アメリカ南部に住む大阪産おばさんの日記。トランプ大嫌い
半年ごとの定期健診とクリーニングの為に歯医者さんに行きました。一緒に歯茎にできものが出ちゃったので、その相談もしたかった。このできものは、フィステルという膿の排出口なのだそう。見た目は口内炎に似ているのですが、痛くないので、定期健診時に一緒に見てもらえばいいやー、と、軽く見てしまった。
自然治癒はしないので歯医者さんに治療してもらわねばならない、私のケースは数年前に入れたブリッジの真下で、根幹治療
根幹治療時に残ったスペースが感染したものなので、根幹治療専門医(Endodontist)に行かなきゃらないんだって。日本行きの為にチマチマと有休を使わずに貯めてるのに、半休取らなきゃならなくて鬱。
去年クリーニングに行った歯科診療所が今年から私の加入している保険のグループから外れたので、今回は新しい診療所に行きました。建物は歴史的な古いもので、待合室もクラシカルだけど、設備は新しく、外から見るより広くて、中に面白いものがあった。
1940年代のレントゲン機だって
無茶苦茶怖い
現代の治療室。わたくしの歯とフィステルが映っております
歯医者さんって、行くたびに何か新しい機器が導入されてるって気がする。ご近所の何件かある歯医者さんの中から選ぶために、それぞれのホームページを見たら、「最新機器導入」が大きな売りになってるみたい。技術の進化が早くて患者としては有難いけど、街の個人歯科でも機器導入の為の投資が大変そう。保険無いと、とんでもないお値段になっちゃうのも仕方ないのか?いつまでも働いて開所の保険補助に頼れるのでもないし、高齢者向け国民健康保険がなくなりませんように…
自然治癒はしないので歯医者さんに治療してもらわねばならない、私のケースは数年前に入れたブリッジの真下で、根幹治療
根幹治療時に残ったスペースが感染したものなので、根幹治療専門医(Endodontist)に行かなきゃらないんだって。日本行きの為にチマチマと有休を使わずに貯めてるのに、半休取らなきゃならなくて鬱。
去年クリーニングに行った歯科診療所が今年から私の加入している保険のグループから外れたので、今回は新しい診療所に行きました。建物は歴史的な古いもので、待合室もクラシカルだけど、設備は新しく、外から見るより広くて、中に面白いものがあった。
1940年代のレントゲン機だって
無茶苦茶怖い
現代の治療室。わたくしの歯とフィステルが映っております
歯医者さんって、行くたびに何か新しい機器が導入されてるって気がする。ご近所の何件かある歯医者さんの中から選ぶために、それぞれのホームページを見たら、「最新機器導入」が大きな売りになってるみたい。技術の進化が早くて患者としては有難いけど、街の個人歯科でも機器導入の為の投資が大変そう。保険無いと、とんでもないお値段になっちゃうのも仕方ないのか?いつまでも働いて開所の保険補助に頼れるのでもないし、高齢者向け国民健康保険がなくなりませんように…
この頃、ラジオを聞いたり、日米の記事などを読んでいて思うのですが… 世に言う、多くの国を飛び回る、「国際的な識者」の方々って、NY、DC、パリやロンドン、北京やモスクワと言った、国際的大都市を訪れるだけですよね、って。アメリカやヨーロッパの現地の情報とはいっても、別にオハイオの片田舎や、ジョージアの農村に行ってみるわけでもないし、洗練された都会人が住み、働く中心都市から見た国を、まるで全体的にそうであるかのように知見する言葉に違和感を覚えてしまう。
同じ国内でも、都市と地方、そしてその間に存在する郊外では、環境も住む人々も、更には文化や社会だって異なります。グローバリゼーションは、かつては大きな格差が問題だった南北問題… 例えば、アメリカとベトナムの格差が緩和されたkも知れないけど、国内格差が、どの先進国でも重篤化しています。アメリカ南部の郊外に住み、工場で働いてる私には、シリコンバレーのIT企業家の世界とかって、格差広すぎてファンタジーだもの。あまりにも差があるから、カダシアンとかリアル・ワイブスなんてリアリティー・ショーがエンタメとして成立してる。
2000年代初め、Z世代の息子達が小学校高学年~プリティーンくらいの頃に人気を博した、パリス・ヒルトンとニコール・リッチーの頭からっぽな大金持ちのお嬢さんたちが主役の「シンプル・ライフ」は、今も人気の大金持ちセレブの暮らしのリアリティー・ショーの先駆けでしたし、その上の世代は、「ベバリーヒルズ高校白書」でベバリーヒルズのこれまた大金持ちの子供たちの高校生活に憧れた。自分とは別世界に住む華麗なセレブ達と自分を比べ、格差を突き付けられながら育った世代が現実に不満を持ち、陰謀論にはまるのって仕方ないと思うこともあります。
彼らは、どうして自分は不幸なのか、の理由をネット上に求める。日本の、親ガチャ概念に似てるかも。お金に苦労してデートもままならない。仕事はつまらないし、華やかな都会からは遠いシケた街から身動きできない。自分が何かすべく腰を上げる前に、ネットで得た情報から、「犯人」を見つけ出そうとします。それは、DSであったり、DEIの旗印の下で自分以外を優遇する民主党であったり、エリート黒人女性のカマラ・ハリスであったりする。若い男性たちが、「DSと戦い」、DEIを逆差別だと訴えるオレンジ野郎に投票したのは、そういう背景があると思います。
私がアメリカに来たばかりのレーガン時代、The Village Voice(NYCのグリニッジ・ビレッジを中心に配布されていたフリーペーパー。当時はマンハッタンに住んでいたので)に載っていたコラムが忘れられません。曰く、アメリカは「Self Society(自主・自立社会)」であると。つまり
オアシス
またも主軸がずれてしまいましたが、自称なんちゃら専門家や識者の方々、華やかな大都市で、エリートたちや恵まれた子弟の声を聴いて、その国のことを何もかも知っているように語り、国際的ナンチャラを自称されても、田舎の普通のオバサンである私は、本当なのかなぁ??と、思っちゃうのでした。
同じ国内でも、都市と地方、そしてその間に存在する郊外では、環境も住む人々も、更には文化や社会だって異なります。グローバリゼーションは、かつては大きな格差が問題だった南北問題… 例えば、アメリカとベトナムの格差が緩和されたkも知れないけど、国内格差が、どの先進国でも重篤化しています。アメリカ南部の郊外に住み、工場で働いてる私には、シリコンバレーのIT企業家の世界とかって、格差広すぎてファンタジーだもの。あまりにも差があるから、カダシアンとかリアル・ワイブスなんてリアリティー・ショーがエンタメとして成立してる。
2000年代初め、Z世代の息子達が小学校高学年~プリティーンくらいの頃に人気を博した、パリス・ヒルトンとニコール・リッチーの頭からっぽな大金持ちのお嬢さんたちが主役の「シンプル・ライフ」は、今も人気の大金持ちセレブの暮らしのリアリティー・ショーの先駆けでしたし、その上の世代は、「ベバリーヒルズ高校白書」でベバリーヒルズのこれまた大金持ちの子供たちの高校生活に憧れた。自分とは別世界に住む華麗なセレブ達と自分を比べ、格差を突き付けられながら育った世代が現実に不満を持ち、陰謀論にはまるのって仕方ないと思うこともあります。
彼らは、どうして自分は不幸なのか、の理由をネット上に求める。日本の、親ガチャ概念に似てるかも。お金に苦労してデートもままならない。仕事はつまらないし、華やかな都会からは遠いシケた街から身動きできない。自分が何かすべく腰を上げる前に、ネットで得た情報から、「犯人」を見つけ出そうとします。それは、DSであったり、DEIの旗印の下で自分以外を優遇する民主党であったり、エリート黒人女性のカマラ・ハリスであったりする。若い男性たちが、「DSと戦い」、DEIを逆差別だと訴えるオレンジ野郎に投票したのは、そういう背景があると思います。
私がアメリカに来たばかりのレーガン時代、The Village Voice(NYCのグリニッジ・ビレッジを中心に配布されていたフリーペーパー。当時はマンハッタンに住んでいたので)に載っていたコラムが忘れられません。曰く、アメリカは「Self Society(自主・自立社会)」であると。つまり
S: Someone
EL: Else's
F: Fault
誰か他の奴のせいだ、な、社会。今、正にアメリカはこの状態。EL: Else's
F: Fault
オアシス
またも主軸がずれてしまいましたが、自称なんちゃら専門家や識者の方々、華やかな大都市で、エリートたちや恵まれた子弟の声を聴いて、その国のことを何もかも知っているように語り、国際的ナンチャラを自称されても、田舎の普通のオバサンである私は、本当なのかなぁ??と、思っちゃうのでした。
先週後半は雪が降り、金曜には勤め先の工場も生産中止、在宅勤務が出来てラッキーでした。雪とか、ここは南部なんだしパラパラ程度かと高を括っていたら、がっちり積もって、犬のモカは、ドア開けて地面が白いの見たら回れ右。彼女もオハイオで雪はもう飽き飽きらしい。
こんなんなっちゃった~(つД`)ノ
今週、来週の予報もずっと氷点下で、大陸の半分は冷凍庫の一方、西海岸のLAでは山火事の勢いが衰える兆しすらありません。去年の今頃は大雨で洪水だったのに、その後はずっと旱魃で空気はカラカラ、ハリケーン並みの暴風に煽られて火災の拡大や飛び火に消火活動が追いつかないのだから皮肉です。どんなに地球温暖化懐疑派が否定しようとも、化石燃料由来の温暖化を含む気候変動は実際に進んでおり、今後も、山火事や洪水といった災害は規模も頻度も増え、被害は深刻化していくのでしょう。
様々な情報が行き交って、どこまで本当で、何がガセなのか判断が難しい。責任を押付け合う現地当局に、怪しい情報や偽情報を広める陰謀論者に愉快犯、そして、それらを基に、政敵である加州ニューサム知事を罵倒するトランプ。自分の提案したダム建設を、土着のワカサギ保護のために却下された恨みをこことばかり、「市民より役に立たない魚を守ろうとした」とぶつけています。実際には、昨年、一昨年の雨で貯水池には十分な水があるものの、余りに火の勢いが早すぎて消火活動が追い付かず、ダム云々は関係が無い。
メキシコ、カナダからも多くの精鋭消防士や最新機器が派遣され、鎮火に勤めていますが、この最中にも、メキシコ湾をアメリカ湾に変えろだの、カナダはアメリカに併合しろだの、隣国の侮辱を止めないトランプ。カナダには代わりに(民主党の強い)カリフォルニア州とバーモント州をくれてやるなんて言ってますから、カリフォルニアなんてどうなってもいいのかも知れませんが、これが合衆国全体のトップに立つんだから…
偽情報
拡散が早過ぎて追いつけない
こんなんなっちゃった~(つД`)ノ
今週、来週の予報もずっと氷点下で、大陸の半分は冷凍庫の一方、西海岸のLAでは山火事の勢いが衰える兆しすらありません。去年の今頃は大雨で洪水だったのに、その後はずっと旱魃で空気はカラカラ、ハリケーン並みの暴風に煽られて火災の拡大や飛び火に消火活動が追いつかないのだから皮肉です。どんなに地球温暖化懐疑派が否定しようとも、化石燃料由来の温暖化を含む気候変動は実際に進んでおり、今後も、山火事や洪水といった災害は規模も頻度も増え、被害は深刻化していくのでしょう。
様々な情報が行き交って、どこまで本当で、何がガセなのか判断が難しい。責任を押付け合う現地当局に、怪しい情報や偽情報を広める陰謀論者に愉快犯、そして、それらを基に、政敵である加州ニューサム知事を罵倒するトランプ。自分の提案したダム建設を、土着のワカサギ保護のために却下された恨みをこことばかり、「市民より役に立たない魚を守ろうとした」とぶつけています。実際には、昨年、一昨年の雨で貯水池には十分な水があるものの、余りに火の勢いが早すぎて消火活動が追い付かず、ダム云々は関係が無い。
メキシコ、カナダからも多くの精鋭消防士や最新機器が派遣され、鎮火に勤めていますが、この最中にも、メキシコ湾をアメリカ湾に変えろだの、カナダはアメリカに併合しろだの、隣国の侮辱を止めないトランプ。カナダには代わりに(民主党の強い)カリフォルニア州とバーモント州をくれてやるなんて言ってますから、カリフォルニアなんてどうなってもいいのかも知れませんが、これが合衆国全体のトップに立つんだから…
偽情報
拡散が早過ぎて追いつけない
ロス・アンゼルスがどえらいことになっていますね。カリフォルニアの山火事はもう、年中行事になっていますが、今回はパサデナやパシフィック・パリセイドといった、LA通勤圏内の街中にまで火が迫っています。写真を見ると、海岸に面したお家までが焼け落ちていて… LAに住んでいた時、パシフィック・コースト・ハイウェイ(PCH)を通るたび、ほえ~(@_@)、と、見惚れていた豪邸の数々が、灰燼と化しました。報道写真を見ると、あ、これ、あのお家だと認識できるお宅もあり、何の縁もゆかりもないけど、なんだか悲しい…
ハリウッドスターなど、大金持ちのお家も被害にあったというニュースが次々に伝えられますが、あの辺りは高級住宅地で不動産価格はとんでもない。保険会社はさぞや大変と思ったら、火災の可能性が高いので、新規保険受付は停止、既存の保険購入者も、更新できなかったり、解約されたそうです。常に水不足に悩まされているCAですが、ここ数か月まとまった雨が降らず、危機的な水不足だった。皮肉なことには、昨冬は雨や雪が多く、植物がいつもより育って、そこへ極端な感想で燃えやすかった。そこへ、サンタ・アナの風。保険会社が手を引くほどに、リスクが高まっていた
ですが、陰謀論者が、またまた保険会社の陰謀だとかなんだかって張り切っている。陰謀論はボウフラのようなもので、火のない所に水煙、湧いて出るのは仕方なくとも、被害者の救済や、これ以上被害を広げないために何をすべきか、再発を防ぐには何が必要か、根本的な原因は無視して、政敵への非難に利用したり、虚偽情報を広める。他人の不幸を、これみよがしとばかり、政治や、自分とは意見の異なる相手を貶めるために利用する。同じ人類であることすら恥ずかしいレベル。
山火事に襲われると、LA周辺全体の空が、美しくも禍々しい色に染まります。以下は、私が初めてLAに引越した直後、ラグナ・ビーチに行った時に撮った写真です。とんでもない色の空ですが、色の調整はしていません。この時は何も知らずに、カリフォルニアの空は凄いなぁ、なんて思っていたのですが、山火事の影響で大気が灰に覆われて、こんな色になっていたのです。
一方、 北極からの極渦(Polar Vortex)の影響で、アメリカ中西部から南部にかけて氷点下の気温が続き、南部でも積雪が。テキサスですら雪嵐に襲われており、ここ、ジョージアやフロリダ等の農産物への大きな被害も予想されます。ただでさえアメリカの未来は不安がいっぱいなのに、前途は多難そう…
ハリウッドスターなど、大金持ちのお家も被害にあったというニュースが次々に伝えられますが、あの辺りは高級住宅地で不動産価格はとんでもない。保険会社はさぞや大変と思ったら、火災の可能性が高いので、新規保険受付は停止、既存の保険購入者も、更新できなかったり、解約されたそうです。常に水不足に悩まされているCAですが、ここ数か月まとまった雨が降らず、危機的な水不足だった。皮肉なことには、昨冬は雨や雪が多く、植物がいつもより育って、そこへ極端な感想で燃えやすかった。そこへ、サンタ・アナの風。保険会社が手を引くほどに、リスクが高まっていた
ですが、陰謀論者が、またまた保険会社の陰謀だとかなんだかって張り切っている。陰謀論はボウフラのようなもので、火のない所に水煙、湧いて出るのは仕方なくとも、被害者の救済や、これ以上被害を広げないために何をすべきか、再発を防ぐには何が必要か、根本的な原因は無視して、政敵への非難に利用したり、虚偽情報を広める。他人の不幸を、これみよがしとばかり、政治や、自分とは意見の異なる相手を貶めるために利用する。同じ人類であることすら恥ずかしいレベル。
山火事に襲われると、LA周辺全体の空が、美しくも禍々しい色に染まります。以下は、私が初めてLAに引越した直後、ラグナ・ビーチに行った時に撮った写真です。とんでもない色の空ですが、色の調整はしていません。この時は何も知らずに、カリフォルニアの空は凄いなぁ、なんて思っていたのですが、山火事の影響で大気が灰に覆われて、こんな色になっていたのです。
一方、 北極からの極渦(Polar Vortex)の影響で、アメリカ中西部から南部にかけて氷点下の気温が続き、南部でも積雪が。テキサスですら雪嵐に襲われており、ここ、ジョージアやフロリダ等の農産物への大きな被害も予想されます。ただでさえアメリカの未来は不安がいっぱいなのに、前途は多難そう…
アメリカ第39代大統領(1977-81)、ジミー・カーター大統領が、100歳で亡くなられました。カーター大統領は私が一番最初に意識したアメリカ大統領だったと思います。アメリカ大統領というと、なんか知らんけど、すっごい偉い人というイメージだったのが、ピーナツ畑のお百姓さんという親しみやすいイメージで、日本でも注目を集めたのでしょう。
外交でしくじった一期限りの大統領、むしろ功績は退任後と目されることカーターさんですが、地元ジョージアでは、この機会にその実績と先見の明を再評価すべきという気概が高まっています。たまたま大統領になったタイミングが悪かった、1979年のイラン革命勃発、そして在イラン米大使館占拠事件での人質解放が出来なかったことが、支持率を大きく落としました。
この件に関して、15カ月に渡って監禁された52人の人質の一人だった人のインタビューを聴きましたが、当時は怒りを覚えたが、もし何らかの行動を起こしていたら、今、自分は生きていないかもしれない。軍事行動なしに全員が怪我一つなく解放されたのは、カーター氏が再選を犠牲にして人質全員の無事を優先したからだ、と。もし、イランを爆撃して強硬姿勢を見せていたら再選できたかもしれない。でも、戦闘で人質や多くのイラン人が犠牲になる可能性があった。カーター政権は今季強く交渉を続けることで、犠牲者なしに人質解放をやり遂げた。
カーター政権時には、戦場での銃撃も兵士の死傷者もゼロでした。これは、第3代大統領のトマス・ジェファソン以降で唯一の平和な時代でした。でも、それがかえって弱腰外交と解釈されてしまった。結果、タカ派のレーガン大統領が台頭しました。カーター政権が、ベトナム戦争での徴兵忌避者を恩赦したり、イスラエル・エジプトの平和条約につながるキャンプデービッド合意の仲介をしたことも、共和党レーガン陣営には、「弱いリーダー」のイメージを攻撃する材料となったのです。
カーター大統領は他にも、パナマ運河の返還条約の批准、ニクソン政権から始まった中国との国交正常化の推進、実現不可能と思われた、中国と台湾の「二つの中国」を成立させた。そして、国防費の大幅増額、最新武器の整備(カーター自身が原子核物理学の学位取得者)、モスクワ五輪ボイコット、ぽーたんどのワレサ議長への支持を表明し、東欧の民主化を後押しして、冷戦終結への足固めを行いました。人権政策の実施、ロザリン夫人が生涯をかけて推印したメンタルヘルスへの意識向上、教育省の創立、石油危機下での「カーター・ドクトリン」を含む環境保護… 今となっては素晴らしい貢献ですが、当時は多くの非難を浴びました。時代に対して早すぎたのかもしれません。
加えて、議会での就任式後に車から降りて、ホワイトハウスまで歩く習慣を始めたのもカーターさん。常に庶民の一人としての視点を失わず、無私無欲の姿勢の国に尽くし、国の未来の為の土台を築いた方でした。
カーター大統領の逝去を追悼し、慣例に従って、全米の連邦政府の建物と敷地の国旗が30日間半旗になります。これが、1月20日のトランプの就任式にも重なるので、先人に敬意を払うフリすらしない傍若無人なトランプは文句たらたら。カーターさん、最後まで Good job!
外交でしくじった一期限りの大統領、むしろ功績は退任後と目されることカーターさんですが、地元ジョージアでは、この機会にその実績と先見の明を再評価すべきという気概が高まっています。たまたま大統領になったタイミングが悪かった、1979年のイラン革命勃発、そして在イラン米大使館占拠事件での人質解放が出来なかったことが、支持率を大きく落としました。
この件に関して、15カ月に渡って監禁された52人の人質の一人だった人のインタビューを聴きましたが、当時は怒りを覚えたが、もし何らかの行動を起こしていたら、今、自分は生きていないかもしれない。軍事行動なしに全員が怪我一つなく解放されたのは、カーター氏が再選を犠牲にして人質全員の無事を優先したからだ、と。もし、イランを爆撃して強硬姿勢を見せていたら再選できたかもしれない。でも、戦闘で人質や多くのイラン人が犠牲になる可能性があった。カーター政権は今季強く交渉を続けることで、犠牲者なしに人質解放をやり遂げた。
カーター政権時には、戦場での銃撃も兵士の死傷者もゼロでした。これは、第3代大統領のトマス・ジェファソン以降で唯一の平和な時代でした。でも、それがかえって弱腰外交と解釈されてしまった。結果、タカ派のレーガン大統領が台頭しました。カーター政権が、ベトナム戦争での徴兵忌避者を恩赦したり、イスラエル・エジプトの平和条約につながるキャンプデービッド合意の仲介をしたことも、共和党レーガン陣営には、「弱いリーダー」のイメージを攻撃する材料となったのです。
カーター大統領は他にも、パナマ運河の返還条約の批准、ニクソン政権から始まった中国との国交正常化の推進、実現不可能と思われた、中国と台湾の「二つの中国」を成立させた。そして、国防費の大幅増額、最新武器の整備(カーター自身が原子核物理学の学位取得者)、モスクワ五輪ボイコット、ぽーたんどのワレサ議長への支持を表明し、東欧の民主化を後押しして、冷戦終結への足固めを行いました。人権政策の実施、ロザリン夫人が生涯をかけて推印したメンタルヘルスへの意識向上、教育省の創立、石油危機下での「カーター・ドクトリン」を含む環境保護… 今となっては素晴らしい貢献ですが、当時は多くの非難を浴びました。時代に対して早すぎたのかもしれません。
加えて、議会での就任式後に車から降りて、ホワイトハウスまで歩く習慣を始めたのもカーターさん。常に庶民の一人としての視点を失わず、無私無欲の姿勢の国に尽くし、国の未来の為の土台を築いた方でした。
カーター大統領の逝去を追悼し、慣例に従って、全米の連邦政府の建物と敷地の国旗が30日間半旗になります。これが、1月20日のトランプの就任式にも重なるので、先人に敬意を払うフリすらしない傍若無人なトランプは文句たらたら。カーターさん、最後まで Good job!
正直、今日が来る前に起こらないかしら、と、期待していたんですけど。近代アメリカ史と法律を専攻した若息子に、なんとなーしに聞いてみたり…
就任前に次期大統領がポックリいったらどうなるの?
しかし何事も起こらず、4年前、悪夢のような議会襲撃の原因となった本人が、今日、議会で1月20日の就任を承認されました。東北部から中西部は大型の冬の嵐に見舞われましたが、ワシントンDCもまた雪と氷の嵐に見舞われました。4年前も、こんなお天気だったら…と、ふと思いましたが、今回は何事もなく、ハリス副大統領が議会で、トランプの勝利を公式に宣言しました。
トランプホテル前でサイバートラックを爆破させる生後の女神と自由の女神
上の漫画は、年末にラスベガスで起きた事件を揶揄しています。犯人が残し2通のたメモには、「This was not a terrorist attack, it was a wakeup call. Americans only pay attention to spectacles and violence. What better way to get my point across than a stunt with fireworks and explosives(これはテロ攻撃ではなく、目を覚ますための警告だ。アメリカ人は派手な暴力にしか関心を向けない。花火と爆発以上に、私の論旨を広めるスタントがあろうか)」とありました。犯人は、銃で自殺後に爆破物を一杯搭載したサイバートラックを爆破させました。遺体は身元確認できないほど破損されていたそうですが、タトゥーとDNA検査で、マシュー・リベルスバーガーと判別しました。現役グリーン・ベレーで、鬱病に悩んでいたとか。
また、携帯に、トランプとその人選、マスクやロバート・ケネディーJr. への支持、そして、多様性・公平性・包括性(DEI)と 所得格差への批判、ホームレス問題の懸念が書かれていたそうです。車内一杯に爆発物を載せていたにもかかわらず、他に被害者が出なかったのは、サイバートラックの頑丈さのアピールになった?
でも、トランプ・ホテル前でサイバートラックを爆発されるって、確かに目的通り、派手で注目を集めたけど、トランプとマスク支持なのに、やってることと矛盾してる気がするのって、陰謀論掛かってる?だってさー、変な事件じゃない?これ?
話は変わりますが、「これは陰謀だ!」って思うのってラクだし、気持ちいいですよね。○○が全部悪い!○○を退治したら全て上手くいく。そして、△△は○○と戦う正義の味方。自分で何も考えなくてもいい、で、諸悪の根源が○○であると、世界の秘密を知ってると優越感に浸れる。まー、○○にはDSとか、不法移民とか、ユダヤ人とか、ロスチャイルドとか色々入れられるんだけど、昔は、『チ。-地球の運動について- 』みたいに、宗教に反する人々が社会の不穏分子であり、諸悪の根源!って言っときゃよかった。
トランプも公約も守れないと、民主党のせい、リベラル・メディアのせい、FRIのせい、そしてそれらはすべて、「DSの陰謀」になっちゃうんでしょう。
あ、また主論がズレた…
しかし何事も起こらず、4年前、悪夢のような議会襲撃の原因となった本人が、今日、議会で1月20日の就任を承認されました。東北部から中西部は大型の冬の嵐に見舞われましたが、ワシントンDCもまた雪と氷の嵐に見舞われました。4年前も、こんなお天気だったら…と、ふと思いましたが、今回は何事もなく、ハリス副大統領が議会で、トランプの勝利を公式に宣言しました。
トランプホテル前でサイバートラックを爆破させる生後の女神と自由の女神
上の漫画は、年末にラスベガスで起きた事件を揶揄しています。犯人が残し2通のたメモには、「This was not a terrorist attack, it was a wakeup call. Americans only pay attention to spectacles and violence. What better way to get my point across than a stunt with fireworks and explosives(これはテロ攻撃ではなく、目を覚ますための警告だ。アメリカ人は派手な暴力にしか関心を向けない。花火と爆発以上に、私の論旨を広めるスタントがあろうか)」とありました。犯人は、銃で自殺後に爆破物を一杯搭載したサイバートラックを爆破させました。遺体は身元確認できないほど破損されていたそうですが、タトゥーとDNA検査で、マシュー・リベルスバーガーと判別しました。現役グリーン・ベレーで、鬱病に悩んでいたとか。
また、携帯に、トランプとその人選、マスクやロバート・ケネディーJr. への支持、そして、多様性・公平性・包括性(DEI)と 所得格差への批判、ホームレス問題の懸念が書かれていたそうです。車内一杯に爆発物を載せていたにもかかわらず、他に被害者が出なかったのは、サイバートラックの頑丈さのアピールになった?
でも、トランプ・ホテル前でサイバートラックを爆発されるって、確かに目的通り、派手で注目を集めたけど、トランプとマスク支持なのに、やってることと矛盾してる気がするのって、陰謀論掛かってる?だってさー、変な事件じゃない?これ?
話は変わりますが、「これは陰謀だ!」って思うのってラクだし、気持ちいいですよね。○○が全部悪い!○○を退治したら全て上手くいく。そして、△△は○○と戦う正義の味方。自分で何も考えなくてもいい、で、諸悪の根源が○○であると、世界の秘密を知ってると優越感に浸れる。まー、○○にはDSとか、不法移民とか、ユダヤ人とか、ロスチャイルドとか色々入れられるんだけど、昔は、『チ。-地球の運動について- 』みたいに、宗教に反する人々が社会の不穏分子であり、諸悪の根源!って言っときゃよかった。
トランプも公約も守れないと、民主党のせい、リベラル・メディアのせい、FRIのせい、そしてそれらはすべて、「DSの陰謀」になっちゃうんでしょう。
あ、また主論がズレた…
私はアメリカの風刺漫画が好きで、いつもこのブログでも引用しています。その中でもお気に入りの作者の、一人がワシントンポスト(WP)の風刺漫画家で、ピュリツァー賞受賞者のアン・テルナエス氏ですが、1月3日にWPを辞職し、翌4日に辞職理由を表明しました。
問題になった作品のラフ
WPのオーナー、ジェフ・ベゾスと共に、マーク・ザッカーバーグ(meta)や、パトリック・スン・シオン(LA Times オーナー)、サム・アルトマン(Open AIのCEO)がトランプに大金を差し出しし、ミッキー・マウス(ディズニー)が足元にひれ伏しています。ここに、トランプの就任式の為に100万ドル寄付したトヨタやソフトバンクの孫さんも入ってもいいかも。どれだけ水面下で脅されたんだろう?って窺っちゃう。
テルナエス氏は声明中で、この作品は「トランプ氏になんとか取り入ろうと最善を尽くしている人々への批判」であり、風刺漫画家としての自身の役割を「権力者や機関に責任を問うこと」と、説明しています。
WPは、2024年の米大統領選挙で、候補者支持表明をしませんでした。これは1980年代以来始めて。編集委員会は、民主党のハリス候補を支持する原稿を作成したけど、オーナーのベゾス氏が取下げを命じたと報じられました。この件で、多くのスタッフが辞職し、購読者数が急減しました。Facebook等では、「失望した」と、多くの非難する投稿が見られました。
今回の テルナエス氏の風刺漫画掲載却下と辞任は結果的に、ポスト読者のみならず全国的に派手に報道され、注目を集めたので、むしろ大成功だったと思いますが。WP辞めても、テルナエス氏は引く手数多でしょうし、かえって知名度も上がって収入もアップじゃないの?
一方で、私はこの記事に対する、ヤフー!ジャパンの読者のコメントは全て否定的だったことが気になります。ヤフコメは、日本の携帯電話番号で登録し、生体認証するので、日本国内の携帯電話サービスなしでは投稿できない仕様になっており、海外在住者は投稿できないのですが(なのに、NY在住ですとかって投稿がたまにあるけどwww)、限られた読者、限られた投稿者の意だけを見て判断を下すのは危険ですが、今回の出来事は、「表現の自由にとって危険」とするテルナエス氏の発言に反発する意見ばかりでした。
もしかして、「表現の自由」に対する感覚が、日米で異なるのかもしれません。組織内にいるのだから、組織の方針に従うべきとか、オーナー(ベゾス)を「批判してその仕事で金もらうってありえない感覚」、果ては、「自分が拒否されたら「報道の自由にとって危険」。民主党は全部これできた」とまで。これらが日本人を代表する意見だとは思いませんが、興味深いサンプルではあります。日頃、マスゴミだとか、忖度過剰と批判しているけど、顧客がこういう感覚なのに、権威に楯突いて自分の信じる真実を伝えろって、矛盾してないでしょうか?
アメリカの「表現の自由」はまさに、報復や批判を恐れず、忖度なしに意見を発信する自由。テルナエス氏の風刺漫画はまさにそれを指摘し、危機を訴えたのであり、それが拒否されたことが皮肉にも、事実であることを証明してしまった。ワシントンDCという政府のお膝元にあって、実際に起こったことの事実を追求する気概を持ったメディアだったWP(ニクソンを辞任に追い込んだ。「大統領の陰謀」の元となった)が、権威と脅迫に屈した。WPのスローガン、『Democracy Dies in Darkness(民主主義は暗闇の中で死ぬ)』そのままの状況が進行しつつあります…
問題になった作品のラフ
WPのオーナー、ジェフ・ベゾスと共に、マーク・ザッカーバーグ(meta)や、パトリック・スン・シオン(LA Times オーナー)、サム・アルトマン(Open AIのCEO)がトランプに大金を差し出しし、ミッキー・マウス(ディズニー)が足元にひれ伏しています。ここに、トランプの就任式の為に100万ドル寄付したトヨタやソフトバンクの孫さんも入ってもいいかも。どれだけ水面下で脅されたんだろう?って窺っちゃう。
テルナエス氏は声明中で、この作品は「トランプ氏になんとか取り入ろうと最善を尽くしている人々への批判」であり、風刺漫画家としての自身の役割を「権力者や機関に責任を問うこと」と、説明しています。
WPは、2024年の米大統領選挙で、候補者支持表明をしませんでした。これは1980年代以来始めて。編集委員会は、民主党のハリス候補を支持する原稿を作成したけど、オーナーのベゾス氏が取下げを命じたと報じられました。この件で、多くのスタッフが辞職し、購読者数が急減しました。Facebook等では、「失望した」と、多くの非難する投稿が見られました。
今回の テルナエス氏の風刺漫画掲載却下と辞任は結果的に、ポスト読者のみならず全国的に派手に報道され、注目を集めたので、むしろ大成功だったと思いますが。WP辞めても、テルナエス氏は引く手数多でしょうし、かえって知名度も上がって収入もアップじゃないの?
一方で、私はこの記事に対する、ヤフー!ジャパンの読者のコメントは全て否定的だったことが気になります。ヤフコメは、日本の携帯電話番号で登録し、生体認証するので、日本国内の携帯電話サービスなしでは投稿できない仕様になっており、海外在住者は投稿できないのですが(なのに、NY在住ですとかって投稿がたまにあるけどwww)、限られた読者、限られた投稿者の意だけを見て判断を下すのは危険ですが、今回の出来事は、「表現の自由にとって危険」とするテルナエス氏の発言に反発する意見ばかりでした。
もしかして、「表現の自由」に対する感覚が、日米で異なるのかもしれません。組織内にいるのだから、組織の方針に従うべきとか、オーナー(ベゾス)を「批判してその仕事で金もらうってありえない感覚」、果ては、「自分が拒否されたら「報道の自由にとって危険」。民主党は全部これできた」とまで。これらが日本人を代表する意見だとは思いませんが、興味深いサンプルではあります。日頃、マスゴミだとか、忖度過剰と批判しているけど、顧客がこういう感覚なのに、権威に楯突いて自分の信じる真実を伝えろって、矛盾してないでしょうか?
アメリカの「表現の自由」はまさに、報復や批判を恐れず、忖度なしに意見を発信する自由。テルナエス氏の風刺漫画はまさにそれを指摘し、危機を訴えたのであり、それが拒否されたことが皮肉にも、事実であることを証明してしまった。ワシントンDCという政府のお膝元にあって、実際に起こったことの事実を追求する気概を持ったメディアだったWP(ニクソンを辞任に追い込んだ。「大統領の陰謀」の元となった)が、権威と脅迫に屈した。WPのスローガン、『Democracy Dies in Darkness(民主主義は暗闇の中で死ぬ)』そのままの状況が進行しつつあります…
韓国での飛行機炎上には、何故、滑走路の先にコンクリート壁があるのだ?と思い、ニューオリンズでのテロ事件には、何故、バーボン・ストリートに車が侵入できるんだ?と思いましたが、バイデン大統領の日本製鉄によるアメリカの鉄鋼大手・USスチールの買収計画阻止にも理不尽さを感じます。北(ワシントンDC方向)の空に向かって、なんでやねーん!?と叫びたいくらい。
今件を検討していた連邦議会の対米外国投資委員会(CFIUS)が合意に到達できず、バイデン大統領に判断を一任したの結果ですが、バイデン大統領曰く、「鉄鋼生産とその労働者は、アメリカのの柱であり、外国企業による買収はアメリカの国家安全保障への懸念」があり、「国内で所有・運営される強力な鉄鋼業を確保することは、大統領としての責任」だそうです。うちの国の旗艦産業をよその国に買われてたまるか!な、ホンダと日産の経営統合と同じような理屈(感情)なの?
どうせトランプは阻止するだろうけど、この期に至って、残り一ヵ月もない大統領が、民間企業が合意した買収を阻止という異例の判断を下した意図は何なのでしょう?国家の威信?歴史上、最も労組寄りの大統領の評判を守るため?でも、労働者の味方アピールで、USSの社員と関係者の恨みを買って、中間選挙の行われる2年後に向けては、むしろ逆効果な気が…
USSは従業員を維持できず、新たな技術を取り入れる投資もできず、どん底に落ちていくしかない。国際競争力を失ったUSSにとって、日鉄の買収は、溺れているところに投げられたロープだった。米国の鉄鋼産業の衰退を歯止め、現在の雇用の維持のみならず、新たな雇用を創出するはずだった。買収が米規制当局から認められなかったら、日本製鉄側が800億円($5.1億ドル弱)の違約金を支払わねばならない契約だそうで、日鉄側にしてみれば詐欺にあったようなものですが、それぽっちの資金じゃUSSの再建は無理。逆に日鉄側が提訴する可能性もあるでしょう。どうせトランプがやって、結果的に大量解雇者が出て恨みを買うことを、わざわざ今やろうとする理由が分かりません。ここにきて、バイデンさんに「は?」と、思っちゃうこと多し…
日鉄のUSS買収で、アメリカ国内の鉄鋼生産が減少し、鉄鋼の供給が滞って国家安保へのリスクとなるという、CFIUSの懸案に対して、日鉄側は、米政府が買収後のUSS生産能力削減に対する拒否権を発効できるようにするとまで折れている。それでも、 「国家安全保障への懸念」を理由にドアを閉めるなら、アメリカは日本に対して、TikTokの親会社が、「敵対国からの安全保障上の脅威」である中国のバイトダンスであることを理由に、アメリカ国内での議決権株式を売却しなければ、アメリカでのアプリ販売を禁止すると言っているのと同じ扱いと見てもいいのではないかと思います。
日米安保条約の危うさは今までに議論されてきましたが、目先の金儲けしか考えられないトランプ政権になれば、更に危うくなる状況で、これは警告なのかも?
全米鉄鋼労働組合(The United Steelworkers:USW)は、2023年の買収合意発表以来、すっと反対を表明し、今回のバイデンの判断を称賛していますが、USS従業員達には、買って~、クビにしないで~、という切実な声もあり、USS のブリットCEOは批判を表明し、現職議員の間にも、将来的な対米外国投資への悪影響を懸念する声もあります。アメリカの他の大手鉄鋼会社、クリーブランド・クリフスが入札に参加する可能性もあるけど、ここは以前にUSSに買収を拒否されて、株価が急落した過去があるだけに、良好な関係とも言い難く…
あー、はいはい、そうですかー
因みにこの人、元クリーブランド・クリフスの社員
いっそ、イーロン・マスクに買ってもらうかぁ~?それともモンロー主義に憧れる懐古趣味のトランプだけに、ニューディールの一環として国営企業にでもしてしまうかい?
今件を検討していた連邦議会の対米外国投資委員会(CFIUS)が合意に到達できず、バイデン大統領に判断を一任したの結果ですが、バイデン大統領曰く、「鉄鋼生産とその労働者は、アメリカのの柱であり、外国企業による買収はアメリカの国家安全保障への懸念」があり、「国内で所有・運営される強力な鉄鋼業を確保することは、大統領としての責任」だそうです。うちの国の旗艦産業をよその国に買われてたまるか!な、ホンダと日産の経営統合と同じような理屈(感情)なの?
どうせトランプは阻止するだろうけど、この期に至って、残り一ヵ月もない大統領が、民間企業が合意した買収を阻止という異例の判断を下した意図は何なのでしょう?国家の威信?歴史上、最も労組寄りの大統領の評判を守るため?でも、労働者の味方アピールで、USSの社員と関係者の恨みを買って、中間選挙の行われる2年後に向けては、むしろ逆効果な気が…
USSは従業員を維持できず、新たな技術を取り入れる投資もできず、どん底に落ちていくしかない。国際競争力を失ったUSSにとって、日鉄の買収は、溺れているところに投げられたロープだった。米国の鉄鋼産業の衰退を歯止め、現在の雇用の維持のみならず、新たな雇用を創出するはずだった。買収が米規制当局から認められなかったら、日本製鉄側が800億円($5.1億ドル弱)の違約金を支払わねばならない契約だそうで、日鉄側にしてみれば詐欺にあったようなものですが、それぽっちの資金じゃUSSの再建は無理。逆に日鉄側が提訴する可能性もあるでしょう。どうせトランプがやって、結果的に大量解雇者が出て恨みを買うことを、わざわざ今やろうとする理由が分かりません。ここにきて、バイデンさんに「は?」と、思っちゃうこと多し…
日鉄のUSS買収で、アメリカ国内の鉄鋼生産が減少し、鉄鋼の供給が滞って国家安保へのリスクとなるという、CFIUSの懸案に対して、日鉄側は、米政府が買収後のUSS生産能力削減に対する拒否権を発効できるようにするとまで折れている。それでも、 「国家安全保障への懸念」を理由にドアを閉めるなら、アメリカは日本に対して、TikTokの親会社が、「敵対国からの安全保障上の脅威」である中国のバイトダンスであることを理由に、アメリカ国内での議決権株式を売却しなければ、アメリカでのアプリ販売を禁止すると言っているのと同じ扱いと見てもいいのではないかと思います。
日米安保条約の危うさは今までに議論されてきましたが、目先の金儲けしか考えられないトランプ政権になれば、更に危うくなる状況で、これは警告なのかも?
全米鉄鋼労働組合(The United Steelworkers:USW)は、2023年の買収合意発表以来、すっと反対を表明し、今回のバイデンの判断を称賛していますが、USS従業員達には、買って~、クビにしないで~、という切実な声もあり、USS のブリットCEOは批判を表明し、現職議員の間にも、将来的な対米外国投資への悪影響を懸念する声もあります。アメリカの他の大手鉄鋼会社、クリーブランド・クリフスが入札に参加する可能性もあるけど、ここは以前にUSSに買収を拒否されて、株価が急落した過去があるだけに、良好な関係とも言い難く…
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Author:sirowaniko
アメリカ生活も気が付けば40年目前、NY、MA、DC、TX,CO、CA、OHを経て、今は南部のジョージアに犬猫と住んでいる普通の勤労おばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。
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