2009年7月8日(水)
宝塚の中では私が好きな生徒さんの一人であった月組のアサこと 瀬奈じゅん さんが 七夕の7月7日に退団を発表された。
(以下、写真は、SANSPO.COM より拝借)
彼女は、男役でありながら、ウィーン・ミュージカル【エリザベート】のタイトルロール (つまりエリザベート王妃役:子ども時代から暗殺される50代まで)を見事に演じた。
これに先立つ花組【エリザベート】公演では、狂言回しで最も出番の多い、 暗殺者・ルイジルキーニを演じた。 私は、どちらも劇場で見た。
そして、今年宝塚版 【エリザベート】 では主役となる、トートを演じた。 残念ながら、これは見損なった。 東京公演は席が取れないだろう!
一路真輝でさえ、宝塚ではトートしか演じておらす、東宝でエリザベート王妃を演じた のみである。 花組の先輩であるオサ・春野寿美礼でさえ、トートだけしか演じていない。
宝塚在団中に、この主役級・三役を演じたのは、瀬奈じゅん さんだけだ。
それだけ、才能を認められていたのだろう。
****************************** 瀬奈じゅんさん の 【エリザベート】 「私だけに」は、 【Youtube】 で見ることができます。(元データが生きていればですが・・・) ここをクリック または http://jp.youtube.com/watch?v=o2PQoUsKfos または 下の画像をクリック
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その充実している今こそが卒業のチャンスと思ったようである。 今後日本のミュージカル界を支えてくれる新たな人材が、宝塚から輩出されたと 思うことにしよう。
退団記者会見の様子は、ここをクリック
退団会見を行った宝塚歌劇団月組のトップスター瀬奈じゅん(左) =7日、大阪市北区茶屋町のホテル阪急インターナショナル 右の男性は父親では無く、小林公一・宝塚歌劇団理事長
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そして、宝塚宙組 男役 大和悠河 と 娘役 陽月 華 は、 「退団発表」では無く、この日の公演で、本当に宝塚を去っていった。
宙組トップスター男役、娘役がダブル退団
スポーツニッポン 2009年7月6日(月)06:00 宝塚歌劇団宙組の男役トップスター・大和悠河が5日、東京宝塚劇場で上演されたラスト作「薔薇に降る雨」千秋楽の後のサヨナラショーと劇場前のパレードで退団、同時に相手役の娘役トップ陽月華もダブル退団した。大和は休養後に女優復帰する予定。
「トップになったときに、サヨナラのごあいさつは大好きな黒燕尾(えんび)でと決めていました」の言葉通り、黒燕尾服姿で「最高に幸せでした」と別れの涙。サヨナラパレードには緑のはかま姿で登場し、8000人を超えるファンの涙の声援に包まれた。 宝塚宙組男役大和悠河と娘役陽月華が退団(日刊スポーツ) - goo ニュース
【当ブログの関連記事】 常に進化する 「エリザベート」 宝塚歌劇 大和悠河 退団 月組では「エリザベート」再演
SANSPO.COMから、記者会見風景を引用
【月組】トップスター、瀬奈じゅんが退団会見 サンスポ 2009.7.7 14:48
宝塚歌劇団を12月27日付で退団することが決まった月組トップスター、瀬奈じゅんが七夕の7日、大阪市北区のホテル阪急インターナショナルで会見し、心境を話した。
瀬奈は光沢のある白のパンツスーツに紫色のロングスカーフをアクセントにしたスタイルで登場。「やはり退団発表は白ですから」と選んだそうだ。
「12月27日で卒業させていただくことになりました。いままで出会ったすべてのみなさまに感謝いたします。最後まで男役を全うして、いい舞台を作っていきたいと思います」とあいさつした。
退団を決意したのは昨年9月の東京・日生劇場公演「グレート・ギャツビー」を終えた時だった。
「トップになってから毎日が、忙しい幸せを感じて、楽しい日々です。そんな充実しているときに、やりきりたいと思いました」
一番、心に残っている出来事は、「月組に組替えになったこと(2004年12月)」。思い出の作品では「グレート・ギャツビー」と、ルキーニ、エリザベート、トートの主要3役を演じた「エリザベート」をあげた。 退団会見を行った宝塚歌劇団月組のトップスター瀬奈じゅん 大阪市北区茶屋町のホテル阪急インターナショナル
退団会見の日は、その「エリザベート」東京公演(10日初日)へ向けての移動日。月組の組子たちには稽古の最終日だった5日に退団を明かした。「すごく温かい雰囲気で、私もみんなも泣いてしまった」そうだ。
七夕への願い事は「最後まで健康で舞台をつとめられますように」。退団後はまだ寿の予定はなく、「とりあえず愛犬とゆっくり海に行ったり、のんびりした生活をしたい」というが、「できれば今まで学んできたことを生かせるようなことをしたい」と新たな芸能活動も示唆した。
同席した歌劇団の小林公一理事長は「円熟期を迎え、存在感のある貴重な戦力。退団は残念ですが、最後のその日までますます輝くようご支援をお願いします」と話した。
瀬奈の今後の予定は、「エリザベート~愛と死の輪舞~」東京公演(10日~8月9日)のあと、ディナーショー「0-ZERO-」=大阪・ホテル阪急インターナショナル(8月18~20日)、東京・グランドパレス(8月22、23日)。タイトルの「0」は、「私は舞台人としてマイナスからスタートしたので、やっと今、ゼロになれたという気持ちと、何にも属さず私のオリジナリティを出したい」という意味を込めたそうだ。
そして退団公演「ラスト・プレイ-祈りのように-」「Heat on Beat!(ヒート オン ビート)」=宝塚大劇場(10月9日~11月9日)、東京宝塚劇場(11月27日~12月27日)で、千秋楽が退団の日となる。
瀬奈は東京出身で、1992年初舞台。花組に配属され、98年6月「SPEAKEASY」のマクフィス役で新人公演初主演。2001年4月「マノン」のロドリコ役で宝塚バウホール公演初主演。02年4月の日生劇場公演「風と共に去りぬ」では女役の大役スカーレットを演じた。同年10月に「エリザベート」でルキーニ役。04年12月に月組に組替え。05年2月の「エリザベート」ではタイトルロールのエリザベート役だった。
05年7月に、前月組トップ・彩輝直のあとを受けてトップに就任し、大阪・梅田芸術劇場メインホール公演「Ernest in Love」でトップ・デビュー。宝塚大劇場のお披露目公演は同年9月の「JAZZYな妖精たち」。その後、「暁のローマ」「パリの空よりも高く」「マジシャンの憂鬱」「ME AND MY GIRL」「夢の浮橋」と続き、今年5月からの「エリザベート」はトート役。トップ在任期間は最近では長い約4年半になる。
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テーマ:スミレ話@宝塚歌劇団
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