ニーベルンクの指環 第一夜 【ワルキューレ】 MET OPERA (松竹公式サイト) 解説より 《ラインの黄金》から時が経ち・・・地上には主神ヴォータンが人間に産ませた双子の兄妹ジークムントとジークリンデがいた。神であるヴォータンは、呪いのかけられた指環を自らの手ではなく、血を分けた「人間の英雄」に奪還させようと考えたのだ。2人の兄妹はお互いを知らずに育ったが、禁断の愛に陥り、ジークムントはジークリンデの夫フンディングと決闘になる。天界でのヴォータンの愛娘、ブリュンヒルデは父の心を慮り、ジークムントを勝たせようとするが、自分の思いと神の立場の間で葛藤するヴォータンはそれを阻む――。 【ニーベルングの指環】4部作中最も人気のある一作。起伏の大きなドラマ構成、夫婦や親子の情愛、憎悪、絶望、希望・・・人間的な感情すべてが声とオーケストラによってフルに表現され、深い感動をよぶ。特に終幕、ヴォータンとブリュンヒルデの別れの場面とその音楽は、数あるオペラの中でも屈指のものだ。