OpenCLメモ (その7) [終] - reductionとshared local memory(SLM)の使用

最後に、配列の総和計算でshared local memory(SLM)の使用方法を確認する。

OpenCLメモ (その6) - imageの使用

今回はconvolution計算を例に、imageNd(image1d/image2d/image3d)の使い方を確認した。

OpenCLメモ (その5) - 転送(コピー)の排除 (SVM : OpenCL 2.0)

前回は、OpenCL 1.2の範囲でUSE_HOST_PTRやALLOC_HOST_PTRを使ってホスト-デバイス間のコピーをなくす方法を確認した。今回は、OpenCL 2.0のSVM (Shared Virtual Memory)を使った方法を確認する。

参考資料
Intel Developer Zone - OpenCL™ 2.0 Shared Virtual Memory Overview

OpenCLメモ (その4) - 転送(コピー)の排除 (USE_HOST_PTR)

CPUメモリとOpenCLバッファ(GPUメモリ)は通常別のアドレス空間であり、転送が必要である。NVIDIA等のdGPUなら、物理的にも別のメモリであるから、転送が必要なのは、まあ、当たり前だろう。

しかし、この転送というのはくせ者で、たいてい結構重い。計算より転送が重いなんていうのは、ありがちな話だ。例えば、以下の例でもピンクの部分が実際の計算だが、その前後の緑/青色の転送のほうが時間がかかってしまっている。



IntelのGPUでOpenCLを使用する場合、そのメモリはCPUと物理的には同一メモリ上にある。そのため、OpenCL 1.2以降で使用可能なUSE_HOSRT_PTRという仕組みを使って、転送を不要にすることができる。これをIntelではZeroCopyと呼んでいる。

参考資料
iSUS - OpenCL* 1.2 の活用: インテル® プロセッサー・グラフィックスでバッファーコピーを最小限に抑えてパフォーマンスを向上する方法
Intel Developer Zone - Getting the Most from OpenCL™ 1.2: How to Increase Performance by Minimizing Buffer Copies on Intel® Processor Graphics

今回はこれを試してみる。

OpenCLメモ (その3) - work sizeの調整

今回は、この前の簡単な配列加算のプログラムの速度を確認し、work sizeの調整で実行速度が変わることを確認してみる。

OpenCLメモ (その2) - Intel GPUの構造

The Compute Architecture of Intel Processor Graphics Gen9と、2014 OpenCL Optimization Guideをたよりに、Intel GPUの構造を確認した。

構造を理解していないと、いろいろな罠にひっかかって速度が出ないというのが、GPUの特徴である。

OpenCLメモ (その1) - かんたんな計算

最近のCPUにはたいていGPUがついてきていて、

skylake_die_gpus.png
The Compute Architecture of Intel Processor Graphics Gen9より

まあ、大雑把にだいたい30~40%ぐらいGPUだったりする。このGPUを有効利用するには、OpenCLを使って、GPUで計算するのが良いとされるので、年末も近づき、暇になってきたので少し試してみることにした。

OpenCLは以前にもすこしだけやったことがあるが、すぐに忘れてしまうのでメモ書きを残すことにする。
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