2013年8月15日(木)
今日の午後、この表題の講演会が開かれました。
講演のテーマは 【“壊憲”をねらう自民党憲法改正草案】
講師は、私が40年以上前の大学時代に法学や政治学の講義を受けた
九州大学・講師(当時)の横田耕一・九州大学名誉教授(憲法学)
当時は、新進気鋭の若き論客でしたが、今や70代。 (私は60代)
しかし、厳しい口調は今だ健在で、護憲運動の「脇の甘さ」も厳しく指摘。
座席は80程用意されていましたが、次々と補助席を出すほどの満席の盛況でした。
☆ 8・15平和を建設する集い2013
・日時:8月15日(木)午後2時 ・場所:福岡渡辺通教会 福岡市中央区渡辺通4-5-1 ℡092-751-6103 (渡辺通り Bivi 福岡 より 50m 入る)
・テーマ:“壊憲”をねらう自民党憲法改正草案 ・講師:横田 耕一さん(九州大学名誉教授・憲法学) ・参加費:500円 ・主催:反ヤスクニ福岡連絡会 ※集会後、午後4時半より天神までデモ 問合せ:倉掛 ℡092-752-1964
横田先生の講演は、1時間半に亘る長いものなので、逐一報告できませんが主なポイントは
① 憲法の【前文】は、憲法の基本原則すなわち趣旨や理念を示した重要なものであり それ以降の条文は【前文】の理念を元に読み解かなければならない。 日本国憲法の【前文】には、「天皇」の文字は一言も無いが、 自民党の改正案は、最初のフレーズに「天皇を戴く国家」と出てくる。
② 近代立憲主義は「社会契約説」や「天賦人権説」によっており、キリスト教文明の 流れであって、これそのものがフィクションである。 自民党は、そこを攻撃。 日本国憲法では、天賦人権説とは言わず「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」 と表現されている。
③ 天皇の「元首」化や、自衛隊の「国防軍」化の名称変更は重要な内容ではない。 既に、天皇は海外に対して「元首」扱いされ、自衛隊は海外に派兵されている。 その実態が問題であって、「元首化反対!」「国防軍化反対!」の運動では弱い。
④ 日本国憲法は近代立憲主義の立場から、権力者を縛るものであるので、 国民に憲法順守義務を課してはいないが、自民党改憲案では全く逆で、 「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」と書く一方で、 天皇には遵守義務を課さず、憲法を超越した存在としている。
他にも多々ありますが、省略です。
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テーマ:憲法改正論議
- ジャンル:政治・経済
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