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とびきりぜいたくなショーコンサート「劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバー コンサート~アンマスクド~」が2022年1月6日(木)、7日(金)の2日間、福岡サンパレスホテル&ホール(福岡市博多区)で開催されます。出演者の平田愛咲さんにリモートでインタビューしました。
劇団四季・平田愛咲さん (撮影:阿部章仁)
—本作の見どころは。
見どころがありすぎて、何からお伝えしたらいいのだろうと迷ってしまいますね(笑)。個性豊かなメンバーが十人十色で繋いでいく楽曲に、上演中は一瞬たりとも目が離せません。
また、今作は演出家や音楽スーパーバイザーが海外から来日し、この作品を日本のお客さまに楽しんでほしいと、日本ならではのプログラムに再編されています。例えば、アメリカ・ペーパーミル公演を参考にしながらも新たな楽曲が加わったり、海外になじみのある曲目が入っていた部分は、日本になじみのある楽曲に差し替わっていたり。
そして、ナンバーの合間には、ロイド=ウェバー氏が映像で登場して、曲の解説をしてくださるのですが、実は、日本公演のために特別に撮り下ろしてくださった映像もあるんです。「日本公演のために、こんなにすごい方がコメントをくれるなんて!」と、毎日幸せを感じています。
—本作で平田さんが一番お気に入りのナンバーは?
どれも大好きで、選べないくらいたくさんあるのですが、個人的なお気に入りは「バッド・シンデレラ」という舞台版「シンデレラ」の楽曲です。
“シンデレラ”と聞くと、やはり長編ディズニーアニメーションのイメージがあるかと思うのですが、ロイド・ウェバー版は印象が全く違うんです。かっこいいというか、見た目ひとつとっても黒いドレスに黒いリップを引いている。曲調もすごくロックで「私は私!」という現代の女性らしい楽曲になっています。とても元気をもらえます。
そして、「バッド・シンデレラ」は2021年8月に英ロンドンで開幕したばかりのミュージカル「シンデレラ」の楽曲。今回こんなに早く、日本の皆さまに聴いていただけるのも、すごくうれしいです!
—歌う際に気を付けていることや、平田さん独自の練習法は。
元々お芝居が大好きで、単純に歌を聴いてもらうというよりは、聴いてくれている人にこの歌のメッセージが届けばいいな!と、せりふを喋るように歌うことを心がけています。もちろん、せりふでしか表せない表現もあると思うのですが、楽曲でしか表現できないものもあると思っていて。日本公演では英語の原曲を和訳して歌うことが多いので、日本語で歌う難しさもありますが、その中でも常にベストを尽くしてお届けできるように、と気を付けています。とにかく、どうしたらもっと自分の理想に近づけるのだろうと、日々稽古に励んでいます。
—平田さんにとっての“理想”とは?
憧れの方は沢山いますが、自分のこの声を持っているのは世界に私一人なので、その役の思いを自由に表現できる声を持つ、が理想ですね。
—演じてきて、今までで一番うれしかった瞬間や鮮明に覚えている瞬間は。
舞台に立っている瞬間は常に最高潮です。でもやっぱり、初日を迎えた日でしょうか。お客さまがどういうふうに観てくれるかな、どう感じてくださるのかな、と思って舞台に立つ。上演中は舞台だけに集中しているので、カーテンコールで初めてお客さまの顔を見て、拍手を頂けた時は、私の方が感動をいただいてしまいます。
また、初日とは全然違った感情ですが、千秋楽も感動しますね。やはり、終わってしまうのが悲しく、家族と離れるようなそんな気持ちになります。でも舞台のたびにそういう感情を味わえるのは本当にうれしいです。
—今回の「アンマスクド」になぞらえて、平田さん自身が
“仮面”をかぶっているなと感じる瞬間はありますか。
舞台の上です。これだけ芝居をやっていますので、「嘘をつくのも上手でしょう?」と言われることもありますが、普段はびっくりするぐらい仮面をかぶれなくて…。嘘もつけないし、すぐ顔は赤くなるし(笑)。
なので、仮面をかぶるというと舞台の上なのかなと思います。「私以外の何者かになろう、 演じよう!」という気持ちは特にないのですが、舞台に出たその瞬間から役の仮面をかぶっているのかなぁと。
—平田さんは福岡県出身。イチオシ福岡グルメを教えてください。
え~! なんでしょう。私の方が教えてほしいくらいです(笑)! 16歳で上京した当時は「福岡グルメってなんだろう」と思っていました。でも東京に出てきてからやたらと“福岡のご飯”が恋しくてしょうがなくて…。明太子味の料理を頼んでみたり、とんこつラーメンを食べたり。でも東京では、なかなか私が思う博多の味を見つけられないんですよ(笑)。
福岡に帰ったら朝昼晩3食、福岡のご飯を食べ尽くそう! と思っています。絶対食べるのはもつ鍋。明太子と高菜も買って帰ります! 東京のスーパーにちゃんぽん麺が売ってないのは、本当に衝撃でしたね(笑)。
—本作品は、どういう人に観てほしいですか。
ミュージカルファンにとってはたまらない舞台になっていると思います。アンドリュー・ロイド=ウェバーの楽曲がこんなにたくさん聴けるだけではなく、ご本人の解説もついている。そしてもちろん、ミュージカルが初めてという方でも「あれ?これ聞いたことあるな」という楽曲がたくさんあると思います。
絶対に楽しんでもらえる作品になっていると思うので、ぜひ、足を運んでください!
—最後に地元・福岡のファンへ一言。
大好きな福岡に、この作品で帰ってこられるなんて! 海外スタッフの方たちがたくさん携わっている作品なので、海外の空気を感じる瞬間が沢山あります。私が感じたその空気や感動を、福岡で少しでも多くのお客さまに感じていただけますように!
▼平田愛咲(ひらた・あずさ)
福岡県出身。「美女と野獣」のベル役で四季での初舞台を踏み、「アラジン」ではジャスミン役を演じる。
劇団四季のアンドリュー・ロイド=ウェバーコンサート アンマスクド
公演:2022年1月6日(木)13:30/18:30 開演、7日(金)13:30開演
場所:福岡サンパレス ホテル&ホール(福岡市博多区築港本町2-1)
料金:S席11,000円、A席8,800円、B席6,600円
問い合わせ:劇団四季 ナビダイヤル
電話:0570-008-110