想しか出てこない。

というわけで、実際にエンコードではどうなったのかを中心に、自分でもベンチマークで比較してみた。

Ryzen9 9950Xが到着

なんか評価が分かれている感じのZen5だけど、どんな感じなのか気になってゲットしてしまった。

r9_9950x_20240824_00.jpg

r9_9950x_20240824_01.png

今回は、以前使っていた7950Xのマザー(MSI Pro X670-P WIFI)のBIOSをアップデートしてそのまま移行した。

LunarLakeが発表された

PコアLion Cove、EコアSkymontで構成されるLunar Lakeが発表された。

このアーキテクチャは今年来るとされているArrowlakeデスクトップにも使われるという噂だ。

WD Gold WD241KRYZ 24TB HDD

久しぶりにHDDをゲット。WD Goldの24TBのHDD。

昔使ってた6TB 4台分が一台に収まると思うと、場所とらないし一つにまとめられるし、実に素晴らしい。

型番と仕様はこんな感じ。

WD241KRYZ
CMR方式ヘリウム入り
7200rpm
キャッシュ512MB

大容量HDDらしくずっしりとした重さだった。

IMG_WD241KRYZ_01CJHB0_24TB_2617.jpg

続きにベンチマークとか。


SPARKLE Intel Arc A310 ECO

1スロットLow Profileでもちろん補助電源不要なSPARKLE Intel Arc A310 ECO買ってみた。

arc_a310_eco_20240203_01.jpg




2023年を振り返る (PC編)

2023年ももうすぐ終わりということで、毎年やっている自作PC関係の振り返りだけど、今年は自作PCのパーツはほぼ買わなかったので、そういう意味ではそんなに振り返ることもない。

まあこれだとほんとに書くことなんもなくなってしまうので、買ったミニPCとかそのあたりの感想とか、来年への期待とかを書いてみる。

Beelink EQ12 Proの高負荷時フリーズ解消

Beelink EQ12 Proでもう少しベンチマークしてみようと思ったのだが、ちょっとトラブったのでメモ書き。


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