2009年5月14日
この映画を見たのは先々週(4/29)の話です。
第一部と同じで、「平和の大切さを訴えている」といううたい文句とは裏腹に 曹操の野望のために大規模な殺戮が行われます。
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吉川栄治の三国志とは少し違ったニュアンスでした。
風を呼ぶために「七星壇」を作らせて、孔明が一人祈祷を捧げる、というくだりはありません。
孔明は、科学的に風向きが一時変わることを知っていたのですが、自らを「神憑り」的に演出するために大掛かりな仕掛けを孫権に用意させ、その中に籠って祈祷をするのですが、その場面が全くありませんでした。
一方、十万本の矢を調達する作戦は、そのまま再現されていました。 諸葛孔明の知略を示すこのエピソードは無くてなならないもの。
霧の濃い夜、孔明は多くの小船に藁人形を積み込み、敵陣に向かって川を渡ります。 曹操軍の見張りは霧の中で突進してくる船団を見て、吹雪のように矢を射掛けます。
霧が晴れて朝になった時、曹操軍が見たものは、多くの矢がヤマアラシのように刺さって いる小船と藁人形でした。
孔明は、十万本の矢を一夜にして敵からまんまと手に入れたのでした。
**************************** この映画では、女性陣も活躍します。
周瑜の妻・小喬は単身曹操の元に飛び込み、命懸け且つ半ば色仕掛けで時間を稼ぎ、 曹操の側から孫権軍への「火攻め」の時機を失わせます。
孫権の妹・孫尚香は、男装して曹操軍に忍び込み、伝書鳩を駆使してスパイ活動。 また、敵陣の陣構えの地図を、晒に描いて下着のように体に巻いています。 戦場では男勝りの大奮闘で危機を切り抜けます。
このように女性も命を張って闘っているのに、 ましてや男は、総大将孫権自らが最前線に出て切り結んでいるのに、 そして当然のことながら、周瑜や関羽・張飛 ・趙雲の劉備軍の猛将も百人力で奮闘 しているのに、諸葛 孔明は、「風を呼んだ(読んだ)」ことで任務終了とばかり 左団扇というか羽毛扇をゆらりとかざして涼しい顔で高い所から戦況を見ているだけ。
自分は安全な所にいて駒を動かすのが当たり前と言う、そのギャップが凄い。
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レッドクリフ PartII -未来への最終決戦- - goo 映画
【goo映画】による作品解説
大軍を率いて赤壁へ進行してきた曹操軍。曹操は疫病で死んだ自軍兵を対岸の孫権・劉備連合軍の元へ船で流し、連合軍に疫病を蔓延させる。これが原因で劉備軍は撤退、だが諸葛孔明だけは赤壁に残った。そんな中、孫権軍司令官・周瑜と孔明はお互いの首をかけての謀略を展開、周瑜は曹操軍2武将の謀殺、孔明は3日で10万本の矢の収集に成功する。やがて曹操軍に潜伏していた孫尚香が帰還、決戦へ向けて本格的な準備が始まり……。
三国志史上最も有名な合戦「赤壁の戦い」を映画化した『レッドクリフ』の後編。前作は戦いに至るまでの経緯や人間ドラマが中心となったが、今作ではいよいよ本格的な戦闘が展開される。期待の合戦シーンはダイナミックかつ大迫力。ジョン・ウー監督の作品らしく戦場では火計による爆発が多発し、そんな中で猛将たちが一騎当千の活躍を見せる。前半の周瑜と孔明による知謀の競い合いも見ごたえがあって面白い。一方ドラマ面では前作同様、周瑜と孔明をその中心に置きつつも、周瑜の妻・小喬や孫尚香ら女性陣がアクセントを加えている。オリジナル要素を加えつつ、壮大なスケールの作品に仕上がった。
孫権・劉備連合軍の総大将・孫権 孫権軍の大都督・周瑜 公瑾 (トニー・レオン) 周瑜夫人・小喬 (リン・チーリン) 劉備軍の参謀・諸葛 亮 孔明 (金城 武)
カタキ役だが文武に秀でた猛将 曹操 孟徳
劉備 玄徳と義兄弟を桃源で誓った・関羽 雲長 劉備 玄徳と義兄弟を桃源で誓った・張飛 翼徳 関羽、張飛より後に劉備軍に馳せ参じた・趙雲 子龍
Part-Ⅱでは、劉備 玄徳の出番は殆ど無かった。 なので、フォト・ギャラリーにも無かった。
【スタッフ・キャスト】
監督・製作・脚本 ジョン・ウー
出演 トニー・レオン 金城武 チャン・フォンイー チャン・チェン ヴィッキー・チャオ フー・ジュン 中村獅童 リン・チーリン
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テーマ:レッドクリフ
- ジャンル:映画
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