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童話:森の雪だるま

童話:森の雪だるま

今年も冬がやってきて、辺り一面真っ白になってしまった。
太郎は、外に出て山の方を眺めていた。
すると、森の中で何かが動いてるような気がしたのだった。
森の雪だるま
「よし、行ってみよう」
太郎は、カンジキを履いて山の方へ行きました。

森の中に入ると、何処からか、
「おーい、何処へ行くんだ」
と、声がする。

良く見たら、木の間に雪だるまが立っているではないか。
「白いから、気がつかなかったよ」
森の雪だるま 2
「一緒に遊んでいくかい」
「うん、いいよ」

太郎は、雪だるまと駆けっこをすることにした。
「へえへーん、オイラの勝ちだね」
と、言って太郎は雪道を歩きだした。
森の雪だるま 3
雪だるまは、自分の足を作って、のっこりのっこり
歩きだした。

少し下りの坂になったら、雪だるまは、
転がりだして、一気に太郎を追い抜いて行った。
森の雪だるま 4
太郎は足がもつれてしまった。

下までつくと、雪だるまは、さらに大きくなっていた。
太郎も、転んで雪だるまになってしまった。

「やー、はっはは・・・、どうだい、僕の勝ちだね」
「参ったね・・・、降参、降参」
森の雪だるま 5
「皆なを呼ぶから、もっと遊んで行きな」
雪だるまが、林に向かって、
「おーい、おーい」
と、叫ぶと沢山の雪だるまが出てきた。
6森の中の雪だるま 
それから、太郎は時折森へ出かけて、
雪だるまと遊んだとさ。

                         どんと晴れ

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大坊峠のツッチー

Author:大坊峠のツッチー
岩手県は北緯40°に位置する岩手町から地域の情報を発信します。山里で農業を営み、昭和26年生まれの人生と、方言による創作小話・童話を綴ります。尚、作品は著作権とし、無断使用はお断りします。

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