いわて町はドンと晴れ

キツネの花嫁道中が、終わってみんなが、いい気分に浸ってるのに、

喜太郎が、一人しょんぼりしています。

コーン

「へーい、喜太郎浮かぬ顔してるな、めでたいんだから、

ニコニコしたら」

ポンポン

「笑顔が無いよ、人生は笑顔だよ・・ぽんぽん」

ワンワン

「ほれ見ろ、喜太郎・・、グスッてる場合じゃないよ」

「タヌキにキツネだろう・・・、なんでオレこうなるんだ」

ニャーン

「ポン子ちゃんに、キー子ちゃんだよ、友達が増えるって事はさ

いい事だぜ」

コーン

「喜太郎さん・・、アタイはさ、本当にお嫁さんになってもいいのよ」

ポンポン

「なんなら、このポン子が、お嫁になってあげるわ」

ワンワン

「ひゃーー、モテモテだよ、喜太郎ーー」

「何言ってんだよ、冗談じゃないぜ・・・、ああーークマさん

何とかしてください」

【続く】


ここで、またクマさんの登場だね。

娘が３人いるというからな、もしかしたら・・・・。


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キツネのキー子ちゃんの嫁入り道中が終わりました。

今度は、キー子ちゃんも満足です。

コーン

「あーん、良かった・・・、最高に幸せよ、

みんなーー有難うーー」

キー子の友達キツネも去って行きます。

「やー・・・キー子、久しぶりに楽しませてもらったぜ

又な・・・」

おミツちゃんのポン子ちゃんも、拍手です。

ポンポン

「キー子は、いいなぁ・・、友達もいてさ、みんな化けるのうまいし」

「ポン子ちゃんも、上手よ、今度お嫁さんに化けて見て」

おミツちゃんが、慰めます。

花嫁道中が終わった、喜太郎はへたり込んでいます。

ワンワン

「どうした喜太郎・・・、楽しかったろうに」

ニャーン

「そうだよ、もっとどうどうとしろよ」

「ふーん・・、何だよ、タヌキのポン子にキツネのキー子だってよ、

オレさ、情けないよ・・・グスッ・・・」

【続く】

ありゃ～・・喜太郎沈んじゃったな。

周りはみんな楽しいのにな。


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キツネのキー子ちゃんが、花嫁姿で気分を良くしていたのに、

コロンとソラに、ぶち壊されたので、もう一度やりたいと言います。

おタカちゃんは、可愛いキー子ちゃんの夢を叶えるべく、

もう一度、花嫁道中をやる事にして、コロンとソラに一緒にやろうと、

言うと、コロンとソラは、そりゃ面白いとやる事にしました。

さあ、花嫁道中の仕切り直しです。

気が載らないのは、喜太郎でした。

「げ――、何で・・、もういいよ」

ワンワン

「まあまあ・・、ほれほれ、いいじゃねえか」

ニャーン

「そうだそうだ、こんな面白い事はないぜ」

コーン

「喜太郎さん、あんたは、お・・む・・こ・・さん、

一緒に歩きましょう・・ね・・ね・・コーン」

さあさ、花嫁道中の始まりです。

賑やかになってきました。

このキツネの嫁入りを見ようと、クマさん一家も見物に出てきました。

「よーー、雨が降ったり晴れたりしたからよ、

キツネの嫁入りじゃねえかよ」

「あら～・・お婿さんは喜太郎さんじゃないの、良かったね～」

婆ちゃんも大喜びです。

「ありゃ～・・、冥途の土産にいい物を見させてもらったよ、

ほんに、ほんに・・・」

【続く】


そうだよね、キツネの嫁入りは、話しに聞くけど、

実際見た人いるのかな。

騙された人は、大勢いるらしいけど。


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花嫁はキツネのキー子ちゃんだった。

おタカちゃんが可愛がってたんですね。

キー子ちゃんの夢をかなえてあげたかったのだ。

おタカちゃんは、キー子に優しく声をかけます。

「キー子ちゃん、良かったね、満足」

コーン

「うーん、楽しかったよ、でもさ、何ヨ、あの犬と猫は、

もう少し楽しみたかったのに、ぶち壊しよ、一寸面白くない」

「あら～・・ごめん、止めたんだけどね」

ワンワン

「何だよ、オレ達が悪いような感じだな」

ニャーン

「そうならそうと、最初に言えばいいじゃん・・なーー」

「ごめんね、キー子ちゃん、それにコロンちゃんにソラちゃん、

だましちゃったりしてさ」

コーン

「ねえ、おタカちゃん、もう一度やらして、お願い・・」

「えーー、もう一度、そう・・・、コロンちゃんにソラちゃんさ、

オリなんか入れちゃってさ、ごめんね、でさ、一緒に花嫁道中をやらない」

ワンワン　　ニャーン

「え！　　花嫁道中・・・」

コロンとソラは、花嫁道中を一緒にやろうと、

誘われちゃいました。

「そりゃ～いいや、やりたーい」

てなわけで、花嫁道中の仕切り直しです。

ワンワン

「ヤッホー・・、オレさ、先頭の役をやるぜ」

ニャーン

「あっそう・・、オレもやる」

おタカちゃんに、キー子ちゃん、大喜びです」

「よーし、キー子ちゃんの花嫁道中のj始まり始りーー、

はーい、みんな、集まってーーー、

喜太郎さん、はい、ここに来てーー」

【続く】


いや～・・、また賑やかになったね。

キツネの嫁入り道中に犬と猫が入るってのは、

聞いた事ないな・・、まあここだけの話なのです。


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コロンとソラが、花嫁姿の正体を暴こうとするのを、

おタカちゃんが、必死に止めます。

「お願い、話しを聞いて・・・」

ワンワン

「なんだよ、何で止めるんだよ」

ニャーン

「そうだそうだ、コロン、やっつけちゃおうぜ」


「この花嫁はね、キー子ちゃんなの、ほら！」

「わーー・・・なんだーー、これはいったい・・・」

「フーー、何処かで見たことある奴だな」

喜太郎も、これにはびっくりです。

「こ・・こ・・これは、キツネだよ」

おタカちゃんは、キツネのキー子を、優しくかばいます。

「そうよ、キー子ちゃんはキツネよ、かわいいでしょう」

コーン

「へっへっへ・・・・・・皆さんコンにちは、キー子でーす」

「キー子ちゃんはね、花嫁姿にあこがれてんのよ、

喜太郎さん、ごめんね、でもお似合いだったわよ」

「お似合い、オレが・・・、キツネと・・・・ゲェーー」


【続く】

花嫁の正体は、キツネのキー子ちゃんだった。

喜太郎、そのまま連れて行けば良かったのにな。

ダーーダハッハ・・ハッハハ。


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花嫁は、おタカちゃんではない。

コロンとソラは、その正体をあばこうと、襲いかかろうとします。

これには、喜太郎もビックリ、こりゃいかんと止めますが、

コロンとソラの勢いは止まりません。

ワンワン

「こりゃーー、お前は、何もんだーー」

ニャーン

「怪しい奴めーー、とっちめてやるーー」

さあ、さあその時、です。おタカちゃんが走ってきてコロンとソラの前に、

立ちはだかりました。

「待って、お願い、、お願い、

私の言う事も聞いてちょうだい」

「何だよ、又邪魔すんのかよ、そいつは、絶対怪しいんだから」

「そうだそうだ、何で、おタカちゃんが二人もいるんだ」


【続く】


おタカちゃんが二人いる。どうして。

コロンにソラ、偽物をあばいてやれ。



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コロンとソラは、怪しい奴と花嫁道中の供をやっつけました。

残るのは、花嫁姿のおタカちゃんです。

ワンワン

「やいやい、おまえは一体誰だーー」

喜太郎が、コロンがおタカちゃんに、飛びつくのを見て慌てます。

「まて、まて、コロン、おタカちゃんに何するんだ、止めろーー」

ニャーン

「喜太郎ーー、おタカちゃんは、あっちにいたぜ、このおタカちゃんは

偽もんなんだよーー」

喜太郎は、それを聞いてびっくりです。

「な、な…何言ってんだい」

【続く】

花嫁の正体は・・、一体誰なんだろう。

これは、興味津々です・・・。






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コロンとソラは、喜太郎を発見したのですが、

おタカちゃんが、行くのを止めます。

「一寸待ってちょうだい、今いい所だから」

コロンとソラは、今いい所だからという意味が分かりません。

それにね、オリに入れて監禁されたし、

信用できません。

おタカちゃんを振り切って、喜太郎のいる所へ走ります。

ワンワン

「何かさ、臭うな、これはおかしいぞ、急げーー」

ニャーン

「臭うか・・、そういえばそうだな、それ行け―」

「おーい、喜太郎ーーー、そこで何してんだーー」

喜太郎がコロンと、ソラに気が付きました。

「コロンにソラか、俺は今、おタカちゃんと花嫁道中さ」

「花嫁道中・・・、何だそれ、あれ、この人・・・変だぜ、臭うぜ

こらーー誰だーーーお前はーーー」

「怪しい奴だぞーーー」

コロンとソラは、花嫁道中の人に襲いかかります。

「わーー、な・・な・・なんだー　痛ぇーーー噛みつくなよーー」


【続く】


ありゃ～・・・、コロンとソラは、どうしちゃったのかな。

花嫁道中の人を襲うなんてね。

でも、臭うとか言ってたな。



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雨が降ってきて、急いで木の陰に身を寄せた喜太郎です。

花嫁姿のおタカちゃんを見ると、喜んで踊っているではないか。

道中の供達も、同じように喜びの声を上げています。

すると、今度はスーーット雲に切れ間が出て陽が射してきました。

「おおーー・・、お日様が出たぞーーー」

「はっはっはっ・・・、お日様だ、めでたいな～・・・目出度いな」

道中は、増々盛んに踊り出しました。

「お日様・・、お日様・・ココ照らせ・・それそれ・・

濡れたからだもすぐ乾く・・それそれ・・」

「はぁ～・・めだいなめ、でたいな・・」


おタカちゃんは、お日様に照らされてもう輝いています。

喜太郎は、それを見て、なんかもう別世界にいるみたいなりました。

「わーー・・、これはいったいどうなってんだろう、

雨が降っても喜び踊り、日が射せばさらに盛り上がって踊る・・・」

【続く】


うーん・・、わからんけど。

喜太郎、しっかり見てんのかい。

オマエさんの花嫁道中なんだぜ。






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花嫁道中の喜太郎は、おタカちゃんの花嫁と仲良く寄り添い、

最高潮です。

「ああ、何てすばらしい事だ・・、オレは果報者だ」

そんな思いにふけっていると、急に空が曇って来ました。

雨がポツリポツリと落ちてきて、だんだん強くなります。

「雨が降って来たヨ、おタカちゃん」

喜太郎は、木の下に身を寄せます。

だけど、おタカちゃん達は、雨が降って来たのに、全く動じません。

返って、喜んでいるのです。

「雨ーーー、きーひひっひ・・・・」

「雨よーー・・・嬉しいーーー」

雨は、少し強めになるのですが、手を振り体を踊らせています。

それはまあ、なんとも不思議な感じです。

喜太郎、しばし呆然です。

【続く】

雨が降ってるのに喜ぶか。

まあ、いいんじゃない。



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コロンとソラを一寸待ってと止めるおタカちゃんです。

オリに入れられたのを、憤慨するコロンとソラに謝るおタカちゃんですが、

この先に行くのを止めようと、必死です。

「ね・・、ね、お願いだから此処で見て居てちょうだい」

ワンワン

「ここで見るって、何を・・・」

ニャーン

「えー、何が見えるってんだい」

「ほら、あそこに見えてるでしょう」

ワンワン

「う・・、人がいる・・・・、何だいあれは」

ニャーン

「あれ・・、もしかして喜太郎じゃないのか」

「ほんとだ、喜太郎だぜ・・一緒にいるのなんだろう」

「楽しそうだな・・・・、そこへ行こうぜ」

「ああ・・ああ・・ダメダメ行っちゃダメだったら」



【続く】

おタカちゃん、コロンとソラを止めれるんかいな。

でもさ、何故行くのを止めるんだろうな。





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コロンとソラが、喜太郎のいる所を目指して、

一目散に駆けていると、声をかける人がいました。

「一寸ーーー待ってーーー」

コロンとソラが気付いて近寄ります。

ワンワン

「あれ、何だい・・おタカちゃんではないか」

ニャーン

「おタカちゃんか、ひどいじゃないかオレ達をオリに閉じ込めたりしてさ」

「そうだそうだ、全くご馳走だなんて、騙しちゃってさ」

「ああーー、ごめん・・、ゆるしてちょうだい」

「許すって、冗談じゃないよ」

「そうだ、そうだ、オレ達を馬鹿にしてさ」

「いや～・・、こんなに早くオリを破って来るとは思わなかったわよ、

お願いだから、もう一寸ここにいてちょうだい」

【続く】

あれ！　おタカちゃん、なに頼んでるんだかね。

ここにいてくれだなんて・・・。



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コロンとソラは、オリを脱出して、一目散に駆けだします。

ワンワン

「喜太郎のいる方向は、こっちだったよな」

ニャーン

「ふんにゃ―・・お前の方が鼻が利くんだからしっかり、しろよ」

「うーん、間違いないと思うんだけど、まだそれらしい臭いがないな」

「なんだよ、案外頼りがいのない奴だな・・コロン」

誰かが、叫んでいます。

「コロンちゃーん・・・・、ソラちゃーーん」

ワンワン

「う！　なんだい、今の」

「あっちからだぜ」

「一寸ーーー、待ってーーー」

今度ははっきり聞こえました。

「あれ！　あれは、確か・・・・」

【続く】


コロンとソラを呼び留めたのは、誰だろう。


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喜太郎は、おタカちゃんと嫁入り道中です。

「おタカちゃん、おれ・・・、夢見てんじゃないかな」

「あら～ん、何言ってんの・・・いやね～、つねっちゃう、このこの」

「あーー、痛ぇーーイテェーー、夢じゃないな」

「喜太郎さん、しっかり働いてね、アタシは、子供沢山生むから」

「えーーー、子供・・・、子供・・、沢山・・・沢山・・うーんどうしよう」

「オホッホ・・・しっかりしてよ・・、旦那様」

「だ　だ　旦那様…このオレが、旦那様、だってか　ははっはっは」

喜太郎は、花嫁衣裳のおタカちゃんと、すっかり打ち解けて、

いい感じになっています。

【続く】

そうかそうか、そりゃいいね。

そろそろ、コロンとソラが、追い付くというか、現れるね。



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岩手町川柳会、令和３年の初句会は集まることなく

投句によって行いました。

密を避ける。何せね、高齢の方が多いですからね。

万が一新コロナに感染でもしたら、命とりになります。

川柳の句を作って、コロッと逝ったら、最悪です。

クラスターなどの集団感染とでもなったら、会の崩壊・消滅ですね。

まあ、そういう心配をしなかがらの実行です。

今月の秀句です。

題詠　　　　「コツコツ」　　　出題　　るみこ

コツコツと命刻む誕生日　　　　　　　　　　　　　　　　　草

コツコツとケアすることに骨が折れ　　　　　　　　　　國男

コツコツと努力実った成功人　　　　　　　　　　　　　正和

コツコツと貯めたお金が消えている　　　　　　　　　はつお

コツコツと足音の癖性格出　　　　　　　　　　　　　　　るみこ

成功の背にコツコツのある努力　　　　　　　　　　　　小草

名工は脇目もふらず槌を打つ　　　　　　　　　　　　　　満子

（評）

「コツコツ」は、真面目に、着実に仕事をする人であり、
最期には、周囲にその名を成します。

私も、コツコツと歩んだとは思ってはいますが、
普通に定年となり職を去りました。残念。

雑詠　　　（自由吟）

汗掻いて生きてる男だ信じよう　　　　　　　　　　　　　　　草

下仁田のネギ丸々と美味風味　　　　　　　　　　　　　　るみこ

身がしまるコロナ騒ぎ年を越し　　　　　　　　　　　　　　　正和

戸を開けろニャーニャー騒ぐ猫に負け　　　　　　　　　　はつお

コロナ禍に大寒波嬉々として襲い　　　　　　　　　　　　　國男

何よりも嬉しい心からの笑顔　　　　　　　　　　　　　　　　満子

コロナ禍へ命の祈り深くなる　　　　　　　　　　　　　　　　　小草

（評）
やはり、コロナの句が多いです。早めの鎮静化となって欲しいです。


ブログからの投句を紹介

通帳に年金だけがコツコツと　　　　　　　　　　　　　　　　　愛


絵になる川柳です
①

コツコツと、着実に入る年金、。お陰で生きて行けます。ただ、この金額を超えないような
使い方をしなくてはいけません。老後は長いです。

②

昔あった、鍛冶屋とか、街の鉄工所の大半はなくなりましたね。
カチン　カチン　とか　トッテンカン　トッテンカン　と云う音が
聞こえていたものです。

③

感染拡大する新型コロナ、変異したコロナもあるとか、もう大変な世の中になってきました。
もう、神頼みで命乞いをするしかなくなりました。

④

ふる里の思い出は尽きないです。もう、あれもこれも懐かしく、
楽しかった事が浮かびます。誰か聞いてください。

⑤

俺は見た、汗を掻いて働いていた。
すなわち真面目な人なんだ。よし、信じよう・・・てか。

⑥

猫は、叫んで開けるのを待っているんだね。どうしても、開けないと、
自分で爪を立てて開けている。　まったく根負けしてしまう。


本日も当ブログへの訪問、ありがとうございました。

今後共とも、よろしくお願いいたします。


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オリの中に入れられて鍵をかけられたコロンとソラでした。

これは、どうした事だろうとアワテますが、どうにもなりません。

鍵は、手は届くのですが、持ち上げることなどできません。

噛みついてみようと思うのですが、口がでません。

「ああ～・・、どうする、コロン」

「うーん、これは頑丈だ・・・うーん、

あ！　そうだ、穴を掘ればいいんだ・・、よっしゃ」

コロンは、穴を掘るのは得意です。

「よし、ここを掘ろう、ソラ、どいてろ」

「うん、分かった・・頑張れな」

コロンは、抜け道に良さそうなとこを、掘り出します。

前足を回転させて、バンバン掘っていきます。

「よーし、コロン・・、その調子だ・・、それそれ」

ワンワン

「そりゃーー」

ころんは、掘った穴をくぐって、オリの外へ出ます。

「出たぞーー、ソラ行くぞーーー」

地面に穴を掘って、オリを抜け出たコロンとソラは、

一目散に、走り出しました。

【続く】


さすがはコロンだね。

よく掘るんだよね犬は、まかしとけってもんだよね。

さて、問題はこれからだ・・・走れーーコロンにソラ。


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オリに入れられているのに、気付いたソラです。

コロンは、ご馳走を沢山食べたので、熟睡してました。

必死になって、コロンを起こすソラです。

ニャー

「おい　！　コロン　起きろーーー」

ワンワン

「うるさいな、静かにしろよまったく」

「大変なだよ、オレ達はオリに入れられてんだよ」

「オリってなんだよ・・・・」

「だから・・オリだよ、籠とかあるだろ、鍵がかかってるぜ、早く起きろよ」

「えー、鍵がかかってるって」

「ほら、見て見ろよ、これじゃ、出られないよ」

「あ！　本当だ・・、出られない　何でだ」

「ふーん、なんでこんな事をするんだろ」

「もしかして・・、喜太郎が危ないかもしれないな」

「喜太郎が、ふーん・・・ならば助けに行かないと」

「どうする・・・これじゃ、どうにもならんよ」

二人は、いや２匹はオリの中で、ウロウロ、オロオロするのでした。


【続く】

これは、参ったね。

コロンにソラは、このままになるのかい。


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さて、コロンとソラです。

おタカちゃんから、美味しいものをたらふく、頂戴したので、

腹も膨れて、そのまま眠っていました。

ソラが、目を覚まして、歩こうとしたらオリの棒に

当たります。

ニャーン

「あれ、変だな・・、なんだこれは、出られないじゃないか」

そうです、自分達はオリに入れられて鍵をかけられている事に

気付きました。

ニャーン

「おい、コロン・・、大変だ・・、起きろ」

ワンワン

「クーン・・・・、ふーん、・・・むにゃむにゃ」

【続く】

コロン、目を覚ませよ。

しかしまあ、オリに鍵がかかっているからな、どうなるんだろう。


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令和３年となりました。

本年も、川柳を楽しみたいと思います。

私は、町の川柳会に入会して、１０年程になります

年々齢を重ね、体力は落ちる訳ですが、脳の方は川柳のおかげで

全く衰えることなく、年々向上しています。（自分で言ってるんだから間違いなし）

まあ、そういう事になります。


さて、初句会ですが、コロナの感染止まずで、投句形式で行っています。

今月のお題です。

題詠　　　　「コツコツ」　　　　　　　　　　　　　　出題　　　　るみこ

雑詠　　　　（自由吟）


秀句選出は、会員全員による選定を行い集計して決定します。

秀句等の編集が終わりましたら、紹介します。


川柳愛好者の投句をお待ちします。

秀句紹介時に合わせて、紹介をします。

投句は、コメントを利用して、行ってください。








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おタカちゃんが、友を呼んでいるらしい。

嫁入りに用意周到です。

「へーーい、お待ちどうさまです、準備が整いました」

威勢のいい声が聞こえたかと思うと、男衆が現れました。

「それじゃ、みんな景気よく頼みますよ」

「へっへーー、任せといてくださいな」

「さあ、喜太郎さん、行きましょう」

「いや～・・、参ったねーー、嫁入り道中だなんて、

恥ずかしいな」

「あらん・・そんなこと言わないで、手を取り合って

行きましょう・・・ムコ殿」

「だはッハ・・ハッハハ・・・・手を取るだなんて、だはッハハハ」

【続く】

喜太郎ーー、これは、人生最高の時だな、

花嫁道中だなんて、うらやましい・・・。


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一本杉で、おタカちゃんを待つ喜太郎です。

「喜太郎さん・・・、お待たせ・・・私、タカよ」

何と、花嫁衣裳で、おタカちゃんが現れました。

「お・・、お・・おタカちゃん、本当にオラの嫁になってくれるんだね」

「そうよ、さあ、行きましょう」

「お・・お・・おタカちゃん・・、まぶしい・・・いや、キレイだね」

「あらいやだ、恥ずかしいわ・・・」

「行くって、このまま、オラの家までかい」

「そうよ、今ね、友も呼んでるから」

「友って・・・」

「花嫁道中の、荷物を運ぶ人よ」

「あ・・そうか」

【続く】

さて、喜太郎は、ついにおタカちゃんを嫁にして家に向かうか。

いいね～・・。


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おタカちゃんから、一本杉の所で待っていてね、と言われた喜太郎は、

大喜びです。

そりゃもう、まさかのまさかこれを大まさかと云わずになんとしょう。

おタカちゃんがお嫁さんになると言う。

自然と笑みがこぼれる喜太郎なのです。

♬　オレは、村中で一番　幸せな男～　　♪

　目方もあって　　男前～

　てかーー　　はっはっはっはっは・・・

♬　おタカちゃんは　村中で一番　ベッピンな娘～　　♪

　身軽さ抜群　　飛び回る　～

　てかーー　はっはっはっはっは・・・

「おーー、一本杉だーー」

喜太郎は、一本杉の下で、思うのでした。

おタカちゃんを嫁にして、家に帰ったら、

父ちゃん母ちゃん、喜ぶだろうな。

いや～、美人で、可愛いからびっくりするだろうな。

【続く】

そりゃな、父ちゃん母ちゃん驚くさ。

良かったな～喜太郎。


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おタカちゃんが、美味しいものを食べさせてくれると

云うので、コロンとソラは、喜んでついて行きました。

「さあ、いらっしゃーい、ここの中にあるからね、

いっぱい食べていいわよ」

それは、オリの中でした。

ワンワン

「あーー、美味しそう・・、いただきまーす」

ニャーン

「本当だ・・いい匂い、ありがとう・・ムシャムシャ」

コロンとソラは、久しぶりの御馳走だから、そりゃもう、

むしゃぶりついて、食べるってもんでしたね。

「それじゃね・・・ここで、しばらくオトナしくしていてね」

と言って、おタカちゃんは、オリに鍵をかけるのでした。

コロンとソラは、食べるのに夢中で、全くその事に、

気が付きません。

【続く】


ありゃ～・・、コロンとソラがオリに閉じ込められたって、

事かい。

こりゃ・・何かが起きるね。


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おタカちゃん、喜太郎の嫁になってもいいと、

言い出します。

いやはや、驚きモモの木山椒の木ですね。

喜太郎、飛び上がらんばかりの喜びです。

もうどう表現していいのか分かりません。

「イエー・・、イヒッヒヒヒ・・・、よ・・嫁に・・・

イィーー・・イヒッヒヒヒヒ・・・」

ワンワン

「ヤッター、喜太郎・・、よかったのーー」

ニャーン

「喜太郎ーー、バンザーイ」

コロンとソラも、大喜びです。

そりゃそうだね、これまで、数々の娘達と出会って、

ことことく外れたからね、

まあ、何と云うか、蓼食う虫も好き好きっていうやつかな。

まあ一寸言い過ぎかな。

と、いう事で喜太郎、鼻の下が伸びます。

おタカちゃんが、コロンとソラに向って言います。

「コロンちゃんと、ソラちゃん、お腹すいてるでしょう、

私ね、美味しい物持っているからあげるから、ついてきて」

ワンワン　　ニャーン

「えーーおいしいもの・・ワーー、食べたい、行く行く」

「喜太郎さんは、向こうに見えてる、一本杉の所で待っていてね」

コロンとソラは、おタカちゃんについて行きます。

喜太郎は、一本杉へと、向かいました。

【続く】

ふんふん、そうかそうか・・・、コロンとソラはエサを、

貰うか。喜太郎は一本杉に行くか。

と、いう事は、コロンとソラと、喜太郎は離れるわけだ。


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おタカちゃんが石を気合一発、手で割ったので、

自分も出来ると思い、やってみたら、痛いのなんの・・・。

喜太郎は手を抑えて転げまわります。

「痛ぇーよー・・トホホ・・・手が・・・手が・・・あ～あ～・・」

「喜太郎さん、大丈夫」

おタカちゃんが声をかけます。

「大丈夫じゃないですよ、何でおタカちゃん石を割れるんかい」

「修行よ、まあ何度もやっているうちに、コツがわかって来るわよ」

「いやもういいです、こりごりです」

「そうー、割れると、気分爽快になるわよ」

「気分爽快・・冗談じゃないよ、手が折れてしまうよ」


おタカちゃん、喜太郎の顔をじーっと見て、言いました。

「ふーん、じゃお詫びに、喜太郎さんのお嫁になって上げる」

「え！　今・・、何て言った」

「お嫁になって上げるって言ったのよ」

【続く】

な・・な・・なんと、おタカちゃん、嫁になるって。

こりゃまた、オッたまげたね。


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石を気合一発、手で割るおタカちゃんです。

「どう、喜太郎さんもやってみる」

「えーー、オレが・・・」

とまどう、喜太郎ですが、女のおタカちゃんが出来るわけだから、

このオレも出来るのではないかと思うのでした。

「よし、やってみる、手の内側で打てばいいんだな・・よし」

喜太郎、手ごろな石を拾います。

「よし、これにしよう」

喜太郎、息を整え、腕を上げて力いっぱい振り下ろしました。

ゴキッ

ギャァーーーー


喜太郎、振り下ろした手を抑えて、転げまわります。

「痛ぇーーー」

ワンワン

「おい、喜太郎大丈夫か」

ニャーン

「何だ、石は割れてないじゃないか、もしかして、手が割れたのか」

コロンと、ソラが、転げる喜太郎を見つめます。

【続く】

ありゃ～・・喜太郎、手は大丈夫かいな。

初めてなんだから、練習してからやればいいのに。



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喜太郎は、庭にいるおタカちゃんに会い話をする事が

できました。

クマさんが、娘を嫁にくれるっていうものだから、

期待を持って、おミツちゃんと会ったのですが、どうもうまい具合にはいきません。

今度は、おタカちゃんです。

何とか、気を引いてその気になって欲しいものです。

「あの、おタカちゃん、そこにある小石は何かに使うのですか」

「あ～・・、この石はね、手で割ってるのよ」

「え！　石を手で石を割るーー」

「気合を入れてやれば、簡単よ」

おタカちゃんは、石の前に立ち、フーッと深呼吸をして、一瞬に手を振り下ろします。

ティアーー

小石は、見事に割れています。

どっひゃーー・・、喜太郎はそれを見て驚きます。

「どう、喜太郎さんも、やってみる」

【続く】

いや～・・こりゃ～・・おタカちゃんただもんじゃないな。

どうするかな喜太郎。


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喜太郎は、クマさんに二女のおタカさんに会うように言われました。

おタカさんは、来る途中で会っています。

いきなり現れて、クマさんに飛びかかったり、

身が軽くて、牛のアラシの背で回転したりで、驚きました。

しかしながら、家による際、手を握ってくれて、少しドキッとして、

温もりを感じてました。

てな事で、外の庭に出て行きました。

すると、女の人がいます。

「あの・・、おタカさん・・・、ボク・・喜太郎です」

「あら、喜太郎さん、それにコロンチャンニ、ソラちゃん」

「クマさんがね、おタカちゃんに会って、話しをするようにって、

へへへ・・・」

「お父さんが・・、あらそう、お姉さんと会ってたんじゃないの」

「えー、まあ、おミツさんとは会ったんですけどね・・・」

「何よー、お嫁にすればいいじゃないの、その為に来たんでしょ」

「それがその・・・、どうも、苦手でして」

「ふーん、それで、私に・・・・あ！　そう」


【続く】

ふーー、何とか話を持って行ったな喜太郎。

さて、これからだな・・。


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喜太郎が、クマさんにこの辺で失礼をすると言いだしました。

皆で、ポンポコ踊りを楽しんで、まだ余韻に浸っていたのにね。

どうしたんだろう。

クマさん、喜太郎に言います。

「はて、どうしたのかな、おミツが気に入らなかったのかな」

「いや・・その・・・、オレ、タヌキ・・いやポン子ちゃんは、

どうも、苦手でして」

「あ～、ポン子ちゃんな、小さなめんこいタヌキだったのが、

いつの間にか、あんなに成長してたな」

「おミツさんは、ポン子ちゃんを可愛がって常に一緒だし・・・」

「おミツは、優しいし面倒見もいいんだぜ」

「いや～・・そうは言っても化けられると、訳が分からなくなるし」

「そうかい・・、うーん、まあタヌキはいいよ、食べても美味しな」

「えーー！　食べるーー」

「そりゃ～そうだ、タヌキ汁はいいぜ、なあ・・おナス」

「えーえー、そりゃもう、タヌキソバとかは、ようございます」

喜太郎、一寸もう、話しについていけなくなりました。

「わ・・私は・・いいです、こ・・これで、失礼をさせていただきます」

「そうかい、おミツがダメなら、おタカならどうだい」

「おタカさん・・・・ですか、あの～・・来るときに会った娘さんですよね」

「そうだよ、あれは、オレに似て活発でね、元気がいいんだ、直接会えば、

気立てが分かろうってもんだ」

「クマさんに似て・・・ですか」

「へっへぇへへ、・・、外の庭にいるはずだ、声をかけて見な」

【続く】

喜太郎、タヌキは苦手なのか、まあしょうがないか。

で、今度はおタカさんとやらに、会うのかい。




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ポンポコ踊りは、みんなで踊って楽しかったです。

何せ、リズムがいいですから。

ポンポコ　　ポンポコ　とハヤサれるから、つい調子に乗ってしまうのです。

さあ、みんなが戻ってきました。

「いや～・・楽しかったな～」

クマさん、上機嫌です。

「いや～・・久しぶりに踊ったなや、婆さん」

「いんや、ほんにな・・、腰が伸びたよ」

「婆ちゃん・・、杖なしで踊ってましたよ」

「そうかい、何もかも忘れてしまったよ、何せなタヌキだろ、

ワンコだろ、ニャンコだろ・・、こんな踊りは初めてだよ、

わしゃぁ・・天国に登ったのかと思ったよ」

みんな、大笑いです。

「天国かー、そりゃいいとこで踊ったなーー」

さて、喜太郎ですけどね、踊りが終わって少しほっとしてました。

何せ、踊りはあまり得意ではなかったのです。

でもまあ、一所懸命合わせてました。

「あの・・・クマさん、私はこの辺で失礼をさせていただきます」


【続く】

ふむふむ・・、喜太郎退散かいな。

盛り上がってるのにな。


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