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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 145
3人の娘達の所へ、我こそはと押しかけて、
そりゃ~もう、賑やか賑やか・・・・。
娘達は、それぞれ個性があって、そう簡単には打ち解けるとは、
思いませんけどね。
所が、やはり数いると、似合いの相手が、現れるんですね。
おミツちゃんは、タヌキを飼っていると言う大介と、
話が合いだしました。
おタカちゃんには、家の近くに神社があって、
そこに、キツネが遊び来て楽しい、などと言う新吉の話に
引き込まれています。
おスズちゃんも、代々マタギの家で、大きなクマを捕えたと、
云う茂三に、興味を持ったようです。
そうか、そりゃいい事だ、頑張れ若い衆だね。
それを傍らで眺める喜太郎です。
残念ながら、間に入って行くような隙はありません。
ワンワン
「喜太郎・・・みんな取られちゃうぜ」
ニャーン
「このままで、いいのか」
「うーん・・、考えてみれば、オレ何もいいとこ無いもんな」
【続く】
喜太郎、我が身を反省するか。
皆、それぞれ一所懸命とか生きがいをもっているからな。
やはり、日々努力と云うか、頑張ってる人が報われるべきだね。
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そりゃ~もう、賑やか賑やか・・・・。
娘達は、それぞれ個性があって、そう簡単には打ち解けるとは、
思いませんけどね。
所が、やはり数いると、似合いの相手が、現れるんですね。
おミツちゃんは、タヌキを飼っていると言う大介と、
話が合いだしました。
おタカちゃんには、家の近くに神社があって、
そこに、キツネが遊び来て楽しい、などと言う新吉の話に
引き込まれています。
おスズちゃんも、代々マタギの家で、大きなクマを捕えたと、
云う茂三に、興味を持ったようです。
そうか、そりゃいい事だ、頑張れ若い衆だね。
それを傍らで眺める喜太郎です。
残念ながら、間に入って行くような隙はありません。
ワンワン
「喜太郎・・・みんな取られちゃうぜ」
ニャーン
「このままで、いいのか」
「うーん・・、考えてみれば、オレ何もいいとこ無いもんな」
【続く】
喜太郎、我が身を反省するか。
皆、それぞれ一所懸命とか生きがいをもっているからな。
やはり、日々努力と云うか、頑張ってる人が報われるべきだね。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 144
3人の娘達は、まだ婿が決まっていない、嫁っ子の候補だと、
聞いた若い衆達は、どよめき、歓喜の声を上げます。
「オレ、あの子がいいな、行って話をしよう」
「う・・ならオレは、あの真ん中の子だ」
「お・・オレも行く・・・」
3人の娘達の前に、男衆達が集まってきました。
「オレ、大介と言います、オレの嫁さんになってください」
「オレ、新吉です・・体を動かすのが好きです」
「あのーオレは、稲太郎です、米作ってますから、
一杯食べれます・・ははっははは・・・」
「オレ・・・、茂三、体は丈夫です・・はい」
我こそはと、次々と、押しかけます。
娘達も、思いがけない事ですが、気持ちが和みます。
「あらまあ・・逞しい事」
「嫁にだって、どうしましょう」
「お米・・一杯食べれるのーーわーはははは・・うれしーーい」
いや~・・俄然賑やかになってきました。
【続く】
こりゃいいや、3人の娘たちゃ、モテモテだね。
もしかして、その気になるかも。
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聞いた若い衆達は、どよめき、歓喜の声を上げます。
「オレ、あの子がいいな、行って話をしよう」
「う・・ならオレは、あの真ん中の子だ」
「お・・オレも行く・・・」
3人の娘達の前に、男衆達が集まってきました。
「オレ、大介と言います、オレの嫁さんになってください」
「オレ、新吉です・・体を動かすのが好きです」
「あのーオレは、稲太郎です、米作ってますから、
一杯食べれます・・ははっははは・・・」
「オレ・・・、茂三、体は丈夫です・・はい」
我こそはと、次々と、押しかけます。
娘達も、思いがけない事ですが、気持ちが和みます。
「あらまあ・・逞しい事」
「嫁にだって、どうしましょう」
「お米・・一杯食べれるのーーわーはははは・・うれしーーい」
いや~・・俄然賑やかになってきました。
【続く】
こりゃいいや、3人の娘たちゃ、モテモテだね。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 143
3人娘のお父さんのクマさんが、喜太郎の嫁にはやれないと言ったので、
式に集まった村の衆たちは、啞然です。
「なんだい、嫁取りの儀式で、めでたいってのに、
どうなってんだー」
「3人もいるのに、一人もくれないってか、そりゃないって」
あちこちから、不満の声が上がります。
長兵衛さんが立ち上がります。
「まあまあ・・・、皆の衆、静まって静まって・・・、
娘さん方が、喜太郎の嫁になりたくないって、言ってる事だからな、
お父さんとしても、無理押しをする訳にもいかないな、うだ、うだ、
その通りだ、それで、こうなるとだな、ここに居る3人の娘さん方はだ、
嫁さん候補として、この村に来たという事になる、
そうだな、みんなーー」
「えーー、嫁さん候補だって」
「ああそうだ、だから、まだ嫁を貰っていない若い衆よ、
我こそと思わんものは、名乗り出て、嫁にしろ・・・」
「そう言う事で、この村に嫁さん候補がやって来た事に、カンパーイ」
これを、聞いた若い衆達の気分が高まります。
「嫁さん候補だってよ」
「オレでもいいのかな」
「いいんじゃねえのか、婿になる相手が決まってないんだから」
「そ・・そ・・それなら、オレ行って話をしてみる」
「あ・・オレも、あの娘がいいなっと」
こりゃこりゃ、俄然盛り上がりそうです。
【続く】
そうか、嫁さん候補にしたか、
流石に村のオサの長兵衛さんですね。
誰も傷つきません・・・。あっ、いた、喜太郎でした。
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式に集まった村の衆たちは、啞然です。
「なんだい、嫁取りの儀式で、めでたいってのに、
どうなってんだー」
「3人もいるのに、一人もくれないってか、そりゃないって」
あちこちから、不満の声が上がります。
長兵衛さんが立ち上がります。
「まあまあ・・・、皆の衆、静まって静まって・・・、
娘さん方が、喜太郎の嫁になりたくないって、言ってる事だからな、
お父さんとしても、無理押しをする訳にもいかないな、うだ、うだ、
その通りだ、それで、こうなるとだな、ここに居る3人の娘さん方はだ、
嫁さん候補として、この村に来たという事になる、
そうだな、みんなーー」
「えーー、嫁さん候補だって」
「ああそうだ、だから、まだ嫁を貰っていない若い衆よ、
我こそと思わんものは、名乗り出て、嫁にしろ・・・」
「そう言う事で、この村に嫁さん候補がやって来た事に、カンパーイ」
これを、聞いた若い衆達の気分が高まります。
「嫁さん候補だってよ」
「オレでもいいのかな」
「いいんじゃねえのか、婿になる相手が決まってないんだから」
「そ・・そ・・それなら、オレ行って話をしてみる」
「あ・・オレも、あの娘がいいなっと」
こりゃこりゃ、俄然盛り上がりそうです。
【続く】
そうか、嫁さん候補にしたか、
流石に村のオサの長兵衛さんですね。
誰も傷つきません・・・。あっ、いた、喜太郎でした。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 142
長兵衛さんに、どの娘っ子を嫁にくれるのか、
はっきりとしてくれと、言われたクマさんです。
クマさんは、もうお酒を注がれて上機嫌になっています。
「はっは~・・美味い酒だねーー・・・堪えられん」
元吉さんが、催促をします。
「お父さん・・、嫁っ子は誰だって、言ってますよ」
「嫁っ子・・・嫁っ子って、何・・オレの娘か」
「喜太郎の嫁になるのは、誰かって」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
クマさん、美味い酒を飲んだもんだから、ほんのりと、
顔を赤くしています。
一同、静まり返ってクマさんを注目してましたが、
クマさんが動く気配が無いので、じれったくなってきました。
「嫁っ子は、一体・・・、どの子なんだよ」
「そうだそうだ、はっきりしろよ」
「どうなってんだよ・・・えーー、親父さんよ」
席にい居る皆が、大きな声で言いだします。
クマさん、立ち上がりました。
「えーー、村の皆さん、このような席を設けていただきまして、
ありがとうございます、
ワシは、娘の父親のクマと申します。
まあ、そのー・・・何ですな、ワシとしては、嫁にやりたいのですが、
娘達が、嫁には行きたくない、なりたくないと言ってる訳でして、
これを、むりやりですよ、オマエ行けなんて事をワシャ言えないのです」
「なんじゃそれはーー」
「うんなーー馬鹿なーー」
「酒飲んで、わけわからんようになってんじゃねえのか」
「誰だよ、酒なんか飲ませたのは、大体まだ乾杯もしてねえのに」
【続く】
ありゃりゃ・・、こりゃもう、ダメだね。
ぶち壊しだよ・・・・・。
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はっきりとしてくれと、言われたクマさんです。
クマさんは、もうお酒を注がれて上機嫌になっています。
「はっは~・・美味い酒だねーー・・・堪えられん」
元吉さんが、催促をします。
「お父さん・・、嫁っ子は誰だって、言ってますよ」
「嫁っ子・・・嫁っ子って、何・・オレの娘か」
「喜太郎の嫁になるのは、誰かって」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
クマさん、美味い酒を飲んだもんだから、ほんのりと、
顔を赤くしています。
一同、静まり返ってクマさんを注目してましたが、
クマさんが動く気配が無いので、じれったくなってきました。
「嫁っ子は、一体・・・、どの子なんだよ」
「そうだそうだ、はっきりしろよ」
「どうなってんだよ・・・えーー、親父さんよ」
席にい居る皆が、大きな声で言いだします。
クマさん、立ち上がりました。
「えーー、村の皆さん、このような席を設けていただきまして、
ありがとうございます、
ワシは、娘の父親のクマと申します。
まあ、そのー・・・何ですな、ワシとしては、嫁にやりたいのですが、
娘達が、嫁には行きたくない、なりたくないと言ってる訳でして、
これを、むりやりですよ、オマエ行けなんて事をワシャ言えないのです」
「なんじゃそれはーー」
「うんなーー馬鹿なーー」
「酒飲んで、わけわからんようになってんじゃねえのか」
「誰だよ、酒なんか飲ませたのは、大体まだ乾杯もしてねえのに」
【続く】
ありゃりゃ・・、こりゃもう、ダメだね。
ぶち壊しだよ・・・・・。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 141
式の会場の準備も整い、人も揃ったようですね。
さあ、始まります。
長兵衛さんが、立ち上がります。
「えーー、おっほん・・・、じゃあ始めるべかーー
今日は実に目出度い日と、なったーー、
この喜太郎が嫁を貰う事となったんだーー」
「いよー・・喜太郎ーーー、よかったのーー」
「うだ、うんだー」
「でまあー、こういう席を設けたわけだ、しっかり祝って、たっぷり飲んでくれ」
「よっしゃーー、わしゃ飲むぞーー、」
「そうだーー、飲まずにいられるかーー」
「何で、喜太郎に嫁が来るんだーー、チクショウーー」
「それも、3人もよーー、カワイ子ちゃんだし・・・オレは悲しい・・」
「まあまあ・・落ち着け・・・落ち着け・・飲む前からあまり騒ぐなよ
でまあ、3人の娘さん方だけど、誰が喜太郎の嫁になるかは決まってないそうだな
そこでだ、娘さんのお父さんに、この場で決めて貰う事にする、
いいですかなクマさんや」
嫁になる子を、お父さんであるクマさんにこの場ではっきりと決めて貰おうと、
云う長兵衛さんです。
さて、クマさんは、もう、元吉さんから酒を注がれていました。
「お父さん、長兵衛さんは話が長いから、一杯やりましょう」
「イヒヒヒヒ・・・、これはいい酒だ・・・・ホホッホホ、この香り
喉を通る穏やかさ・・・ああ味が染みて行く・・・・・」
【続く】
ありゃ・・もう飲みだしてる。
重大な事を要求されてんのに、いいのかい。
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さあ、始まります。
長兵衛さんが、立ち上がります。
「えーー、おっほん・・・、じゃあ始めるべかーー
今日は実に目出度い日と、なったーー、
この喜太郎が嫁を貰う事となったんだーー」
「いよー・・喜太郎ーーー、よかったのーー」
「うだ、うんだー」
「でまあー、こういう席を設けたわけだ、しっかり祝って、たっぷり飲んでくれ」
「よっしゃーー、わしゃ飲むぞーー、」
「そうだーー、飲まずにいられるかーー」
「何で、喜太郎に嫁が来るんだーー、チクショウーー」
「それも、3人もよーー、カワイ子ちゃんだし・・・オレは悲しい・・」
「まあまあ・・落ち着け・・・落ち着け・・飲む前からあまり騒ぐなよ
でまあ、3人の娘さん方だけど、誰が喜太郎の嫁になるかは決まってないそうだな
そこでだ、娘さんのお父さんに、この場で決めて貰う事にする、
いいですかなクマさんや」
嫁になる子を、お父さんであるクマさんにこの場ではっきりと決めて貰おうと、
云う長兵衛さんです。
さて、クマさんは、もう、元吉さんから酒を注がれていました。
「お父さん、長兵衛さんは話が長いから、一杯やりましょう」
「イヒヒヒヒ・・・、これはいい酒だ・・・・ホホッホホ、この香り
喉を通る穏やかさ・・・ああ味が染みて行く・・・・・」
【続く】
ありゃ・・もう飲みだしてる。
重大な事を要求されてんのに、いいのかい。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 140
村の長(オサ)、長兵衛さんが、喜太郎の所へ
やってきました。
「喜太郎や、デカしたのーー3人も娘を連れて来るなんて、
村で初めての事だなや、こんなめでたい事はない」
喜太郎、その言葉に挨拶もろくにできず、返答に詰まります。
「いや~・・どうも・・・、こんな席を用意して貰って・・・」
「それでだな、嫁になる子は、どちらで何という名前の子かな、
教えてくれ、わしゃ挨拶で皆の衆に伝えなければならないからな」
「名前ですか・・・、いや・・その・・実はその、まだ決まっていないのです」
「名前が決まていないってことはあるめーよ、犬猫じゃあるめーし」
「いや、だから・・その、えーと、名前はおミツさん、おタカさん、おスズさんです」
「そうかそうか、おミツ、おタカ、おスズか・・・、エライもんだのー・・、
それで、誰が、おまえの嫁っ子になるんかいの~・・」
「そ・・そ・・それが、まだ決まっていません・・・申し訳ないです」
「誰が嫁っ子になるって、決まっていない・・・・、
そうかそうか、まあいい・・オレに任せておけ」
と、言って席に戻って行きます。
【続く】
ありゃ~・・・長兵衛さんにどう伝わったんですかね。
任せておけって、・・これは一体どうなるんだろう。
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やってきました。
「喜太郎や、デカしたのーー3人も娘を連れて来るなんて、
村で初めての事だなや、こんなめでたい事はない」
喜太郎、その言葉に挨拶もろくにできず、返答に詰まります。
「いや~・・どうも・・・、こんな席を用意して貰って・・・」
「それでだな、嫁になる子は、どちらで何という名前の子かな、
教えてくれ、わしゃ挨拶で皆の衆に伝えなければならないからな」
「名前ですか・・・、いや・・その・・実はその、まだ決まっていないのです」
「名前が決まていないってことはあるめーよ、犬猫じゃあるめーし」
「いや、だから・・その、えーと、名前はおミツさん、おタカさん、おスズさんです」
「そうかそうか、おミツ、おタカ、おスズか・・・、エライもんだのー・・、
それで、誰が、おまえの嫁っ子になるんかいの~・・」
「そ・・そ・・それが、まだ決まっていません・・・申し訳ないです」
「誰が嫁っ子になるって、決まっていない・・・・、
そうかそうか、まあいい・・オレに任せておけ」
と、言って席に戻って行きます。
【続く】
ありゃ~・・・長兵衛さんにどう伝わったんですかね。
任せておけって、・・これは一体どうなるんだろう。
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日常の事
4月は、雪も融けて農家は、動きが活発になってきます。
岩手山の雪も、大分解けて来ましたね。
日の当たる南側の方が、雪解けが早いようです。
カタクリの花
今年も可憐な色を見せてくれました。
カモシカの出現
このカモシカ、随分立派です。
冬をしっかりと、乗り越えましたね。
しかしながら、どうでないのもいます。
骨になって毛が散乱しているのが、1頭いました。
21日の強風はすごかった。
ハウスのビニールがはがされて、手が付けられなかった。
風が治まって、ようやく補修した。
補修用のテープを貼ったけど、どうも不安だね。
原木シイタケ
春と秋の2回収穫できます。
春が少し多いかな。
山林道の間伐整理
伐採した木を片づけています。
実際はなかなか捗りません。
今年も、田畑と山林の行き来が始まりましたね。
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岩手山の雪も、大分解けて来ましたね。
日の当たる南側の方が、雪解けが早いようです。
カタクリの花
今年も可憐な色を見せてくれました。
カモシカの出現
このカモシカ、随分立派です。
冬をしっかりと、乗り越えましたね。
しかしながら、どうでないのもいます。
骨になって毛が散乱しているのが、1頭いました。
21日の強風はすごかった。
ハウスのビニールがはがされて、手が付けられなかった。
風が治まって、ようやく補修した。
補修用のテープを貼ったけど、どうも不安だね。
原木シイタケ
春と秋の2回収穫できます。
春が少し多いかな。
山林道の間伐整理
伐採した木を片づけています。
実際はなかなか捗りません。
今年も、田畑と山林の行き来が始まりましたね。
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リヤカーで旅する人
昨日の事ですけど、
家の前をリヤカーを曳いて歩く人を見つけました。
珍しい・・・。
でまあ、急いで追いかけました。
屋根があるので、一寸した家なのでしょう。
キャンピングリヤカーって事かな。
「すみませーーん、写真撮っていいですか」
と声をかけたら、
「いいよ」と、気軽に応じてくれた。
何かね・・・姿格好、顔立ちから、同年代の匂いがした。
運動靴じゃないもんね、地下足袋だ・・・。
「何処から来たんですか」
「新潟だよ」
「えーー、新潟・・・ですか」
「じゃ、大分かかったでしょう」
「ああ・・3年になるか」
「え! 3年?」
「いや・・なに・・、新潟から直接北進してきたわけじゃない
日本海側を南に下って、京都・大阪から近畿そして九州へ行ってそれから北へ上がって来たんだ」
「ふーん、そうなんだ、それにしても3年は、すごいですね」
包丁研ぎの看板が出ていた。
頼まれれば、商売としてやるのだとか。
小屋の前には表札で怪しい文字が書いてある。
アラビア人と一緒になって、習ったらしい。
アラビア文字で「さとう(佐藤)」と、かいてあるのだとか。
御飯なども自炊しているとか。
感心する事ばかりでした。
思い出せば遠い昔、二十歳代の青春時代、若者だった、
オレ達、冒険家は歩いて日本縦断とか東北一周とかに、挑戦したものである。
所が、一日歩く距離が30~40kmとなると、一日目で足に、痛みが走り、
二日目には豆が出来て、ヨタヨタになり、
三日目には、大半が挫折して、二度と口にしなくなったものだ。
いやはや、佐藤さん敬服です。
歩くのは、もう体が慣れたらしい。
困ると言うか難儀するのは、リヤカーのタイヤのパンクだと言う。
今は、リヤカーが無いから自転車屋さんを見つけても、チューブとかが無いらしい。
それで、取り寄せなどで届くまで、そこで待つのだと。
さて、これから何処へ行くのかと尋ねると、
葛巻町~久慈市に出て、太平洋岸に沿って八戸へ、さらに北上して青森から
北海道へ渡るのだと言う。
いいなあ・・、生き生きしているね。
と、言う事で再び歩き出した。
葛巻町へ行くには、まず大坊峠の標高640mを超えなくてはならない。
久慈に行くには、平庭高原の標高800mをこれまた超えなくてはならない。
歩きですからね。
ガンバってください、と言うしかありません。
しかしまあ、見ていると足取りは強く、みるみる遠ざかって行った。
昨日の朝の出会いでしたから、今頃は久慈の市街地に入って
キャンピングリヤカーの中で、休んでいるのかもしれませんね。
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家の前をリヤカーを曳いて歩く人を見つけました。
珍しい・・・。
でまあ、急いで追いかけました。
屋根があるので、一寸した家なのでしょう。
キャンピングリヤカーって事かな。
「すみませーーん、写真撮っていいですか」
と声をかけたら、
「いいよ」と、気軽に応じてくれた。
何かね・・・姿格好、顔立ちから、同年代の匂いがした。
運動靴じゃないもんね、地下足袋だ・・・。
「何処から来たんですか」
「新潟だよ」
「えーー、新潟・・・ですか」
「じゃ、大分かかったでしょう」
「ああ・・3年になるか」
「え! 3年?」
「いや・・なに・・、新潟から直接北進してきたわけじゃない
日本海側を南に下って、京都・大阪から近畿そして九州へ行ってそれから北へ上がって来たんだ」
「ふーん、そうなんだ、それにしても3年は、すごいですね」
包丁研ぎの看板が出ていた。
頼まれれば、商売としてやるのだとか。
小屋の前には表札で怪しい文字が書いてある。
アラビア人と一緒になって、習ったらしい。
アラビア文字で「さとう(佐藤)」と、かいてあるのだとか。
御飯なども自炊しているとか。
感心する事ばかりでした。
思い出せば遠い昔、二十歳代の青春時代、若者だった、
オレ達、冒険家は歩いて日本縦断とか東北一周とかに、挑戦したものである。
所が、一日歩く距離が30~40kmとなると、一日目で足に、痛みが走り、
二日目には豆が出来て、ヨタヨタになり、
三日目には、大半が挫折して、二度と口にしなくなったものだ。
いやはや、佐藤さん敬服です。
歩くのは、もう体が慣れたらしい。
困ると言うか難儀するのは、リヤカーのタイヤのパンクだと言う。
今は、リヤカーが無いから自転車屋さんを見つけても、チューブとかが無いらしい。
それで、取り寄せなどで届くまで、そこで待つのだと。
さて、これから何処へ行くのかと尋ねると、
葛巻町~久慈市に出て、太平洋岸に沿って八戸へ、さらに北上して青森から
北海道へ渡るのだと言う。
いいなあ・・、生き生きしているね。
と、言う事で再び歩き出した。
葛巻町へ行くには、まず大坊峠の標高640mを超えなくてはならない。
久慈に行くには、平庭高原の標高800mをこれまた超えなくてはならない。
歩きですからね。
ガンバってください、と言うしかありません。
しかしまあ、見ていると足取りは強く、みるみる遠ざかって行った。
昨日の朝の出会いでしたから、今頃は久慈の市街地に入って
キャンピングリヤカーの中で、休んでいるのかもしれませんね。
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岩手町川柳会、4月秀句の紹介
岩手町川柳会の4月秀句を紹介します。
4月になりました。
皆さん、どうしてますか。春が来て花が咲いたとか、
桜前線がどこまで来たかと浮かれて、さあ何処へ行こうかなどと、
例年ならば、行動する所ですが、2年続きのストップですね。
花が可哀そう。
桜が可哀そう。
何時もより綺麗に咲いたのに、寄ってこない。
どうしたんだよ。
何時ものように、オレの花の下で酒盛りをしろよ、
大きな声で唄を歌い、踊りを踊れや。
と、言う嘆きが聞こえてきそうですね。
さて、今月の秀句です。
題詠 「手」 出題 るみこ
青春の思い出にある両手に花 はつお
手の内がばれて笑いが凍りつく 満子
八十路でも乱暴恐れぬ囲碁の手 正和
児に挙げた後悔の手を墓場まで 國男
母の手の温もり今も夢にある るみこ
手垢つくほど読まれてる良書ある 満子
手を挙げた分だけ責任重くなり るみこ
手抜きせず母七人の子を育て 草
生かされて今日も仏に手を合わせ 小草
雑詠 (自由吟)
種袋振れば出るのに句はでない 國男
風の音三寒四温の春の音 草
辛抱の足りぬ日本に成り下がる はつお
母の愛詰まっていますヨモギ餅 小草
小さい子カバンが歩く入学日 正和
合格の知らせはずんで十五才 るみこ
今日も無事あしたにつなぐ米を研ぐ 小草
人生の匂い溢れる終電車 草
張り切ればぎっくり腰が先に立ち 國男
手相にはないが努力の道がある 小草
今日の日に感謝できるすばらしさ 満子
★ ブログより投句された方の句を紹介します。
題詠 「手」
政治家もコロナ蔓延打つ手なし 愛新覚羅
一手でも藤井と国とでは大違い 常実夢夫
雑詠 (自由吟)
菅迷う五輪の金かコロナの菌か 常実夢夫
投句ありがとうござます。
今月の絵になる川柳です。
①
コロナ感染は、第4波になっているとか、国のトップとしては、
判断とかは難しいですよね。
まあしかし、頑張ってもらうしかないですからね。
②
政治家達ですね。専門家の意見を聞くとかで、
出番が少なくなってます。コロナが終息したら、選挙が始まるのかな。
③
老いてくると、朝起きるのが楽しい。だんだん明るくなってくるとじっとしていられなくなってしまう。
もう、周りの物がみんあ良く見えてくるのです。ありがとうの一日です。
④
囲碁仲間、性格は死ぬまで続きますか。うーん・・勝負に出たかーーですね。
⑤
この前、近所のオバさんからまんじゅうを貰いました。昔食べた味がして、美味しかった。
作った餅を食べると、やはり幼い頃を思い出します。
本日も、当ブログのご訪問、ありがとうございます。
今後とも宜しくお願いいたします。
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4月になりました。
皆さん、どうしてますか。春が来て花が咲いたとか、
桜前線がどこまで来たかと浮かれて、さあ何処へ行こうかなどと、
例年ならば、行動する所ですが、2年続きのストップですね。
花が可哀そう。
桜が可哀そう。
何時もより綺麗に咲いたのに、寄ってこない。
どうしたんだよ。
何時ものように、オレの花の下で酒盛りをしろよ、
大きな声で唄を歌い、踊りを踊れや。
と、言う嘆きが聞こえてきそうですね。
さて、今月の秀句です。
題詠 「手」 出題 るみこ
青春の思い出にある両手に花 はつお
手の内がばれて笑いが凍りつく 満子
八十路でも乱暴恐れぬ囲碁の手 正和
児に挙げた後悔の手を墓場まで 國男
母の手の温もり今も夢にある るみこ
手垢つくほど読まれてる良書ある 満子
手を挙げた分だけ責任重くなり るみこ
手抜きせず母七人の子を育て 草
生かされて今日も仏に手を合わせ 小草
雑詠 (自由吟)
種袋振れば出るのに句はでない 國男
風の音三寒四温の春の音 草
辛抱の足りぬ日本に成り下がる はつお
母の愛詰まっていますヨモギ餅 小草
小さい子カバンが歩く入学日 正和
合格の知らせはずんで十五才 るみこ
今日も無事あしたにつなぐ米を研ぐ 小草
人生の匂い溢れる終電車 草
張り切ればぎっくり腰が先に立ち 國男
手相にはないが努力の道がある 小草
今日の日に感謝できるすばらしさ 満子
★ ブログより投句された方の句を紹介します。
題詠 「手」
政治家もコロナ蔓延打つ手なし 愛新覚羅
一手でも藤井と国とでは大違い 常実夢夫
雑詠 (自由吟)
菅迷う五輪の金かコロナの菌か 常実夢夫
投句ありがとうござます。
今月の絵になる川柳です。
①
コロナ感染は、第4波になっているとか、国のトップとしては、
判断とかは難しいですよね。
まあしかし、頑張ってもらうしかないですからね。
②
政治家達ですね。専門家の意見を聞くとかで、
出番が少なくなってます。コロナが終息したら、選挙が始まるのかな。
③
老いてくると、朝起きるのが楽しい。だんだん明るくなってくるとじっとしていられなくなってしまう。
もう、周りの物がみんあ良く見えてくるのです。ありがとうの一日です。
④
囲碁仲間、性格は死ぬまで続きますか。うーん・・勝負に出たかーーですね。
⑤
この前、近所のオバさんからまんじゅうを貰いました。昔食べた味がして、美味しかった。
作った餅を食べると、やはり幼い頃を思い出します。
本日も、当ブログのご訪問、ありがとうございます。
今後とも宜しくお願いいたします。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 139
式場の準備ができたという事で、それぞれが呼ばれて席に着きます。
所が喜太郎の姿がありません。
「おい、喜太郎がまだ来てないぞ」
「あいつ、相変わらずグズな奴だな」
「花婿だぜ・・・、おーい、連れてこい」
そして、喜太郎は若い衆に胴上げをされながら、やってきました。
「喜太郎・・きたろう、キタロウ・・」
「喜太郎、よかったの~バンザーイ」
「3人も、娘を連れて来るなんてな、おまえはスゴイ」
「はーい・・とな、喜太郎は此処の席だよ」
喜太郎の横には3人の娘が居て隣はおミツちゃんです。。
喜太郎は席に着きます。
「あら・・、喜太郎さん、どうしてこうなるんですか」
「いや・・その・・オレも良くは分かりません」
おタカちゃんが声を荒げます。
「あんたさ、ホラを拭いて歩いたんじゃないの
嫁っ子を連れて来たとか何とかさ」
「イヤ・・、オレは言ってないよ」
【続く】
ふーん、やはり良い雰囲気ではないな。
でもまあ、周りは盛り上がってるしね。
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所が喜太郎の姿がありません。
「おい、喜太郎がまだ来てないぞ」
「あいつ、相変わらずグズな奴だな」
「花婿だぜ・・・、おーい、連れてこい」
そして、喜太郎は若い衆に胴上げをされながら、やってきました。
「喜太郎・・きたろう、キタロウ・・」
「喜太郎、よかったの~バンザーイ」
「3人も、娘を連れて来るなんてな、おまえはスゴイ」
「はーい・・とな、喜太郎は此処の席だよ」
喜太郎の横には3人の娘が居て隣はおミツちゃんです。。
喜太郎は席に着きます。
「あら・・、喜太郎さん、どうしてこうなるんですか」
「いや・・その・・オレも良くは分かりません」
おタカちゃんが声を荒げます。
「あんたさ、ホラを拭いて歩いたんじゃないの
嫁っ子を連れて来たとか何とかさ」
「イヤ・・、オレは言ってないよ」
【続く】
ふーん、やはり良い雰囲気ではないな。
でもまあ、周りは盛り上がってるしね。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 138
嫁取りの式場の準備ができたからと、
若い衆が迎えに来て、クマさんや娘達を連れて行きました。
「やーやー・・クマさん、どうぞこちらへ、こちらえ」
「いや・・まあ、、それじゃ失礼をさせていただきます」
「いや~・・ご立派なお姿でございますな」
「うん・・、この顔ね、まあ、ひげが濃いもんで、いや~立派だな何て
ういひっひひひ・・・」
喜太郎のお父さんとお母さんが隣に座ります。
「おいおい、本当に式をやるんかい・・、喜太郎は、
誰を嫁にするとか、言ってないし、
クマさんからも、何も聞いてないからな」
「ほら、元吉さんよ、喜太郎が嫁を連れて来た、連れて来たって
言いまわったんじゃない」
「うーん、弱ったな」
3人の娘達も、席に座ります。
「えーと、お嫁さんになる方は、どなたですか」
「そんなの決まってないわよ」
「また――、冗談を・・、隠さなくてもいいじゃないですか」
「だから、誰も、嫁なんかにならないったら・・・いやんになるな」
「びっくりさせようとして、まあいいか、それじゃお姉さんから順番で
座っていただきましょう」
「はい、あなたはおスズちゃんでしたね、この席です、どうぞ」
「ありがとう・・なんか楽しそう」
おタカちゃんが、姉のおミツちゃんに声をかけます。
「ちょいと、これでいいの、これじゃこの村の人を、騙すって事になるわよ」
「うーん・・、まあ・・いざの時は、アタシが嫁になるしかないかもね
お父さんの顔をつぶすってもできないし」
「全くだよね・・・来るんじゃなかったわ」
【続く】
クマさんは、機嫌よくて、
娘達は、それぞれの考え方が出てきました。
そうなんだ・・・。
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若い衆が迎えに来て、クマさんや娘達を連れて行きました。
「やーやー・・クマさん、どうぞこちらへ、こちらえ」
「いや・・まあ、、それじゃ失礼をさせていただきます」
「いや~・・ご立派なお姿でございますな」
「うん・・、この顔ね、まあ、ひげが濃いもんで、いや~立派だな何て
ういひっひひひ・・・」
喜太郎のお父さんとお母さんが隣に座ります。
「おいおい、本当に式をやるんかい・・、喜太郎は、
誰を嫁にするとか、言ってないし、
クマさんからも、何も聞いてないからな」
「ほら、元吉さんよ、喜太郎が嫁を連れて来た、連れて来たって
言いまわったんじゃない」
「うーん、弱ったな」
3人の娘達も、席に座ります。
「えーと、お嫁さんになる方は、どなたですか」
「そんなの決まってないわよ」
「また――、冗談を・・、隠さなくてもいいじゃないですか」
「だから、誰も、嫁なんかにならないったら・・・いやんになるな」
「びっくりさせようとして、まあいいか、それじゃお姉さんから順番で
座っていただきましょう」
「はい、あなたはおスズちゃんでしたね、この席です、どうぞ」
「ありがとう・・なんか楽しそう」
おタカちゃんが、姉のおミツちゃんに声をかけます。
「ちょいと、これでいいの、これじゃこの村の人を、騙すって事になるわよ」
「うーん・・、まあ・・いざの時は、アタシが嫁になるしかないかもね
お父さんの顔をつぶすってもできないし」
「全くだよね・・・来るんじゃなかったわ」
【続く】
クマさんは、機嫌よくて、
娘達は、それぞれの考え方が出てきました。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 137
クマさん酒につられて、式に出ようとしますが、
娘達は当然納得しません。
それではと、末娘にお気に入りの毛皮をやるから、と言い出します。
おスズちゃん、戸惑います。
姉二人が、そんなクマお父さんを責めます。
「何言ってのよ、おスズや、騙されるんじゃないよ」
「そうよ、全く・・酒が飲みたいだけなんだから、
行ったらどうなるか、分かってんの」
「うーん、やっぱりダメか」
そこへ、オサの息子幸太郎がやってきます。
「クマさん、そろそろいきますよ・・・さあさあ、晴れの門出だーー」
幸太郎は、もうクマさんの手を取って行きます。
「ちょちょ・・待った・・待った」
元吉おじさん達もやって来ました。
「どうも・・どうも、お迎えに上がりやんした、まんずは・・・席についてくなんせ」
「えーー、何よ、お迎えだなんて、行くって言ってないじゃん」
若い衆もやってきて、娘達を囲みます。
「はいはい、式場はあっちですよ」
「一度に三人の娘さんが来るなんてね、もう、皆張り切っちゃテサ
御馳走が一杯並んでるよ、さあさあ行こう行こう」
「オレ達も、呼ばれてるんだ、こんな事滅多にないからな、
ああ、メデタイメデタイ・・めでたいな」
おスズちゃんは、ご馳走が一杯と聞いて、お腹空いて来ました。
「そうなの・・ご馳走・・食べたいーー」
そんなわけで、若い衆達に背を押されて、式場に向かうハメに
なったのでした。
【続く】
式場に行くか・・・・・。
いいね。
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娘達は当然納得しません。
それではと、末娘にお気に入りの毛皮をやるから、と言い出します。
おスズちゃん、戸惑います。
姉二人が、そんなクマお父さんを責めます。
「何言ってのよ、おスズや、騙されるんじゃないよ」
「そうよ、全く・・酒が飲みたいだけなんだから、
行ったらどうなるか、分かってんの」
「うーん、やっぱりダメか」
そこへ、オサの息子幸太郎がやってきます。
「クマさん、そろそろいきますよ・・・さあさあ、晴れの門出だーー」
幸太郎は、もうクマさんの手を取って行きます。
「ちょちょ・・待った・・待った」
元吉おじさん達もやって来ました。
「どうも・・どうも、お迎えに上がりやんした、まんずは・・・席についてくなんせ」
「えーー、何よ、お迎えだなんて、行くって言ってないじゃん」
若い衆もやってきて、娘達を囲みます。
「はいはい、式場はあっちですよ」
「一度に三人の娘さんが来るなんてね、もう、皆張り切っちゃテサ
御馳走が一杯並んでるよ、さあさあ行こう行こう」
「オレ達も、呼ばれてるんだ、こんな事滅多にないからな、
ああ、メデタイメデタイ・・めでたいな」
おスズちゃんは、ご馳走が一杯と聞いて、お腹空いて来ました。
「そうなの・・ご馳走・・食べたいーー」
そんなわけで、若い衆達に背を押されて、式場に向かうハメに
なったのでした。
【続く】
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 136
結婚式の準備ができからと、迎えが来ました。
クマさん、娘達に反発をされたので、断らなければと、
口に出すのですが、どうも伝わりません。
何せ相手の方は、式をしなければいけないと思ってる訳ですから。
で、とっときの酒を用意していると話が出ると、
トタンに、顔が緩んでしまったクマさんでした。
「それならば、行きましょう・・行きましょう・・あはっははは
お世話になります・・・よろしくよろしく」
と、答えてしまったクマさんです。
すぐに、3人の娘達の所へ行きます。
「おい、おまえ達式の準備ができたんだってよ
さあー、行こうぜ」
「えーー、何言ってのよーー、嫁には行かない、
式は断わるっていったじゃない」
全くな・・、娘達にとっては、さっき何を話し合ったのか、
怒りが込みあがります。
「いや、その、あのな・・、いいじゃないか、ご馳走が出て
食べれるし・・いい酒も出るし」
「あーー、お父さん、酒が飲めるから、行く気になってんだ」
「本当・・、バカ言ってんじゃないよ」
「おーー、おスズ、おメエはどうだ、そうだ、おメエにさ、
オレが持っている一番いい、毛皮をやっからよ」
「え・・・一番いい毛皮をくれるって・・う・・・う・・・」
【続く】
クマさん、娘のなかで、何とか言う事を聞きそうなというか、
騙せるとこを、ついてきたな。
でもまあ、うまくいくかどうかだね。
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クマさん、娘達に反発をされたので、断らなければと、
口に出すのですが、どうも伝わりません。
何せ相手の方は、式をしなければいけないと思ってる訳ですから。
で、とっときの酒を用意していると話が出ると、
トタンに、顔が緩んでしまったクマさんでした。
「それならば、行きましょう・・行きましょう・・あはっははは
お世話になります・・・よろしくよろしく」
と、答えてしまったクマさんです。
すぐに、3人の娘達の所へ行きます。
「おい、おまえ達式の準備ができたんだってよ
さあー、行こうぜ」
「えーー、何言ってのよーー、嫁には行かない、
式は断わるっていったじゃない」
全くな・・、娘達にとっては、さっき何を話し合ったのか、
怒りが込みあがります。
「いや、その、あのな・・、いいじゃないか、ご馳走が出て
食べれるし・・いい酒も出るし」
「あーー、お父さん、酒が飲めるから、行く気になってんだ」
「本当・・、バカ言ってんじゃないよ」
「おーー、おスズ、おメエはどうだ、そうだ、おメエにさ、
オレが持っている一番いい、毛皮をやっからよ」
「え・・・一番いい毛皮をくれるって・・う・・・う・・・」
【続く】
クマさん、娘のなかで、何とか言う事を聞きそうなというか、
騙せるとこを、ついてきたな。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 135
クマさん、娘達に結婚式をするとか、挙げるとかは、
猛反発をされてしまいました。
嫁になりたくないと言うのに、式などとは、やはり無理だと考えて、
断わらなければと思うのでした。
そこへ、若い衆がやって来ました。
「あのー・・クマさんですか」
「あーー、はい、クマです」
「私は、長兵衛の息子の幸太郎と、申します、
父から申しつけられた、式の準備が整いましたので、お迎えにきました」
「えーー、式の準備ができたって・・・いや・・あの・・その」
「いや何も準備はいりません、もう・・その普段のままでいいですか、
さあさ、嫁になる娘さん達も、ご一緒にどうぞ」
「いや・・・一寸、まった。・・・まった。幸太郎さんとやら一寸、オラの話を
聞いてくれ」
「まあまあ・・遠慮なさらず、さあ、さあ、どうそどうぞ」
「だから・・・さ、これは・・、そういうことではなくて・・」
「クマさん、ほらほら行きましょ行きましょう、とっときのお酒をたっぷり用意
しときましたから、さあさあ」
「え!・・とっときの酒・・・・酒・・・」
酒と聞いて、思わず顔が緩むクマさんです。
「そうなんですよ、何だと思います、『花盛り』ですよ、これはもう、
滅多に手に入らないものですよ」
「う・・う・・、『花盛り』・・・、お殿様が好んだと言う酒か・・・
そ…そ・・それを飲めるのかい」
【続く】
ありゃりゃ、クマさん式を断ろうとしてたのに、
酒の銘柄を聞いちゃったよ、まずいんじゃない。
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猛反発をされてしまいました。
嫁になりたくないと言うのに、式などとは、やはり無理だと考えて、
断わらなければと思うのでした。
そこへ、若い衆がやって来ました。
「あのー・・クマさんですか」
「あーー、はい、クマです」
「私は、長兵衛の息子の幸太郎と、申します、
父から申しつけられた、式の準備が整いましたので、お迎えにきました」
「えーー、式の準備ができたって・・・いや・・あの・・その」
「いや何も準備はいりません、もう・・その普段のままでいいですか、
さあさ、嫁になる娘さん達も、ご一緒にどうぞ」
「いや・・・一寸、まった。・・・まった。幸太郎さんとやら一寸、オラの話を
聞いてくれ」
「まあまあ・・遠慮なさらず、さあ、さあ、どうそどうぞ」
「だから・・・さ、これは・・、そういうことではなくて・・」
「クマさん、ほらほら行きましょ行きましょう、とっときのお酒をたっぷり用意
しときましたから、さあさあ」
「え!・・とっときの酒・・・・酒・・・」
酒と聞いて、思わず顔が緩むクマさんです。
「そうなんですよ、何だと思います、『花盛り』ですよ、これはもう、
滅多に手に入らないものですよ」
「う・・う・・、『花盛り』・・・、お殿様が好んだと言う酒か・・・
そ…そ・・それを飲めるのかい」
【続く】
ありゃりゃ、クマさん式を断ろうとしてたのに、
酒の銘柄を聞いちゃったよ、まずいんじゃない。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 134
村の長(オサ)の長兵衛さんが出てきて、喜太郎の嫁取りの
結婚式を挙げると、言われたクマさんです。
これには、たまげてしまいました。
3人の娘達から、嫁に行くという承諾を得ていなかったのですから。
娘と親が来れば、そういう誤解が生じるという事は、
全く頭になかったクマさんでした。
説明もうまく伝えれません。
何せ、長兵衛さんは「ありがたや、ありがたや‥、めでたい、めでたい」
の言葉しか返しません。
「こや困ったな、うーん」
クマさん、娘達の所へ行きます。
「あのな、結婚式をやるんだってよ・・・・」
「うんーー、誰の・・・」
「誰のって、ほれ、おまえ達のだよ」
「オタシ達が・・・誰と」
「だからさ・・・喜太郎殿だよ」
「喜太郎ーー・・・・、アタシは、嫁になるなって言ってないよ」
「あら・・アタシだって・・・」
「私もいやよ、何で式なんか挙げるのよ」
「ああーーお父さん・・・アタシ達をだまして連れて来たのね」
「卑怯よ・・・、こんな無茶な話はないわよ」
クマさん、娘達に猛反発を受けます。
「いや・・その・・・じゃ・・な・・な、式の話はなしにしてもらうから、悪かった悪かった」
【続く】
うーん、まあこれは無理だよな。
しかしだよ、準備は進めているって言ってたよね。
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結婚式を挙げると、言われたクマさんです。
これには、たまげてしまいました。
3人の娘達から、嫁に行くという承諾を得ていなかったのですから。
娘と親が来れば、そういう誤解が生じるという事は、
全く頭になかったクマさんでした。
説明もうまく伝えれません。
何せ、長兵衛さんは「ありがたや、ありがたや‥、めでたい、めでたい」
の言葉しか返しません。
「こや困ったな、うーん」
クマさん、娘達の所へ行きます。
「あのな、結婚式をやるんだってよ・・・・」
「うんーー、誰の・・・」
「誰のって、ほれ、おまえ達のだよ」
「オタシ達が・・・誰と」
「だからさ・・・喜太郎殿だよ」
「喜太郎ーー・・・・、アタシは、嫁になるなって言ってないよ」
「あら・・アタシだって・・・」
「私もいやよ、何で式なんか挙げるのよ」
「ああーーお父さん・・・アタシ達をだまして連れて来たのね」
「卑怯よ・・・、こんな無茶な話はないわよ」
クマさん、娘達に猛反発を受けます。
「いや・・その・・・じゃ・・な・・な、式の話はなしにしてもらうから、悪かった悪かった」
【続く】
うーん、まあこれは無理だよな。
しかしだよ、準備は進めているって言ってたよね。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 133
喜太郎が嫁っ子を連れて来たという話は、
村中に伝わったようです。
村の長(オサ)がやって来ました。
「これはこれは、娘さんのお父様でございますか、
わざわざ、足をお運び頂きまして、誠にありがとうございます」
「いやなに、一寸遊びに来ただけよ」
「ワシは、この村の長(オサ)で、長兵衛と、申すものでございます」
「これはこれは、どうも失礼を致しました、遠山村のクマです、
で、オサの長兵衛さん、何かご用で・・・」
「えーー、まあ、この村では嫁取りは、このオサが仕切る事になっておりまして、
ほんにまあ、メデタイ事でして・・・ありがたい、ありがたい」
「嫁取りを仕切る・・・、そ・・それは結婚式をとり行うという事ですか」
「そう言う事ですな・・、急な事で驚いておるのですが、娘と親御さんが来たとなれば、
これはもう、失礼があってはならぬと、急いで準備をさせている所でございます」
【続く】
え! 嫁取りは村の長が仕切るんだ。
そりゃまた、話しが進んで行くねーー。
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村中に伝わったようです。
村の長(オサ)がやって来ました。
「これはこれは、娘さんのお父様でございますか、
わざわざ、足をお運び頂きまして、誠にありがとうございます」
「いやなに、一寸遊びに来ただけよ」
「ワシは、この村の長(オサ)で、長兵衛と、申すものでございます」
「これはこれは、どうも失礼を致しました、遠山村のクマです、
で、オサの長兵衛さん、何かご用で・・・」
「えーー、まあ、この村では嫁取りは、このオサが仕切る事になっておりまして、
ほんにまあ、メデタイ事でして・・・ありがたい、ありがたい」
「嫁取りを仕切る・・・、そ・・それは結婚式をとり行うという事ですか」
「そう言う事ですな・・、急な事で驚いておるのですが、娘と親御さんが来たとなれば、
これはもう、失礼があってはならぬと、急いで準備をさせている所でございます」
【続く】
え! 嫁取りは村の長が仕切るんだ。
そりゃまた、話しが進んで行くねーー。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 132
喜太郎が、嫁っ子を連れて来たという話を聞いた、村の衆達が、
次々とやって来ます。
何せね、喜太郎の事は周りの皆が知ってることですから。
家にいてさっぱり仕事をしない。
毎日ゴロゴロして、親に文句を言い、暴言を吐いたりする。
こりゃもう、ダメだ、どうしようもない奴だと、思われていたのです。
それが、嫁っ子を連れて来たのですから。
信じられない事なのですが、目の前に3人の娘がいるのです。
それはもう、何とも言えない感情が湧き出ます。
「えーーー、どうして、どうしてなんだ」
世の中間違ってんじゃないのかって・・・ね。
「おい、喜太郎ーー、おまえすごいじゃないか」
「オレ達もまだ嫁のアテが無いってのによ・・・」
「あ・・あ~・・まあその~…嫁って・・・訳では・・・その・・・」
「何言ってんだオメよー、テレやがって・・・まったく、この野郎」
「あの3人の娘達は、皆オマエの嫁になりたいって、言ってるのかよ」
同い年の若い衆達は、喜太郎に言い寄ります。
【続く】
喜太郎、これにはまた、困ってしまうよな。
頼むから、そっとしてくれないかな。
まあ、それは無理か。
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次々とやって来ます。
何せね、喜太郎の事は周りの皆が知ってることですから。
家にいてさっぱり仕事をしない。
毎日ゴロゴロして、親に文句を言い、暴言を吐いたりする。
こりゃもう、ダメだ、どうしようもない奴だと、思われていたのです。
それが、嫁っ子を連れて来たのですから。
信じられない事なのですが、目の前に3人の娘がいるのです。
それはもう、何とも言えない感情が湧き出ます。
「えーーー、どうして、どうしてなんだ」
世の中間違ってんじゃないのかって・・・ね。
「おい、喜太郎ーー、おまえすごいじゃないか」
「オレ達もまだ嫁のアテが無いってのによ・・・」
「あ・・あ~・・まあその~…嫁って・・・訳では・・・その・・・」
「何言ってんだオメよー、テレやがって・・・まったく、この野郎」
「あの3人の娘達は、皆オマエの嫁になりたいって、言ってるのかよ」
同い年の若い衆達は、喜太郎に言い寄ります。
【続く】
喜太郎、これにはまた、困ってしまうよな。
頼むから、そっとしてくれないかな。
まあ、それは無理か。
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岩手町川柳会、4月句会のお知らせ
岩手町川柳会、4月句会のお知らせ
今月も、句会は投句によって行います。
他のサークルとか会では、今年に入って集会での活動を再開している
所もあるようですが、我が会は集会は行いません。
ワクチンの接種の声もようやく、聞こえてきました。
まあ、もうしばらくの辛抱かなと。
と、言う事で、今月のお題です。
題詠 「手」 出題 るみこ
雑詠 (自由吟)
秀句の選と編集が終わりましたら、紹介をします。
20日頃になると思います。
皆様からの、投句をお待ちしております。
投句された方の句は、秀句紹介時に合わせて、
紹介をさせていただきます。
3月は、道の駅石神の丘で「絵で楽しむ川柳展」を開催しました。
コロナ禍のなか、少し和やかになって貰えたかなと思います。
紹介する句です。
①
R子さんは、洋品店経営です。今はコロナの感染予防ですからね。なじみのお客さんに、
流行のマスクを勧めてるんじゃないかな。
②
老いると、健康が第一になってきます。気を付けなければいけないのを、
きいたれば、反省したらなくなります。
③
どんなに高級な服を着ようと、影法師は一緒です。
汚れた服、おさがりの服、きにしないきにしない。
本日も、当ブログのご訪問、誠にありがとうございます。
今後とも、宜しくお願いしたします。
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今月も、句会は投句によって行います。
他のサークルとか会では、今年に入って集会での活動を再開している
所もあるようですが、我が会は集会は行いません。
ワクチンの接種の声もようやく、聞こえてきました。
まあ、もうしばらくの辛抱かなと。
と、言う事で、今月のお題です。
題詠 「手」 出題 るみこ
雑詠 (自由吟)
秀句の選と編集が終わりましたら、紹介をします。
20日頃になると思います。
皆様からの、投句をお待ちしております。
投句された方の句は、秀句紹介時に合わせて、
紹介をさせていただきます。
3月は、道の駅石神の丘で「絵で楽しむ川柳展」を開催しました。
コロナ禍のなか、少し和やかになって貰えたかなと思います。
紹介する句です。
①
R子さんは、洋品店経営です。今はコロナの感染予防ですからね。なじみのお客さんに、
流行のマスクを勧めてるんじゃないかな。
②
老いると、健康が第一になってきます。気を付けなければいけないのを、
きいたれば、反省したらなくなります。
③
どんなに高級な服を着ようと、影法師は一緒です。
汚れた服、おさがりの服、きにしないきにしない。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 131
喜太郎が畑に出て、汗を掻いて、
働いているのに、驚きましたね。
そして、元吉オジさんが、若い衆を連れて、3人の娘達を見て、
喜太郎の嫁になる女性かと合点をしました。
これで、喜太郎のお父さんも安心できると喜びを伝えるのでした。
そこへ、近所の人達がやってきました。
喜太郎が嫁っ子を連れて来たという噂が広がったのですね。
こういう噂は広がるのが早いからな。
「ねえねえ・・、あの喜太郎がさ、嫁っ子を連れて来たなんて、
信じられる・・・」
「うーん、何かさ牛車に乗って来たのを見たって言ってたしさ」
「本当ならばさ、娘達の顔を見て見たいね」
ワイワイ言いながら、喜太郎の家の畑に着きました。
「あらまあ、いるじゃないの」
「ちょいと、聞いてみよう」
「あのーー、あんた達は、喜太郎の嫁さんになるんですか」
3人の娘の方も、沢山の人が集まって来るし、少し警戒気味になっています。
「えーー、そうよ・・・仲良くしてくださいね」
おスズちゃんが、答えました。
「これ、スズ・・、何言ってんのよ、変な事を言わないでよ」
「私等は、見に来ただけじゃないの」
「いいじゃない、友達になってさ、話しもしたいし」
【続く】
これはこれは、話しが増々こんがらがって来たような感じですね。
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働いているのに、驚きましたね。
そして、元吉オジさんが、若い衆を連れて、3人の娘達を見て、
喜太郎の嫁になる女性かと合点をしました。
これで、喜太郎のお父さんも安心できると喜びを伝えるのでした。
そこへ、近所の人達がやってきました。
喜太郎が嫁っ子を連れて来たという噂が広がったのですね。
こういう噂は広がるのが早いからな。
「ねえねえ・・、あの喜太郎がさ、嫁っ子を連れて来たなんて、
信じられる・・・」
「うーん、何かさ牛車に乗って来たのを見たって言ってたしさ」
「本当ならばさ、娘達の顔を見て見たいね」
ワイワイ言いながら、喜太郎の家の畑に着きました。
「あらまあ、いるじゃないの」
「ちょいと、聞いてみよう」
「あのーー、あんた達は、喜太郎の嫁さんになるんですか」
3人の娘の方も、沢山の人が集まって来るし、少し警戒気味になっています。
「えーー、そうよ・・・仲良くしてくださいね」
おスズちゃんが、答えました。
「これ、スズ・・、何言ってんのよ、変な事を言わないでよ」
「私等は、見に来ただけじゃないの」
「いいじゃない、友達になってさ、話しもしたいし」
【続く】
これはこれは、話しが増々こんがらがって来たような感じですね。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 130
元吉オジさんが、村の若い衆と共に、
喜太郎の嫁っ子なるものを、見にやって来ました。
若い衆は、娘達がいるので驚きます。
何せ、3人ですから。
もしかして、3人を貰うんじゃないか。
などと、勘ぐったりすると、もう信じられないを通り越してしまう。
「りょりょ・・・、可愛い娘っ子達じゃねえかよ」
「わーー、いいいなあ・・、ねえ・・喜太郎じゃなく、オレの
嫁さんになって頂戴な」
「あらまあ、お恥ずかしい・・・可愛いだなんて・・・おホホッホホ…」
娘っ子達も、若い衆に見つめられて、いい気分になります。
元吉さんが、喜太郎のお父さんに、声をかけます。
「金太郎さん、良かったすなぁ・・、散々苦労しなすったけど、
これで、ようやく安心できるなや」
「え・・・、まあ・・・その・・・」
お母さんが、代わりに挨拶を交わします。
「まあ・・その・・・、そのようになってくれればと、思っております」
喜太郎、それを聞いて、ズシッときます。
【続く】
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喜太郎の嫁っ子なるものを、見にやって来ました。
若い衆は、娘達がいるので驚きます。
何せ、3人ですから。
もしかして、3人を貰うんじゃないか。
などと、勘ぐったりすると、もう信じられないを通り越してしまう。
「りょりょ・・・、可愛い娘っ子達じゃねえかよ」
「わーー、いいいなあ・・、ねえ・・喜太郎じゃなく、オレの
嫁さんになって頂戴な」
「あらまあ、お恥ずかしい・・・可愛いだなんて・・・おホホッホホ…」
娘っ子達も、若い衆に見つめられて、いい気分になります。
元吉さんが、喜太郎のお父さんに、声をかけます。
「金太郎さん、良かったすなぁ・・、散々苦労しなすったけど、
これで、ようやく安心できるなや」
「え・・・、まあ・・・その・・・」
お母さんが、代わりに挨拶を交わします。
「まあ・・その・・・、そのようになってくれればと、思っております」
喜太郎、それを聞いて、ズシッときます。
【続く】
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 129
喜太郎が畑で働いていたので、驚いたり感心したり、
していると、男衆達の声がしてきました。
「本当か・・おいおい、喜太郎が嫁っ子を3人も連れて来たってさ」
「嘘じゃねえたら、ほれこっちだ」
「ハッハハハハ、寝てばっかりいる、アイツがさ、嫁っ子を連れて来るなんてさ」
「そうだぜ、もし本当ならばさ・・・来た嫁が可哀そうだべな」
「まあ、しかしそんなもの好きもいるめぇよ」
喜太郎の親戚の元吉オジさんが、近所の若い衆を連れて、
やって来たのでした。
「おい、ほら見ろよ、あそこを・・・、娘っ子達がいるだろうに」
「え! どれ、本当だ・・それらしい人が沢山いる」
「ありゃ・・、喜太郎が畑で鍬もっている・・・、
どうなってんだーー」
【続く】
こりゃ、野次馬になるのかな。
元吉オジさん、おしゃべりな人だったのか。
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していると、男衆達の声がしてきました。
「本当か・・おいおい、喜太郎が嫁っ子を3人も連れて来たってさ」
「嘘じゃねえたら、ほれこっちだ」
「ハッハハハハ、寝てばっかりいる、アイツがさ、嫁っ子を連れて来るなんてさ」
「そうだぜ、もし本当ならばさ・・・来た嫁が可哀そうだべな」
「まあ、しかしそんなもの好きもいるめぇよ」
喜太郎の親戚の元吉オジさんが、近所の若い衆を連れて、
やって来たのでした。
「おい、ほら見ろよ、あそこを・・・、娘っ子達がいるだろうに」
「え! どれ、本当だ・・それらしい人が沢山いる」
「ありゃ・・、喜太郎が畑で鍬もっている・・・、
どうなってんだーー」
【続く】
こりゃ、野次馬になるのかな。
元吉オジさん、おしゃべりな人だったのか。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 128
畑に出て、一所懸命に働いていた喜太郎です。
コロンとソラが話しかけても、作業を止めようともしません。
これは、もうどうしたもんでしょう。
皆も、畑にやってきました。
驚いたのは、お父さん、お母さんです。
「おーー、喜太郎ーーー、おまえどうしたんだー」
「どうしたって、畑を耕して、いい作物を作っているべな」
「あらまあーー、そんな事を、おまえの口から聞くなんて・・・」
「何言ってんだい、農家はよ・・・休んでる暇などないんだよ」
3人の娘達も、喜太郎の働く姿を見て感心です。
「喜太郎さーん、張り切ってるねーー」
「お父さんの言ってた姿と全然ちがうじゃん」
「それなら、お嫁さん貰えるかもねーーー」
クマさんも、そんな喜太郎をじっと見つめます。
【続く】
う・・・、こりゃ~・・・、喜太郎、イメージアップだね。
3人の娘達の誰かが胸をうたれてくれればいいんですけど。
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コロンとソラが話しかけても、作業を止めようともしません。
これは、もうどうしたもんでしょう。
皆も、畑にやってきました。
驚いたのは、お父さん、お母さんです。
「おーー、喜太郎ーーー、おまえどうしたんだー」
「どうしたって、畑を耕して、いい作物を作っているべな」
「あらまあーー、そんな事を、おまえの口から聞くなんて・・・」
「何言ってんだい、農家はよ・・・休んでる暇などないんだよ」
3人の娘達も、喜太郎の働く姿を見て感心です。
「喜太郎さーん、張り切ってるねーー」
「お父さんの言ってた姿と全然ちがうじゃん」
「それなら、お嫁さん貰えるかもねーーー」
クマさんも、そんな喜太郎をじっと見つめます。
【続く】
う・・・、こりゃ~・・・、喜太郎、イメージアップだね。
3人の娘達の誰かが胸をうたれてくれればいいんですけど。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 127
喜太郎の姿がありません。
お父さん、お母さんと3人の娘達と、和やかな雰囲気が、
漂い出しているのに、肝心な喜太郎がいないとはね。
お父さんの顔が少し曇ります。
「あいつ・・、もしかして、布団に行って寝てんじゃないのか」
困ったもんだなと、見に行きます。
「あれ、いないな・・・何処へ行ったんだろう」
お母さんと、家の周りも見ますが、見当たりません。
「おかしいな・・・」
ワンワン
「オレ、探して来るきっと、山の方だよ」
ニャーン
「よし、オレも行くー」
コロンとソラが、外へ飛び出しました。
ワンワン
「あれ! 畑に誰かいるぜ」
ニャーン
「あ! 本当だ・・・、喜太郎だぜ」
「何してんだい・・・おーい、喜太郎ーーー」
喜太郎は、畑で鍬を振って汗を掻いて働いてました。
一人、黙々とね。
ワンワン
「おーい、喜太郎・・、何してんだい、皆が、探してるぜ」
「何してるって・・、みりゃ分かるだろう、作物の手入れだよ」
ニャーン
「本当だ・・鍬使ってる」
「ああ・・、オレはなこれからしっかりと働こうって決めたんだよ、
遊んでなんかいられねえんだよ、おまえ達も手伝うか」
【続く】
レレレ・・・、すっかり変わった喜太郎になってしまったな。
ついに、心を入れ替えて、やる気を起こしたか。
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お父さん、お母さんと3人の娘達と、和やかな雰囲気が、
漂い出しているのに、肝心な喜太郎がいないとはね。
お父さんの顔が少し曇ります。
「あいつ・・、もしかして、布団に行って寝てんじゃないのか」
困ったもんだなと、見に行きます。
「あれ、いないな・・・何処へ行ったんだろう」
お母さんと、家の周りも見ますが、見当たりません。
「おかしいな・・・」
ワンワン
「オレ、探して来るきっと、山の方だよ」
ニャーン
「よし、オレも行くー」
コロンとソラが、外へ飛び出しました。
ワンワン
「あれ! 畑に誰かいるぜ」
ニャーン
「あ! 本当だ・・・、喜太郎だぜ」
「何してんだい・・・おーい、喜太郎ーーー」
喜太郎は、畑で鍬を振って汗を掻いて働いてました。
一人、黙々とね。
ワンワン
「おーい、喜太郎・・、何してんだい、皆が、探してるぜ」
「何してるって・・、みりゃ分かるだろう、作物の手入れだよ」
ニャーン
「本当だ・・鍬使ってる」
「ああ・・、オレはなこれからしっかりと働こうって決めたんだよ、
遊んでなんかいられねえんだよ、おまえ達も手伝うか」
【続く】
レレレ・・・、すっかり変わった喜太郎になってしまったな。
ついに、心を入れ替えて、やる気を起こしたか。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 126
喜太郎のお父さんは、大きな金の塊を見つけたのですが、
刃物で切り付けられたり、
無縁仏の土中から這い出る、亡霊達に追い回されて、
何とか逃げたのですが、金の石を落としてしまったのです。
来た道を、探したが見つかりませんでした。
不思議に、追いかけてきた亡霊達の姿もケハイも無かったのでした。
3人の娘達も聞き入ります。。
「あら~・・残念ね、不思議な事もあるものね」
「無縁仏の人達は、今でも金を捜してるって事ね、いやだ・・恐い」
「お父さん、金を落として良かったのかもしれないね」
「そうなんじゃよ、ワシは、金とかは、人を狂わすって事に気付いたよ」
「狂わすの」
「ああ、金の取り合いで殺し合ったり、故郷を離れ、親を捨て、女房子供を捨て、
一攫千金の夢の果ては、草葉の土になるのだ」
「そうなんだー、楽して生きて行こうってのは、いけないね」
「だからな、貧乏だけど地道に働こうと決めているんだよ」
「いや~、お父さん・・、素晴らしい」
「喜太郎さん、それ、分かってんの」
「あれ、喜太郎さんがいないよ、何処へ行ったの」
【続く】
さて、喜太郎だね。
何してんだろ、娘達と、お父さんお母さんがいい雰囲気に
なっているってのに・
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刃物で切り付けられたり、
無縁仏の土中から這い出る、亡霊達に追い回されて、
何とか逃げたのですが、金の石を落としてしまったのです。
来た道を、探したが見つかりませんでした。
不思議に、追いかけてきた亡霊達の姿もケハイも無かったのでした。
3人の娘達も聞き入ります。。
「あら~・・残念ね、不思議な事もあるものね」
「無縁仏の人達は、今でも金を捜してるって事ね、いやだ・・恐い」
「お父さん、金を落として良かったのかもしれないね」
「そうなんじゃよ、ワシは、金とかは、人を狂わすって事に気付いたよ」
「狂わすの」
「ああ、金の取り合いで殺し合ったり、故郷を離れ、親を捨て、女房子供を捨て、
一攫千金の夢の果ては、草葉の土になるのだ」
「そうなんだー、楽して生きて行こうってのは、いけないね」
「だからな、貧乏だけど地道に働こうと決めているんだよ」
「いや~、お父さん・・、素晴らしい」
「喜太郎さん、それ、分かってんの」
「あれ、喜太郎さんがいないよ、何処へ行ったの」
【続く】
さて、喜太郎だね。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 125
光る石を見つけた、喜太郎のお父さんの話です。
「ワシはもう、これは、金に間違いない、それもでっかい塊だ、
もう、体中震えたね」
3人の娘達も、金の石、それも大きな塊と聞いて、興奮です。
「わーー、すごーい」
「私、金とか、光る石とか見たことない」
「ワシは、大事に懐にしまって、さて、これをどうしようかと、考えたさ、
この位の大きさだったら、一生遊んでくらせるんじゃないか・・などとね」
「そ、そんな価値があるんだ」
「そしたらば、恐い顔をした人がいきなり近づいて、
『おい、おまえ、金を拾ったろう・・、それは俺のものだ、よこしな』
と、言うのだ、飛んでもない事を言う奴だと、思ったのだが、いきなり刃物で切り付けてきた、
これは大変だと、一目散に逃げたんだ、
それがさ・・・・・逃げる途中で、次々と
『金を・・金を・・・と言って地面から這い出て来るんだな」
オレは、もう必死で走って逃げたよ」
「地面から這い出て来るの」
「ああ、そうなんだ、あの辺一帯は、無縁仏だらけだったのさ」
「ええ、なんで」
「金が取れるってんで、そこいら中から一攫千金を狙う者とか、
浮浪者が集まってきたらしい、それがそのまま、そこで、生涯を終えたらしいのだ」
「そう、金を掘るとか見つけるってのは、大変な事なんですね」
「で、その金は、どうなったんですか」
「ふーん、それがね、かなりの距離を走って、この辺までくれば大丈夫だろうと、
一息ついて、懐に手を入れて見たら、その金の石が無くなっていたんだ」
「えーー、落としちゃった・・」
「こりゃ、いかんと、道を戻りながら探したけども、見つからなかったな」
「追いかけてきた人たちは」
「うーん、それもいなかった」
「不思議な話ね」
【続く】
そうか、そういう話だったのか。
実は、この私も金が見つかると言う川に行って、ザルで何度も
すくって探したことがある。
結局何も見つけれなかった。
もし、見つけていたら、亡霊たちに追いかけれらえていたかもしれないな。
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「ワシはもう、これは、金に間違いない、それもでっかい塊だ、
もう、体中震えたね」
3人の娘達も、金の石、それも大きな塊と聞いて、興奮です。
「わーー、すごーい」
「私、金とか、光る石とか見たことない」
「ワシは、大事に懐にしまって、さて、これをどうしようかと、考えたさ、
この位の大きさだったら、一生遊んでくらせるんじゃないか・・などとね」
「そ、そんな価値があるんだ」
「そしたらば、恐い顔をした人がいきなり近づいて、
『おい、おまえ、金を拾ったろう・・、それは俺のものだ、よこしな』
と、言うのだ、飛んでもない事を言う奴だと、思ったのだが、いきなり刃物で切り付けてきた、
これは大変だと、一目散に逃げたんだ、
それがさ・・・・・逃げる途中で、次々と
『金を・・金を・・・と言って地面から這い出て来るんだな」
オレは、もう必死で走って逃げたよ」
「地面から這い出て来るの」
「ああ、そうなんだ、あの辺一帯は、無縁仏だらけだったのさ」
「ええ、なんで」
「金が取れるってんで、そこいら中から一攫千金を狙う者とか、
浮浪者が集まってきたらしい、それがそのまま、そこで、生涯を終えたらしいのだ」
「そう、金を掘るとか見つけるってのは、大変な事なんですね」
「で、その金は、どうなったんですか」
「ふーん、それがね、かなりの距離を走って、この辺までくれば大丈夫だろうと、
一息ついて、懐に手を入れて見たら、その金の石が無くなっていたんだ」
「えーー、落としちゃった・・」
「こりゃ、いかんと、道を戻りながら探したけども、見つからなかったな」
「追いかけてきた人たちは」
「うーん、それもいなかった」
「不思議な話ね」
【続く】
そうか、そういう話だったのか。
実は、この私も金が見つかると言う川に行って、ザルで何度も
すくって探したことがある。
結局何も見つけれなかった。
もし、見つけていたら、亡霊たちに追いかけれらえていたかもしれないな。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 124
喜太郎のお母さんの話を聞いた、3人の娘達、
サムライの血筋と聞いて盛り上がります。
今度は、お父さんの話を聞いてみたくなりましたよ。
「ねえねえ喜太郎のお父さん、何か話を聞かせてちょうだい」
「若い時は、色々あったんでしょう」
喜太郎のお父さん、若い娘さん達に、気軽に声をかけられて、
それはそれで、嬉しい気分になります。
「いや~・・、まあ・・その、ワシなどは別段これと言った話などは
ないです、この通りの貧乏暮らしでして、エリには、スマンと思っています」
「ほら~・・、思い出すって事、あるでしょうに、話しをしてよ」
「うーむ、では一つ」
「やったーー・・・、お父さんのお話の、始まり始まりーーー」
「オラんとこの、村では、昔は金が取れたんだな、あっちこっちの山を掘った穴があったな、
で、川などで、金の石が見つかる事があるんだ」
「えーー、金・・・金の石、それはすごいね」
「で、暇があれば、金の石を捜したもんだよ、
それで、オレはついに、大きな光る石を見つけたんだ、
もう、手が、体が震えたね」
「本当、それはすごい、大きな光る石なら、金だね」
「そうさ、金だよ・・・金だよ」
【続く】
金を見つけた、喜太郎のお父さんの、話しだけど、
さて、どうしたんだろ・・・・。
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サムライの血筋と聞いて盛り上がります。
今度は、お父さんの話を聞いてみたくなりましたよ。
「ねえねえ喜太郎のお父さん、何か話を聞かせてちょうだい」
「若い時は、色々あったんでしょう」
喜太郎のお父さん、若い娘さん達に、気軽に声をかけられて、
それはそれで、嬉しい気分になります。
「いや~・・、まあ・・その、ワシなどは別段これと言った話などは
ないです、この通りの貧乏暮らしでして、エリには、スマンと思っています」
「ほら~・・、思い出すって事、あるでしょうに、話しをしてよ」
「うーむ、では一つ」
「やったーー・・・、お父さんのお話の、始まり始まりーーー」
「オラんとこの、村では、昔は金が取れたんだな、あっちこっちの山を掘った穴があったな、
で、川などで、金の石が見つかる事があるんだ」
「えーー、金・・・金の石、それはすごいね」
「で、暇があれば、金の石を捜したもんだよ、
それで、オレはついに、大きな光る石を見つけたんだ、
もう、手が、体が震えたね」
「本当、それはすごい、大きな光る石なら、金だね」
「そうさ、金だよ・・・金だよ」
【続く】
金を見つけた、喜太郎のお父さんの、話しだけど、
さて、どうしたんだろ・・・・。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 123
喜太郎のお父さんから、息子喜太郎の事を聞いたクマさんは、
考えます。
「ウーム・・、そりゃ参ったな」
そんな、ぐーたらな男に、我が愛する娘を、嫁にやるわけにはいかない。
知らなかったのなら、良かったかもしれないが、
知ってしまった。
こりゃ・・、困ったな。
そんな、頭を悩ます横では、3人の娘達は話が弾みます。
「ねえね、お母さんの名前はエリさんというの、
素敵な名前ですね」
「あらまあ、恥ずかしい」
「お母さん、もしかして、いいトコの生まれじゃないの」
「いいえ、そんな事はないです」
「またまた・・本当の事を言ってよ・・・」
「そう、実はね、元は藩に仕えたサムライの家だったんですけどね、
没落して、藩を追い出されて、この地に移ってきたのよ」
「えーー、元サムライ・・、すごーい」
「私らの2代前の人ですけどね、農業で生計を立てるってのは、
厳しかったけど、必死だったわね」
「そうか::、苦労したんだね」
「でまあ、女は、近くの農家に嫁に出されてね、私は、この金太郎さんと一緒になったのよ」
喜太郎の家の素性も、少しばかり分かってきましたね。
そうすると、いい血を受け継いでいるって事だな、喜太郎は。
【続く】
そうか、誰にも父母がいて、その上にも父母がいる。
自分の家は、どんな家の流れだろうか、気になりますね。
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考えます。
「ウーム・・、そりゃ参ったな」
そんな、ぐーたらな男に、我が愛する娘を、嫁にやるわけにはいかない。
知らなかったのなら、良かったかもしれないが、
知ってしまった。
こりゃ・・、困ったな。
そんな、頭を悩ます横では、3人の娘達は話が弾みます。
「ねえね、お母さんの名前はエリさんというの、
素敵な名前ですね」
「あらまあ、恥ずかしい」
「お母さん、もしかして、いいトコの生まれじゃないの」
「いいえ、そんな事はないです」
「またまた・・本当の事を言ってよ・・・」
「そう、実はね、元は藩に仕えたサムライの家だったんですけどね、
没落して、藩を追い出されて、この地に移ってきたのよ」
「えーー、元サムライ・・、すごーい」
「私らの2代前の人ですけどね、農業で生計を立てるってのは、
厳しかったけど、必死だったわね」
「そうか::、苦労したんだね」
「でまあ、女は、近くの農家に嫁に出されてね、私は、この金太郎さんと一緒になったのよ」
喜太郎の家の素性も、少しばかり分かってきましたね。
そうすると、いい血を受け継いでいるって事だな、喜太郎は。
【続く】
そうか、誰にも父母がいて、その上にも父母がいる。
自分の家は、どんな家の流れだろうか、気になりますね。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 122
喜太郎のお父さんは、もうどうしたらいいのか分かりません。
喜太郎が、この娘達を嫁に貰っていいのだろうか。
このクマさん達家族と、どういいう具合になったかもは分からないが、
やはり、我が息子喜太郎のこれまでの生活態度を考えると、
やはり、どこかおかしいと思うのでした。
「あの、クマさんとやら、誠に恐れ入りますが、
喜太郎の事を言いますけど、よろしいですか」
「へいへい・・、なんでしょう」
「実は、喜太郎は、家の仕事を全く手伝わないぐーたらな奴でして、
玉には、手伝えなどというものなら、 うるせーー などと怒鳴られて、
びくびくしてたもんです」
「ふむふむ・・・・」
「嫁っ子を貰ったら、働くからと言って出て行ったけど、信じられない、
私等は、喜太郎が出て行って、実は安堵してたのです」
「そうですか、ふーむ・・、人の見かけは分からないものですな」
「何せ、いても何の役にも立ちませんから、困り果てたもんです」
【続く】
ありゃ~・・真実を言われてしまったな。
まあ本当の事だし、それは身から出たなんとかだね。
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喜太郎が、この娘達を嫁に貰っていいのだろうか。
このクマさん達家族と、どういいう具合になったかもは分からないが、
やはり、我が息子喜太郎のこれまでの生活態度を考えると、
やはり、どこかおかしいと思うのでした。
「あの、クマさんとやら、誠に恐れ入りますが、
喜太郎の事を言いますけど、よろしいですか」
「へいへい・・、なんでしょう」
「実は、喜太郎は、家の仕事を全く手伝わないぐーたらな奴でして、
玉には、手伝えなどというものなら、 うるせーー などと怒鳴られて、
びくびくしてたもんです」
「ふむふむ・・・・」
「嫁っ子を貰ったら、働くからと言って出て行ったけど、信じられない、
私等は、喜太郎が出て行って、実は安堵してたのです」
「そうですか、ふーむ・・、人の見かけは分からないものですな」
「何せ、いても何の役にも立ちませんから、困り果てたもんです」
【続く】
ありゃ~・・真実を言われてしまったな。
まあ本当の事だし、それは身から出たなんとかだね。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 121
喜太郎の家にクマさんと3人の娘達がやって来ました。
驚いた喜太郎のお父さんとお母さんです。
こんな事が、あるはずがない。
このぐうたら息子が、まさか・・・まさか、
我が腕をつねってみたが、痛い。
目の前にいる娘達はキツネでもタヌキでもない、
毛皮を被ったウバでもない・・・本物の若い娘っ子達だ。
「と・・と・・とにかく、むさくるしい家ではありますが、
中に入って、お休みください」
いや~・・、こんな家にね、お客さんが来るって事もないのに、
若い娘が、3人も来るって、信じられないね。
「えー、私は喜太郎の父親で、金太郎と申します、
こちらは、連れのエリでございます」
「こんな家で、何もお構いできませけど、どうぞごゆっくりとしてください」
何とか、挨拶をした、喜太郎の父母ででした。
クマさん、上機嫌です。
「いや・・、ハッハハ・・、おかまいなく、おかまいなく
いや、喜太郎殿にあいましてな、まあ色々あってですな・・・、
娘達が、家に行って見ようという事になりましたな、
ハッハハハハ・・やって来ましたよ」
コロンと、ソラの態度に合わせたように娘達も、
リラックスしていますね。
【続く】
そうですか、喜太郎の家に入りましたか。
すると、考えられるのは、喜太郎の嫁になるかならぬかって話に
なって来るって事ですね、ムムム・・・。
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驚いた喜太郎のお父さんとお母さんです。
こんな事が、あるはずがない。
このぐうたら息子が、まさか・・・まさか、
我が腕をつねってみたが、痛い。
目の前にいる娘達はキツネでもタヌキでもない、
毛皮を被ったウバでもない・・・本物の若い娘っ子達だ。
「と・・と・・とにかく、むさくるしい家ではありますが、
中に入って、お休みください」
いや~・・、こんな家にね、お客さんが来るって事もないのに、
若い娘が、3人も来るって、信じられないね。
「えー、私は喜太郎の父親で、金太郎と申します、
こちらは、連れのエリでございます」
「こんな家で、何もお構いできませけど、どうぞごゆっくりとしてください」
何とか、挨拶をした、喜太郎の父母ででした。
クマさん、上機嫌です。
「いや・・、ハッハハ・・、おかまいなく、おかまいなく
いや、喜太郎殿にあいましてな、まあ色々あってですな・・・、
娘達が、家に行って見ようという事になりましたな、
ハッハハハハ・・やって来ましたよ」
コロンと、ソラの態度に合わせたように娘達も、
リラックスしていますね。
【続く】
そうですか、喜太郎の家に入りましたか。
すると、考えられるのは、喜太郎の嫁になるかならぬかって話に
なって来るって事ですね、ムムム・・・。
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コロンとソラの嫁っ子捜し その4 120
クマさんの娘を連れて参上したとの挨拶で、
驚く喜太郎のお父さんとお母さんです。
喜太郎が、本当に嫁になる娘を連れて来た。
そのお父さんが、じかに挨拶をしてなさる。
これは、夢ではないだろうか。
「私には自慢の3人の娘が居ましてね、
おーい、こっち・・こっち・・降りてこーい」
てなわけで牛車に乗っていた3人の娘達姉妹が、ゾロゾロ降りてやってきました。
「やー・・、ここが、喜太郎さんのお家・・」
「あらまあ、景色のいいとこね」
「山もあるし、ケモノも沢山いそうね」
「おい、こらこら・・挨拶せんかい」
「あら・どうも失礼しました、私は長女のおミツです」
「二女のおタカです」
「三女のおスズです・・、よろしくねお父さん、お母さん」
「えーー、お父さん・・・」
お父さんとお母さんと言われて、頭が真っ白になてしまった、
喜太郎のお父さんとお母さんでした。
【続く】
嫁っ子を捜して来るって、出て行った息子が、
突然帰ってきてだよ、3人の娘とその親が来てだよ、
お父さん、お母さんと言われた・・これはもう・・涙が飛び出てしまうよね。
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驚く喜太郎のお父さんとお母さんです。
喜太郎が、本当に嫁になる娘を連れて来た。
そのお父さんが、じかに挨拶をしてなさる。
これは、夢ではないだろうか。
「私には自慢の3人の娘が居ましてね、
おーい、こっち・・こっち・・降りてこーい」
てなわけで牛車に乗っていた3人の娘達姉妹が、ゾロゾロ降りてやってきました。
「やー・・、ここが、喜太郎さんのお家・・」
「あらまあ、景色のいいとこね」
「山もあるし、ケモノも沢山いそうね」
「おい、こらこら・・挨拶せんかい」
「あら・どうも失礼しました、私は長女のおミツです」
「二女のおタカです」
「三女のおスズです・・、よろしくねお父さん、お母さん」
「えーー、お父さん・・・」
お父さんとお母さんと言われて、頭が真っ白になてしまった、
喜太郎のお父さんとお母さんでした。
【続く】
嫁っ子を捜して来るって、出て行った息子が、
突然帰ってきてだよ、3人の娘とその親が来てだよ、
お父さん、お母さんと言われた・・これはもう・・涙が飛び出てしまうよね。
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