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小話:吹く風は何処に その36
小話:吹く風は何処に その36
ガン太のお母さんは、宮戸さんの手によって、
病院に入院をして治療を受ける事になりました。
早い方がいいと、宮戸さんはお母さんを連れて行きました。
ガン太には、信じられない行為でした。
残った稲田さんに、言います。
「あのーー、病院での入院とかは、金がかかりますよね」
「ああ、そりゃそうだ」
「そのーボクには、その金がないです・・、母さんも、蓄えは多分無いと、思います」
「そうだな、まあ、当面は宮戸君が処理してくれるだろう、けど、かかった費用は君が働いて、
返すんだな」
ガン太はこれまで、まともに働いたことがありませんでした。
働こうとして、勤めに何度か出たことがあるのですが、長続きしませんでした。
乱暴な口をきいたり、勝手な行動をしては、逆切れしてクビになるのでした。
それでも、今度こそはやらないといけないと思うのでした。
「ガン太君、お母さんは身を削り、それこそ死ぬ物狂いで頑張って働いたんだ、
君も、この際そういう覚悟が必要だな」
「はい、そう思います」
とは、言うものの、差し当たって仕事につける目途はありません。
「あのーー、稲田さん」
「うん、何だね」
「ボクを、稲田さんの農場で働かせてもらえませんか」
「えー、オレの・・、あの畑でか」
「この間の畑を荒らしたのは、すいませんでした。今度はしっかり働きます」
「そうかい、ただ、オレんとこは大きい農家じゃないからな、
まあ、その気があるなら、いいよ」
「有り難うございます」
ガン太は、再び稲田さんの畑に行くことになりました。
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ガン太のお母さんは、宮戸さんの手によって、
病院に入院をして治療を受ける事になりました。
早い方がいいと、宮戸さんはお母さんを連れて行きました。
ガン太には、信じられない行為でした。
残った稲田さんに、言います。
「あのーー、病院での入院とかは、金がかかりますよね」
「ああ、そりゃそうだ」
「そのーボクには、その金がないです・・、母さんも、蓄えは多分無いと、思います」
「そうだな、まあ、当面は宮戸君が処理してくれるだろう、けど、かかった費用は君が働いて、
返すんだな」
ガン太はこれまで、まともに働いたことがありませんでした。
働こうとして、勤めに何度か出たことがあるのですが、長続きしませんでした。
乱暴な口をきいたり、勝手な行動をしては、逆切れしてクビになるのでした。
それでも、今度こそはやらないといけないと思うのでした。
「ガン太君、お母さんは身を削り、それこそ死ぬ物狂いで頑張って働いたんだ、
君も、この際そういう覚悟が必要だな」
「はい、そう思います」
とは、言うものの、差し当たって仕事につける目途はありません。
「あのーー、稲田さん」
「うん、何だね」
「ボクを、稲田さんの農場で働かせてもらえませんか」
「えー、オレの・・、あの畑でか」
「この間の畑を荒らしたのは、すいませんでした。今度はしっかり働きます」
「そうかい、ただ、オレんとこは大きい農家じゃないからな、
まあ、その気があるなら、いいよ」
「有り難うございます」
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