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イーハトーブの森

岩手町は彫刻のある町
今回は、この作品です。「イーハトーブの森」とあります。
彫刻ホッケー場3
イーハトーブは、宮沢賢治の世界ですよね。
色々な物語が生まれる、色々な動物が楽しく過ごす森ですか。

大きな石を、空間を取って並べています。
さて、このイーハトーブの森の中に入ったら、
どんな、話が聞こえてくるのでしょう。

町の運動公園、ホッケーグランドの下側にあります。
柴も刈りこんでいて、なかなかいいですよ。

狙いはイチゴ畑

狙いはイチゴ畑
昭和26年生まれ

今年も、畑に植えてるイチゴの甘い臭いが漂って来る
季節となりました。

子供(ワラス)の頃は、まず自分の家のを食って、
親戚の家に行って、食ったもんですね。

そして、話が出るわけですよ。

「Yの畑には、イチゴが一杯あるぜ」
「そうだ、あそこのは大きくてうまいよな」

となると、もう一目散ですね。
畑の前に来ると、誰もいないことを確かめながら、
近づき、一気に畑に入り、隠れながら食べるんですね。
これが、うまい。

次の日は、別な家の畑の様子を見たりするわけですよ。

今はね、イチゴ畑があっても、誰も取らないですね。
そういうような子供は、いないです。

いたら、
「こらーっ・・」
って、怒鳴れるのに。

変わりに来てるのがカラスです。
実が赤くなると、降りてきて、突っつくんですね。
「こらーっ・・」
と、叫んでも効果なし。

しょうがないから、テープを張りましたよ。
キラキラ、光る奴を。


彫刻のある町:「コアの入口」

彫刻ホッケー場2
今回は、この彫刻です。
作品名は「コアの入口」と、ありました。

コアとは、物の中心、核とかの意味らしいですね。
何となく神秘的です。この間に立ったら吸い込まれてしまいそうです。
核の中心部はどうなってるんですかね。

岩手町運動公園にあります。
ホッケー競技場(グランド)の下ですね。

創作小話:プラス⑩点の試験

プラス⑩点の試験
プラス⑩点の試験

高校さ入った、オラは、クラブ活動に熱中して勉強は
さっぱりしなかった。

試験があると、赤点を取っては、職員室に呼ばれた。
「こったな、点数だば、落第するぞ」
って、オドかされた。

まあ、何とかなるべと相変わらず、気にせず勉強しなかった。
一年の期末試験が終わると、3科目も赤点があった。
このままだと落第だと宣告され、補習を受けて追試験を受ける事になった。

落第だと、流石にカッコ悪いし、親にこっぴどく怒られて、
学校を止め去られるな、それもまずいと、真面目に補習を受けて追試験を受けた。

しかし、普段勉強してなかったので、分かるわけがない。
化学なんかは、さっぱりだ。
答えが、浮かばない。時間だけが過ぎて行く。

手も足も出ないとは、この事か。
化学の先生がジッと見ている。

困ったな。
用紙の上に、先生の似顔絵を何気なく描いた。
時間が迫って来た。
似顔絵の方は、輪郭がそれらしくなっていた。

オラは、
「よし!」
と、意を決し、男前に修正をし提出した。

次の日職員室に呼ばれた。
「何だ、お前これは、全く・・・」
と、言われ答案用紙を返された。
教室に帰って見たら、35点が赤線で消され45点になっていた。

似顔絵に、小さくマルがしてあった。
おかげで、オラは赤点無しで進級する事が出来たのだった。

答えは、一つだけではないのです。
だから、人生を楽しく生きていけるのです。

隣の犬

2隣の犬

隣の犬

犬のシリーズみたいになってますが、思いつくままに。

隣の犬の泣く声は、子供が駄々をこねる時に、
わざと大声で泣き叫ぶような変な声を出します。

「フィギャー、ワギャー・・・」
とても犬の泣き声ではありません。

小さい時に連れて来たと云いますから、
きっと母犬から離れるのが早くて、泣き声を教わらなかったのでは
無いかと思うほどです。

最初、家の中で育てたようで、大きくなって外へ出すと
さあ、大変。
「フィギャー、ワギャー・・・」
と、泣き叫びそれが聞こえてくるのですね。

何の泣き声かと周りは不思議がってました。

それで、家の人が情にほだされてか、諦めてか
玄関に犬を入れてる訳です。

私が回覧板を持って行ったりして、戸を開けると、
飛びついてきます。

回覧板を渡して、戸を閉めると、さあ大変。
「フィギャー、ワギャー・・・」
「中へ入れてくれ~・・」
と、叫ぶのです。

なつくんでいいんですが、あの泣き声は
どうも、慣れないですね。

犬もね、それぞれの過程があるのだなと思いますね。

岩手町は彫刻のある町:「畑」

岩手町は彫刻のある町
今回は、町の運動公園にある彫刻を紹介しましょう。
「HATAKE]とありましたから「畑」だろうと思います。
「畠」かもしれません。
彫刻ホッケー場1
なるほど、畑か。あるいは、畠か。と感じてきますよね。

芸術的な事は、分かりませんが、何かを想像する。創作する事は
素晴らしいです。

犬の散歩

犬の散歩:田舎事情
犬の散歩:田舎の道

犬を飼っている家は多い。
当然、可愛がるし散歩もする。

畑の側の草刈りなどをすると、犬のウンコがあるのだ。
これが、何度もオメにかかると、やはり腹が立ってくる。
特に、春先の雪解け後は、犬のウンコだらけになっていたものだ。

散歩している人たちを見ると、犬のウンコの始末をすると云う気配がない。
ウンコ、小便させ放題である。
喜んでさせていると云う感じである。

家にも、犬はいる。
家でウンコの始末、畑でウンコの始末。
「馬鹿野郎、ふざけやがって」
と、怒り爆発。

そして、看板を作り張りだしたのである。

散歩する人が、目にして通る。

数日後に変化が起きた。
俺がいないのを見計らって通って行く。
手前で、コースを変えて通って行く。

少し、散歩する人が減って来た。
しかし、相変わらず、うんこの始末をする袋とか
ショベルを持ってる人はいない。

ある者は、俺がいないのを見計らって畑の中まで入って
糞を残して行った。
わざとかどうか、知らないがゴミとかを放り投げて行くのもあった。

中々難しいものである、大半が顔見知りでもあるし。

半年ほど経って、袋を携行して歩く人が出て来た。
始末をしているかどうかは分からないが、意識をしてきたのであろう。。

そして、俺の畑の側の道路を散歩する人は、殆どいなくなった。
お陰で草刈りで犬のウンコを見る事はなくなったのである。

ただ、少し煙たがれる存在であるのか、そういう人たちとの会話は少ない。
避けているようだ。
俺は、変わり者か。


ハリガネ虫宙を飛ぶ

ハリガネ虫
どんど晴れ日記

昨年の事でした。

作業をしている横で、糸が動いてるんですね。
おかしなこともあるもんだ。
と、ジッと見ていたら、何とそれは虫だった。

糸のように細長いのである。
そして、ウゴメク。

手にするのもなんだから、透明の袋に入れた。

聞いてみると、ハリガネ虫だという。
そうかこれがハリガネ虫か。

ハリガネよりも細い。
これが、体に入ったらどうにもならないだろうと感心する。

袋を棒で縛って、天に向けて見ると、空間でウゴメク。
これがなかなか面白い。
しばらく見とれていたが、あきなかった。

もしかして、ハリガネ虫を宙に浮かして遊泳させたのは
俺だけかもしれない。

宙に浮いたハリガネ虫も、さぞかし楽しかったに違いない。
数日後に、動かなくなったので地上に葬った。

岩手町観光ボランテアガイドの会6月定例会

観光ボランテアガイド6月
6月25日(月)の夜の事

岩手町観光ボランテアガイドの会の定例会があり参加しました。

主なる議題は、夏から秋に向けての祭りやイベントの内容についてでした。

北上川源流の地、北緯40度の地、金鉱山採掘ロマン、石神の丘美術館。
B1グルメの「焼うどん」、そして秋祭り。

結構盛り沢山なんですね。

平泉のような訳にはいきませんが、地道に我が町を紹介できればと、
ガイドの一員として参加してます。

グリーンツーリヅムの取り入れで、丹藤川の探索、キャベツ畑での収穫なども、
計画されてますので、お役に立てる場もあるかもしれないです。

詳しくは、町の観光課、観光ボランテアガイドで検索してください。

頭に札束

五市の花屋の親父
岩手町の市は五のつく日

6月25日は岩手町沼宮内の五市です。
行ったら、苗屋は半分に減ってました。
大体苗の植え付けが終了したんですかね。

頑張ってるのが、山野草類の花屋の親父さん。
服装がドハデなのが特徴ですが、
今日は、何と頭に札束を挟んでるではないですか。

いいね~。
昔の出店の親父達が良くしてましたよ。
頭に挟み、耳に挟み、腹巻きに挟みでね。

「今日の売り上げはこの位だー 」
と、いう気持ちが伝わってきましたね。

こう云う市は、物を見る、買う楽しみの他に
このような威勢のいい姿に出会うというのもいいですよね。

野菜農家の集まり

近所の野菜農家
どんど晴れ日記

6月24日夕方

地域で野菜を農協出荷している人の集まりがありました。
不参加者もありますが、随分と少なくなりました。
最高齢者は、88歳です。

体も達者だが、口も達者です。

「オラが嫁に来た時は、リヤカーなんぞは無かった」
「そりゃ、運ぶの大変だったな」
「背(ショ)ったのさ、・・・へっちゅ吐いたんだよ・・」

「毎日草取りでさ、・・虫がたかってきてなや、しんで(酷い)かったよ」
「顔(ツラ)とか、手をヨガ(ブヨ)に食われてなや、腫れらかすてな」
「鏡ずのは、無(ね)かったから人の顔(ツラ)みて、笑ったもんだ」
「ふだふだ、ぼろ切れ編んでな火つけて煙でいぶしながら、すたもんだな」

「家さ帰れば、ベコさ餌やってな、それからマンマの支度よ
忙しかったんだよ」

「誰(ダリャ)、オメさん達は、機械でばるだもん、楽すてるじゃ」
「ウィヘー、・・・今時機械ねば百姓できねべや」

色々、世の流れを聞く事が出来ました。

稗を撒く時の話は盛り上がりましたね。

まず、肥え溜めのウンコに馬の糞を混ぜる。
それから、ゲスタガ(桶)に入れて、畝に撒く。

裸足になって、手でボッタボッタと撒いて行く。
そして、それは男の仕事だったと。

そういう物を食ったから、昔の人は力が強かったし病気もしなかった。

いやはや、聞いておきたい話が一杯ありますね。
ごっちょさんでがんした。

畑仕事、頑張って行くべなっす。





桑の実で舌は紫色

桑の実
昭和26年生まれ

桑の実が赤くなってきた。
これが、青くなり紫色になると食べごろになる。

昭和40年頃までは、カイコ(養蚕)を飼う農家が結構あって、
桑の木が沢山植えてあった。

桑の木も、種類があるようで小さい実、やや大きい実をつけるのがあった。
学校からの帰り道、桑の木へ走って行ってカバンを放り投げて
木に登り、実をむさぼり食ったものである。

紫色に熟したものは、甘くておいしい。
口に入れて噛むと汁がジュワッと舌に広がって
味が伝わるのだ。

これが、たまらない。
舌は紫色に染まり、口の周りも紫色の口紅を塗ったように
なる。

木から降りると、友達同士で舌を見せあい、一杯食った事を
話し合ったものである。

この桑の木にたかっている虫がいる。
カメムシである。
夢中になって実を取り口に入れて噛みつぶした瞬間に、
カメムシの強烈な臭さみが広がると、さあ大変。

ペッペッと吐き出すが、中々消えない。
舌もカメムシの臭いにマヒしてしまう。
こうなると、桑の実を食べても本来の味を感じなくなってしまう。

食べるのを止めて後味悪くペッペッと、唾を吐きながら帰るのである。
次の日は、カメムシに注意しながら実を取って食うのである。

今もところどころに、桑の木が残っているが手入れとかをしないので、
あまりいい実が生らないようである。
木の幹も枝も細い。
当時の桑の木は太さも枝の伸びも良く、木登りするには丁度良かった。

今は桑の木を目指して実を食べにくる人はいない。
枝の先に手を伸ばして口にする人が、たまにあるかどうかである。

私は、食べますよ。
舌を紫色にするまで。
それは、あの時に帰れるから。


婆さんも犬が好き

犬を可愛がる婆様
婆さん(母)も犬が好き

犬を飼ってる時の事です。
婆さんも犬は大好きです。
爺さん(父)が亡くなってからは、特にでした。

暇があると側に行き、話しかけてましたね。
餌も、気が付けばやるで、ドックフードも良く手にしてました。

犬は、食べる分だけウンコも出る訳でね。
人もそうかもしれないですけど。
犬は、ウンコに快感を感じるのか、
気持ち良さそうに、ブリブリッとしてるんですね。

これが溜まるんですよ。
この始末が私の役目でして気が付いたら、片付けてましたよ。

今は、犬のアキも亡くなって婆さんも寂しそうです。

「犬飼わないか」
と、言うんですが、止めてます。




ケイト・トムソン作

岩手町は彫刻のある町
今回は、運動公園ホッケー会場にある彫刻を紹介しましょう。
ホッケー会場彫刻ケイト・トムソン作
海外でも名を知られる彫刻家ケイト・トムソン氏の作品です。
題は「チームワーク」とありました。

ケイト・トムソン氏はイギリスから来た方ですか。
現在は岩手町を拠点にして活躍しているようですね。
別な角度から見ました。
ケイト・トムソン 2
運動公園には、ホッケー会場の他に野球場、武道場、テニスコート、
それに最新設備の体育館森のアイーナもありますので
此処に相応しい作品だろうと思います。

最近知ったんですが、ご夫婦で彫刻家なそうですね。
沼宮内駅前にある大きな石のモニュメントは旦那の作とか。
いやはや、岩手町は凄い所です。

ネットで、「ケイト・トムソン」を検索しますと色々知る事が出来ますので、
興味が湧いた方は調べた上で見に来ると、いいでしょう。

岩手町でラベンダーフェア

岩手町石神の丘美術館の屋外展示場に「ラベンダー園」があり、
見ごろを迎えます。
石神の丘:ラベンダーフェア
各種イベント企画もあり楽しめそうです。
ラベンダーイベント企画
ラベンダーの甘く優しい香りを受けながらの散策は、
きっと、楽しい思い出となる事でしょう。

満月の夜にはフリフリ

岩手県で密かに流行っている事

それは、満月に向かって財布を振る事です。
満月の夜にはフリフリ
IBC(岩手放送)ラジオのリスナーから伝わり、
本当?・・・ならば私もやって見ようとなったのですね。

満月の夜に、月に向かって財布を振ると、何故かお金が貯まるんだとか。
面白いですよね。

そんな事あるわけね、と、思いながらも満月の日には夜が
待ち遠しくなる。

何でも金の世の中ですからね。欲しい人は沢山いる。
振って金が財布に転がり込むなら私も欲しいです。
月に向かって月に一度、フリフリで小遣い稼ぎってね。

神社での神頼み、宝くじなど願いを託す人の数は
どれほどのものか分かりません。


そこで、私は考えました。
フリフリ台なる物を。
我が生まれたる、岩手県のこの大坊峠に、
「満月フリフリ台」を作るのです。

この台に上がり、満月に向かって財布を振ると、
あら不思議、この月は小遣いに困らないと云う現象が起きるのです。
それを聞いた人が、我も我も押し掛けて来るようになるんですね。
フリフリ台
漫月の夜は、もう大変ですよ。押すな押すなで。

満月を待ち切れずに来る人も出てくる訳ですね。
三日月だけど、いいやって小銭入れを振るとかね。

どうです。試して見ませんか。
満月の夜に、オオカミになって静かに吠えるのです。

「お金を、ちょう--だ~い・・・」


園芸講座の受講

6月21日(木)
今日の午前中、町で行われた園芸講座を受講しました。
園芸講師
花の寄せ植え、盛り付け?、実習です。
園芸実習
主婦とか年輩の女性が大半で、男性は2割程ですか。

植えた花は6種類です。完成した私の作品です。
作品完成
どうですかね、バランス感覚は。
実はですね、色々いじくってる間に花弁がかなり散ったんですよ。
野菜苗を植えてる感覚とは、違いました。

やさしく、やさしくですね。
秋まで、次々と、花が咲き盛り上げるとか。

野菜作りとは、違う世界でした。

世の中には、色んな楽しみ方があるんですね。
私には似合わないと思ってたんですが、是非参加をと勧めるお方がありましてね。
一つ勉強になりました。

小さな花も組み合わせる事により、美しく輝ける。
長く咲いている。
持ち運びができる。
目線を変えて楽しめる。

次回は7月なそうです。

よく吠える犬

煩い犬
よく吠える犬

犬の話について、こんな事がありました。
畑の向こう側に、親戚の家があって犬が飼われてました。
この犬が、番犬として忠実なのか、俺が行くと吠えるんです。

畑作業をしていると、ずっと吠えている。
黙々と汗を流して作業をしている間、吠えている。

俺も作業しながら、考えたり別な事を思ったりするわけですよ。
所が、ずーっと吠えてる訳ですね。
吠えられるってのは、気分もよくないです。

それが、毎日続く。
頭にきて、怒鳴るわけですね。
「俺だよ、オレ、毎日来てるだろう」
って。

それで、少し黙るが、しばらくすると又吠える。
俺も、イライラしてくるわけですね。

それで、側まで行って、怒鳴るわけですよ。
「うるせー、馬鹿やろう、いい加減にしろ」
とかなんとか。

で、俺をジーッと見てる訳ですね。
もういいだろうと、戻って作業をしていると、
又オレの方を見て、
ワンワン・・・・・、吠えるわけですね。

山間の畑で静かに物思いに耽りながらの作業ができない。

流石に勘忍袋の緒が切れてですね。
コン畜生と、棒を持って近づき振り回してやりました。
吠える犬
犬は急いで犬小屋に入り中でオレに唸ってました。

その後は、俺が近づくと犬小屋の中に隠れて、
去ると出てきて、吠えだすというパターンになりました。

この犬は、老犬で目ヤニも出ていました。
話では、物もあまり見えてないと聞かされました。

ある時に、喉の調子が悪かったようで、
かすれた声で、吠えているんですね。

「そんな具合なら、吠えるの止めろよ」
と、思いながら聞くのです。

そして、
「これが、犬ってものか」
と。

昨年の暮れに、その犬は亡くなりました。
かなりの高齢だったようです。

その犬は、吠える事が嬉しかったのかもしれないです。
まだ、十分に努めを果たせるぞって。

その家には、もう一匹の若い犬がいて、そっちを可愛がってましたから。
それで、離れた所に繋がれてエサだけを与えられていたのです。

今年は、畑にいて、吠えられる事はありません。
静かに作業をしてます。

ただ、物思いに耽ると思いだすのです。
目ヤニを出し、かすれても吠えた犬の事を。






転校生の大車輪

転校生の大車輪
昭和26年生まれ

中学2年だったか3年だったかに転校生がきた。

今でもそうかもしれないが、注目されるのだ。
あいつ、どんな奴かって。

それで、校庭に行ってワイワイ言って探りあいをするわけだ。
強い奴か、弱いやつかって。

そしたら、その転校生鉄棒にぶら下がって、ぶらぶら揺れ出して
回りだした。大車輪である。

皆は、
「ありゃりゃ」
てなもんで、度肝を抜かれる感じだった。

大車輪何かは、オリンピックの体操の世界だと思っていたからね。
クラスの誰もできはしない。
それで、その転校生は一発で男子のスターですよ。
一目おかれる存在になったんですね。

人より優れた物を一つ持つってことは、世渡りには必要な事です。
この年になって思いますね。

因みに、私は逆上がりはできたんですが、蹴上がりが出来なくてですね。
何度も練習しましたよ。
大車輪何か、とてもとても。

それでも、懸垂は割に得意だったですね。
今は、体重オーバーもありますけど、六十肩でぶら下がったら
しばらく動けないでしょう。


産直10周年

産直組合長
岩手町の道の駅産直石神の丘は、今年10周年になります。

町の広報誌に、組合長が紹介されてました。

私も加入して5年目になりますか、早いものですね。
野菜作りの方は、まだまだで皆さんから教えられる方が多いんですけども。
今では役員の一人となりました。

野菜を作って出すだけから、運営面を見る立場になりますと、
やはり、見る目が変わってきます。

産直は休みがないですからね。
年間を通して切れ目なく野菜を作る生産者達の頑張りには、感心してます。

組合長の田中氏は若い方ですが。ファイトマンですね。
色々な事を考え行動してます。

大震災の被災地への現地炊き出し支援もボランテアで何度か行きました。
産直関連施設で、直接現地に人員を連れて支援活動をしたのは数は少ないと思いますね。

朝早く出発して夕方遅く帰って来る。その前の準備もありますし。
一日つぶれるわけですからね。
畑仕事やハウスの野菜の管理を気にしながらやってる訳です。

それでも、現地で被災地を見たり被災者の喜ぶ感謝の声を聞くと
やって良かったなと思うわけですね。

こういう人たちがいる
岩手町の産直は、今後とも発展していくでしょう。

7月下旬には記念イベントを開催します。
今、細部計画を詰めてる最中です。

何といっても、岩手町は野菜の生産が盛んな地域ですからね。
近くにお越しの際は、いっぷくして行って下さい。





犬とシシ(日本カモシカ)の遭遇

シシ(日本かもしか)と犬の遭遇
犬とシシ(日本カモシカ)の遭遇

数年前の春の事である。
家の玄関を開けると、シシ(日本かもシカ)が2頭来ていた。
俺は、驚いて大声を出した。
「こりゃー、しっ、しっ」
と、追い払おうとしたのだ。

一匹は、分かったのか後ろを向いて去った。
もう一匹は、オスなのか。立ち止まったまま俺を見ている。
コン畜生と思い、再度
「しっ・・しっ・・」
と大声を出すと、横方向に歩きだした。

その方向には、飼い犬のアキがいた。
山道へ上がるには、犬のアキが邪魔になる。
アキと、シシが対峙した。

そして、シシは頭を下げて角を出して突き進み、格闘が始まった。
鎖に繋がれた分、犬のアキが不利であった。
しばらくもみ合って、犬の前に出たのを機に、シシは山へと去って行った。

戦い終わったアキに近づくと、
「クィーン、クィーン」
と、鳴き声をだす。
見ると、首筋にキズがあり血が流れていた。
シシの角が刺さったのである。

戦ってる最中はそのような声も出さず逃げるような事もせず、
数倍もある大きな相手に向かっていったのである。

これは、もしかして駄目かもしれないな。などと思ったりしたが、
血も止まり、数日後には元気になった。

自然治癒と言うか回復力には感心をしたものだ。
動物は本来そういうものだろう。

それにしても、シシの角を甘く見たら危険だ。
毛皮の犬の肌でさえも、突き刺すのである。人間だったら何処でもブスリである。

今は、シシを見かけても不用意に近づく事はしない。






北海道の人はカニが好き

北海道の田中君
昭和26年生まれ

北海道の人はカニが好き

昭和46年に出稼ぎで愛知県に行き、飯場生活をした時のことである。
北海道から、田中君と言う方が来ていた。
私より2歳年上であって北見の生まれだと言っていた。

田中君には、人生について色々教えられたものだ。
2年早く生まれ、人生経験を積んでるのと始めて田舎から出て来たのでは
雲泥の差があるもので、語りは全て新鮮だった。

この田中君、一週間に一回、いや三日に一回は、カニを食わないと
落ち着かないというか、じっとしていられないのだった。

近くの魚屋まで出かけて行って、カニを買ってくるのである。
新聞紙を広げると大きなカニが出てくる。
それを、手に取りパキパキ折って、ムシャムシャ食うのだった。

みるみるうちに、どんぶりにカニの殻が積み上がる。

「オマエも、食うか」
と、最初言われた時は、どうしたらいいのか分からなかったものだ。
何せ海のカニなど食った事が無かったし、こんなでっかいカニなど見た事がなかったのだ。
沢ガニとはエライ違いである。

「いや、いいです」
と言うと、
「あ! そう」
と、人に食わせるのはもったいないと言う感じでむしゃぶりつくのだった。

田中君は、片付けない人で食った後はそのままだった。
年下の私が後始末は当然という態度である。
これがもとで大喧嘩の殴り合いになり、不仲になってしまった。

この後の人生で、カニの種類とか食べ方を覚えて、
北海道で勤務した時は、随分とカニを食べた。

何かと言うとカニが出てくるのだった。
値段も安かったしね、魚屋には常に盛り上がっていたものだ。
その度に、田中君を思い出した。
北海道の人達はカニがおやつだったのだと。

今は、随分量も少なくなって毛ガニなども、高額になっていて
手が出なくなっている。

一度は、田中君みたいに、どんぶりにカラを盛り上げて食ってみたいものである。






通り道

此処は、畑に行く通り道です。
大坊川です。何かいますね。
何かな
愛用のデジタルカメラをアップにしてみます。
カモ?
カモですか。
川を見ています。

この時期は、親鳥が飛べるようになった子を色々教育するんですね。

たぶん、川へ入るための作法とか、注意しなくてはいけないことを
教えてるんじゃないかと思いますけど。

鳥類達は、結構子育ては熱心なんですよ。
ただし、一人前になったらと云うか時期が来たら、突き放しますけどもね。

その点人間は、どうなんでしょうかね。

黒豆畑

6月18日の農作業
山間にある畑です。此処に転作作物の黒豆を植えます。
黒豆植え付け
遅くなりましたが、何とか終えました。
ここからが、大変なんですよ。
鳩です。ヤマバトが来るんですよ。豆を食いに。
昨年は、殆ど食われてしまいました。
何せ、普段誰もいないですからね。鳩の自由広場と化しますから。
必ず2羽で来るんですね。

今年は、テープを張りましたよ。効果があるかどうか。
黒豆と小豆を植える
この後下にさがって、いなくなるんで、効果があるかどうか確認できません。

所でヤマバトは何と鳴くか知ってますか。

「トッド コッコ ケー・・・トッドコッコ ケー」
と、低い声で鳴くんですね。

まあ、鳥もさまざまです。

カエルの合唱隊

カエルの合唱隊
カエルの合唱隊

東北も梅雨入りしたとか。
じめじめした雨が時折降る中、元気がいいのがカエルですね。
田んぼ付近を歩くと姿が見えないがカエルの
ゲコゲコした泣き声が聞こえてきます。
うるさいくらいです。

あっちからも、こっちからも。
歌の通りですね。
ゲロゲロゲログワッグワッグワッ
耳がマヒしてしまうんじゃないかと思うくらいです。

それでも時折シーンとしているときがあるんですね。

そして又、ゲロゲロと何処かで音がしたら、
一斉に鳴き出すんですね。
昼間っから夜遅くまで、もしかして一晩中。

何を考えてるんですかね。

え!、俺に音楽を聞かせてるんだって。
そりゃ~どうも。
我が里は野外音楽堂でした。

岩手町川柳会:6月の秀句紹介

岩手町川柳会の6月定例会の秀句を紹介します。

席題 「大学」   選者      K・M

大学で勉強する人遊ぶ人       Y・S
大学も定員割れをする時代      S・M
息子には行かせと親が熱を入れ    T・H
小卆の社長大卒の用務員       K・I
ドングリの大学に行く金しだい    M・S
自句 
子供等を大学に入れ馬鹿にされ 

題詠 「運命」   選者      Y・S

運命を人のせいにはするなかれ    K・M
運命か宿命なのか車椅子       M・S
運命の我が人生を振り返る      T・H
運命とはかなしきものよ被災孤児   S・K
私より若い訃報に息をのむ      S・M
死ぬ時に良かったといえる運命    K・I
自句
百ならば運命尽きてもおめでとう

宿題 「雑詠」   選者      M・S

次にやるそれが重なり何もせず    Y・S
つまらない男と女夫婦です      T・S
血の滲む努力に味方したメダル    S・M
血圧が何時も言います無理するな   K・I
年金がこんなに薄くなる政治     S・K
種を選る指が発芽の夢を抱く     S・K
自句
悟るまで視力はいらぬ白い杖

今月で、会報は390号になりました。

面白い句は、
「つまらない男と女夫婦です」
思わずうなづき「そうだな」と声を出す人も。
人生様々、夫婦も様々、つまらない者どうしが屋根の下。
納得です。

イタチの朝帰り

獣の朝帰り
6月17日(日)
朝起きると、目ざめに外へ出ます。
家の後ろに畑があるんで、プラリプラりと周ります。

そしたらですね、下の方から獣が上がってくるではありませんか。
イタチかタヌキか。?
ネコよりは大きい。色は茶色から小黒い。足は短い。

少し離れているが、オレの前を通って山の草むらの中へ入って行った。
草が揺れている。
ああ、あそこまで行ったかと、目で追う。

毎年、トーモロコシが食い荒らされる。
以前、ニワトリを飼っていた時に一匹やられた。
処分したニワトリを埋めたら、掘って持っていかれた。
色んなものを食うようだ。

数年前に、丸々太ったイタチだかが、車に轢かれて死んでいた。
しょうがねえから、スコップを持って埋めてやったよ。

散々荒らされて始末までしなくちゃいけなえ。

オラが寝ている間に、山から下りてきてしごとするんだからな。
きっと、昼にオラが汗水流して稼いでる時は、
グースか寝てんだろうな。
それで、寝静まった夜になるとでてくるんだべなや。
全く。

今日は、親父ギャグだな。
「オラの畑に。イタチが居たち !」

浮気

浮気
創作小話:浮気

オラは、申すわけねえ事すてすまったんだ。
だから、こうしてよ毎日仏壇に手を合わせてるんだじゃ。
許してけろってな。

戦争が終わったのによ、兄貴は帰ってこなかった。
しばらくして、戦死したって知らせが来てな。

「すまないけども、兄嫁と一緒になって、この家を守ってけねか」
って、親父が頭を下げてな。
オラも、そうするのが、一番いいんだべと思ってな、
兄嫁のキク姉さんと一緒になったのよ。

キク姉さんも、最初は遠慮がちだったけども、
尽くしてくれてな。有り難かったな。
オラも兄貴に負けねえようにって、働いたのさ。

子供は、兄貴の子と、オラの子がいたけども、
学校を卒業すると二人とも出て行った。
親も亡くなってな、夫婦だけの生活になってな。

そんな時に、会社の女ごと仲良くなってよ。
オラは夢中になってすまった。
その女ごと遠くへ逃げて行ってな、一緒に暮らす始めたのよ。

最初は、良かったんだけども、金がなくなると
愛想つかれて、途方に暮れてすまったもんだよ。

「カイショ無す、役立たず、どうしてくれんのよ」
って、毎日罵られてな。

「どうして、こんな女に手を出したんべな」
って、悔んだのさ。

キク姉さんが、捜してきてけだ。
「あんた、家に帰ろう・・・」
って、声をかけてけだ。
オラは、身を小さくして謝ったよ。

手切れ金を、キク姉さん出してけで家さ帰ったよ。

「アタシと、一緒なったからなのかい、ごめんね」
って、姉さんに泣かれたよ。
オラが悪いのに。

そりゃ、オラの気持ちの中には、違う人生もあったかも知んねえ
と思ってたかもな。

仏壇の兄貴がよ、オラを見てるのよ。
「お前、何やってんだよ」
って、怒ってるような気がしてな。

キク姉さんは、それからすっかり弱くなってな。
黙ってる事が多くなって、間もなく倒れて亡くなってすまった。

きっと、兄貴の所へ行ったんだよな。

仏壇には、兄貴とキク姉さんが並んでるんだ。
二人でオラを見てるんだ。やっぱり似合ってるんだ。

オラも年取ってな、そろそろ行かなくては思ってるんだ。
けどもよ、オラも一緒にしてくれるべか。
キク姉さんは、兄貴の嫁だけどもオラの嫁だよ。

兄貴よ~、キクよ~許してけろ。







婆さんの熊の話

婆さんと熊
婆さん(母)の熊の話

最近、婆さんは同じ話を何度もする。
その中に、熊が出た話がある。

奥の畑で草を取っていたら、北側の森の方から
ガサゴソ音がするので、見たら熊が降りて来たさ。

びっくりしたの何のって、急いで逃げたよ。
足がすくんでな、何回か転んだよ。
そのたんびに、オラを目がけてくるのかと思ってな顔を上げて
熊の方を見たよ。

熊は、南側の森の中へ入って行った。
オラはおっかなくって、しばらく小屋っこから
出れなかったな。

10年程前の事らしい。

婆さんが襲われたら、ひとたまりもないだろう。
熊なんぞは、体自体に凶器を備えているからな。

山向こうの集落の人で、80歳を超えた老人は
熊に襲われて、顔とか体にキズがありました。
片方の目の瞼が閉じないので、手で押さえてやるとか言ってましたね。
この人とは、農協の集まりで一緒に会った事があります。

危険である。だからラジオは携行しています。
これが、時折忘れるんですね。

こんな時は、やはり、声ですね。大きな声。
しかし、叫んでばかりいると、疲れる訳でして、
やはり思うのは、昔の人達が歌ったという、
「木ヤリ歌、木挽き歌」などですね。

静かに響く流れるようなメロディ。
あれは、森とか林の中にあいますね。

これなんかは、一人山の中で木を切ったりしていると
獣に襲われる危険があるから、歌を歌い響かせる事によって
知らせていたのではないか思ったりもします。

森の中で、
「えー~や~~はー~あ~~あ~~・・・♯・・・」
の歌声が響くと、
獣たちが、
「ああ、八つぁんが来てるな・・」
「いい歌声だな・・・・」
などと、言いながら、それぞれの場所で聞いてる訳ですよ。

シーンとした森、林の中でね。




この足跡は、もしかして熊?

かぼちゃを植える予定地にやってきました。
かぼちゃ植え予定履
此処は、両側を森に挟まれている所です。
これは、何の跡ですかね。
何の足跡?
もしかして熊?
昨年、騒動したからね。
足跡の拡大
この形、どうですかね。

10年ほど前に、婆さん(母親)が、畑で草取ってる最中に森の中から熊が降りてきて、びっくりして逃げた
と、何度もいいますから、いる事は間違いないですけど。

これは、危ないですね。

Appendix

プロフィール

大坊峠のツッチー

Author:大坊峠のツッチー
岩手県は北緯40°に位置する岩手町から地域の情報を発信します。山里で農業を営み、昭和26年生まれの人生と、方言による創作小話・童話を綴ります。尚、作品は著作権とし、無断使用はお断りします。

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