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創作童話:消えた鬼
創作童話:消えた鬼
昔、オラの山奥には鬼が住んでてな
時折、村さ降りてきては、
村人を掴まえて、食べてたのさ
村の人は、困ってな
集まって、話し合ったのさ
「困った、困った」
「この次は、オラが食われてしまうべな」
「全く、どうしたら良かんべ」
何とかしなくちゃと、
直接鬼に会ってお願いをする事にしたんだと
「鬼さま、お願いでがんすからオラ達を食わないでけろ」
「駄目だ、オレは人食い鬼様だ、お前たちを皆、食ってやる」
「どうか、どうかご勘弁を・・・」
村の人たちは、一所懸命、鬼にお願いをしたんだとさ
「一年に一度、収穫したものを納めるんで勘弁してくだせい」
「駄目だ・・、足りねえ・・」
「それじゃ、・・・ 村のイタヅラ小僧がいたら食べてもいいです」
「そうか、そうか。それなら、そうしてやる」
と、云う事で、村に帰り
ワラス達に、イタヅラや悪さをしないように、
親、爺さん婆さんの言う事を聞いて、手伝いをするようにと
言ったどさ
ワラス達は、鬼に食われるといけないから
お利口さんになったど
秋になると鬼が村の家を回って
「イタヅラする悪い子はいねか~」
「云う事気かね、こんつけワラスはいねか~」
って、叫んで歩いたど
したども、何処にもいなかったど
次の年も、又次の年が来ても
悪さをするワラスはいなかったど
鬼は、村を襲うのを諦めたど
いつの間にか、山向こうの方へ去って行ったど
村では、今でも秋になると収穫物を供えてるんだどさ
そして、時折悪さをする子が出ると
鬼の面を被って、家を回るんだとさ
後書き
何処にでもあるような話だと思います。
幼い時は、こんな話を聞いて怖がったり
したもんです。
(暇つぶしにどうぞ・・・)
昔、オラの山奥には鬼が住んでてな
時折、村さ降りてきては、
村人を掴まえて、食べてたのさ
村の人は、困ってな
集まって、話し合ったのさ
「困った、困った」
「この次は、オラが食われてしまうべな」
「全く、どうしたら良かんべ」
何とかしなくちゃと、
直接鬼に会ってお願いをする事にしたんだと
「鬼さま、お願いでがんすからオラ達を食わないでけろ」
「駄目だ、オレは人食い鬼様だ、お前たちを皆、食ってやる」
「どうか、どうかご勘弁を・・・」
村の人たちは、一所懸命、鬼にお願いをしたんだとさ
「一年に一度、収穫したものを納めるんで勘弁してくだせい」
「駄目だ・・、足りねえ・・」
「それじゃ、・・・ 村のイタヅラ小僧がいたら食べてもいいです」
「そうか、そうか。それなら、そうしてやる」
と、云う事で、村に帰り
ワラス達に、イタヅラや悪さをしないように、
親、爺さん婆さんの言う事を聞いて、手伝いをするようにと
言ったどさ
ワラス達は、鬼に食われるといけないから
お利口さんになったど
秋になると鬼が村の家を回って
「イタヅラする悪い子はいねか~」
「云う事気かね、こんつけワラスはいねか~」
って、叫んで歩いたど
したども、何処にもいなかったど
次の年も、又次の年が来ても
悪さをするワラスはいなかったど
鬼は、村を襲うのを諦めたど
いつの間にか、山向こうの方へ去って行ったど
村では、今でも秋になると収穫物を供えてるんだどさ
そして、時折悪さをする子が出ると
鬼の面を被って、家を回るんだとさ
後書き
何処にでもあるような話だと思います。
幼い時は、こんな話を聞いて怖がったり
したもんです。
(暇つぶしにどうぞ・・・)