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方言小話:キツネ山の祭り その1
方言小話:キツネの森
里山の話だけどな、まんず聞いてけろ。
この先の奥の山には、キツネが沢山いてなや。
今日は、祭りでがんしたよ。
「おー!みんな集まれー」
てなもんで、賑やかになるんだよ。
祭りの盛り上がりは、人間を騙した事を話すのさ。
「それじゃ、みんなー、順番で語ってみろ」
「じゃオレからだな」
「よし、キン坊からだ」
あのさ、オラよ
キノコ取りに来た村人を見つけたんだよ
したらばさ、真っ白いおにぎりを持ってるんでねえか
ふたば、何としても、あの白いおにぎりを貰わねばならねえ、と思ってよ
急いで泥でダンゴを作ったんだ
ふんだー、オハギよ
「もしもし・・キノコ取りの旦那さん、もしよろしかったら
このオハギをどうぞ」
て、近づいたのさ
したらば、喜んでなや
「そりゃ~、あるがてぇことだ、じゃオレのおにぎりと交換すべ」
てなや
オラは、おにぎりを抱いて
「ありがとう」
て、その場を離れたのさ
そして、木の陰で眺めていたんだ
その村人は、泥のオハギを大きな口を開けて、パクッと食ったんだ
「ギャー・・、何だこれは」
て、吐き出していたよ
「ヒャー、ハッハハー」
キツネ達は大笑いをしたんだな。
「よーし、キン坊うまくいったな、じゃ次は誰だ」
話は、次のキツネへと移るのでがんした。
【続く】
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里山の話だけどな、まんず聞いてけろ。
この先の奥の山には、キツネが沢山いてなや。
今日は、祭りでがんしたよ。
「おー!みんな集まれー」
てなもんで、賑やかになるんだよ。
祭りの盛り上がりは、人間を騙した事を話すのさ。
「それじゃ、みんなー、順番で語ってみろ」
「じゃオレからだな」
「よし、キン坊からだ」
あのさ、オラよ
キノコ取りに来た村人を見つけたんだよ
したらばさ、真っ白いおにぎりを持ってるんでねえか
ふたば、何としても、あの白いおにぎりを貰わねばならねえ、と思ってよ
急いで泥でダンゴを作ったんだ
ふんだー、オハギよ
「もしもし・・キノコ取りの旦那さん、もしよろしかったら
このオハギをどうぞ」
て、近づいたのさ
したらば、喜んでなや
「そりゃ~、あるがてぇことだ、じゃオレのおにぎりと交換すべ」
てなや
オラは、おにぎりを抱いて
「ありがとう」
て、その場を離れたのさ
そして、木の陰で眺めていたんだ
その村人は、泥のオハギを大きな口を開けて、パクッと食ったんだ
「ギャー・・、何だこれは」
て、吐き出していたよ
「ヒャー、ハッハハー」
キツネ達は大笑いをしたんだな。
「よーし、キン坊うまくいったな、じゃ次は誰だ」
話は、次のキツネへと移るのでがんした。
【続く】
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方言小話:キツネ山の祭り その2
方言小話:キツネの山の祭り その2
キツネの山は祭りでがんしたな。
人間どもを騙した話をして盛り上がるのですよ。
「さて、次は誰かな」
「はい! キン太でがんす、、まんず聞いてくなんせ」
オラは、山にいたら、登ってくる村人がいたのでがんすよ
何かを捜してるような感じでさ、ゆっくりと四方を眺めながら
歩いてるのがんすな
それで、先回りしてなや
崩れる岩場で、待ってたのでがんす
「ほりゃ、こんなとこでなにしてるでだべ」
「あー・・、金の石を取ってるのでがんすよ」
「えー、金の石ですか」
「あー・・、そうだよ、此処から金が取れるんだ、ほれこんなカタマリが
バンバンとれるよ」
村人はビックリしたなや。
オラは、言ってやっただよ。
「金の石が欲しかった、此処に来て掘ればいいよ」
てなや。
そして、かごの中にある金の石を、くれてやっただよ。
村人は、そりゃ~喜んでなや。
いさんで帰ってさ、叫んで歩いただよ。
「おーい、みんな、見てけろ、山の岩場で金の石を見つけたぞー」
「えー、ホントかい、そりゃすげぇ事だな」
「これで、この村は、裕福になるぞ、みんな喜べー」
「ふんじゃ、金の石を見せてくれー」
で、リックに入れてきた金の石を、みんなに見せたんだよ。
したらばさ、金の石ではなくて、ただの石コロだったのさ。
「あれー・・、おかしいな。あの光る、金の石がない」
袋の中を、どう探しても金の石は無かったんだな。
「なんだ、ただの石コロじゃねえかよ」
「この、おおホラ吹きめが」
おかしいなと、おろおろする村人に、
集まった人は、馬鹿にするのでがんした。
「なー、どうだ。しっかりだましたべ」
「わー・・ハッハハハ」
キツネ達は、大笑いをすのでがんした。
「さあ、次は誰の話かな」
【続く】
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キツネの山は祭りでがんしたな。
人間どもを騙した話をして盛り上がるのですよ。
「さて、次は誰かな」
「はい! キン太でがんす、、まんず聞いてくなんせ」
オラは、山にいたら、登ってくる村人がいたのでがんすよ
何かを捜してるような感じでさ、ゆっくりと四方を眺めながら
歩いてるのがんすな
それで、先回りしてなや
崩れる岩場で、待ってたのでがんす
「ほりゃ、こんなとこでなにしてるでだべ」
「あー・・、金の石を取ってるのでがんすよ」
「えー、金の石ですか」
「あー・・、そうだよ、此処から金が取れるんだ、ほれこんなカタマリが
バンバンとれるよ」
村人はビックリしたなや。
オラは、言ってやっただよ。
「金の石が欲しかった、此処に来て掘ればいいよ」
てなや。
そして、かごの中にある金の石を、くれてやっただよ。
村人は、そりゃ~喜んでなや。
いさんで帰ってさ、叫んで歩いただよ。
「おーい、みんな、見てけろ、山の岩場で金の石を見つけたぞー」
「えー、ホントかい、そりゃすげぇ事だな」
「これで、この村は、裕福になるぞ、みんな喜べー」
「ふんじゃ、金の石を見せてくれー」
で、リックに入れてきた金の石を、みんなに見せたんだよ。
したらばさ、金の石ではなくて、ただの石コロだったのさ。
「あれー・・、おかしいな。あの光る、金の石がない」
袋の中を、どう探しても金の石は無かったんだな。
「なんだ、ただの石コロじゃねえかよ」
「この、おおホラ吹きめが」
おかしいなと、おろおろする村人に、
集まった人は、馬鹿にするのでがんした。
「なー、どうだ。しっかりだましたべ」
「わー・・ハッハハハ」
キツネ達は、大笑いをすのでがんした。
「さあ、次は誰の話かな」
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