2013年8月4日(日)
今日は、ネタ切れにつき、【秋田魁新報】 の Webニュースから・・・
作家・石川達三が書いた小説 「生きている兵隊」の描写が「安寧秩序を乱す」
として新聞紙法違反で起訴され、有罪判決を受けた事件に関する資料。
石川達三さんは、日中戦争の戦地で日本兵から聞いた
「略奪、放火、女性殺害などの話」を基に38年に小説 「生きている兵隊」を執筆
掲載誌が発禁となった、と云う。 気骨ある作家だったと言えるだろう。
**************** 石川達三の裁判記録、遺族が寄贈 秋田市・明徳館に さきがけ on THE Web - 2013/08/02 14:10 更新
横手市生まれの芥川賞作家石川達三(1905〜85年)が38(昭和13)年に新聞紙法違反で有罪判決を受けた裁判の公判調書と判決文が1日、達三の長男で上智大名誉教授の旺(さかえ)さん(69)=神奈川県=から、秋田市立中央図書館明徳館に寄贈された。起訴されるもととなった小説「生きている兵隊」の執筆理由を、「国民一般の緊張味が欠けているのが非常に残念」で、非常時を認識させたかったなどと陳述している。同館は今後、館内で展示する予定。
「生きている兵隊」は日中戦争の戦地で日本兵から聞いた略奪、放火、女性殺害などの話を基に38年に執筆、掲載誌が発禁となった。達三は「安寧秩序を乱す」として起訴され、有罪判決を受けた。
公判調書によると、兵士の略奪などを記した場面について、判事が「日本軍人への信頼を傷つける結果にならないか」と問いただしたのに対し、達三は「傷つけようと思った。本当の姿を見て、その上に真の信頼を打ち立てなければ駄目」「戦争の真実を国民に認識してもらい、軍への新たな信頼を築かせることを意図した」と陳述している。
明徳館には84年に石川達三記念室が設置され、達三から単行本などゆかりの品が寄贈された。
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テーマ:劇団四季
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