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創作小話:童話「アリ太の招待」
創作小話:アリ太の招待
オラは、畑の畝でゴロッと横になっていた。
美味いもん食ってる夢を見ながらのうたた寝である。
そこへ、アリのアリ太がやって来た。
「ツッチーさん、起きてくださいよ」
「何だ、、アリ太だじゃないか、どうしたんだ」
女王様が会いたがってるのだと云う。
「そうか、じゃ一寸行ってみるか」
オラは、アリ太について行った。
アリ太の洞窟は、広く整備されていた。
仲間のアリ達が、せっせと働いていた。
アリの女王が迎えてくれた。
「ツッチーさん、ようこそ。お会いしたかったです」
「どうも、始めましてツッチーです」
女王様は、色々な話をしてくれた。
何と、オラの前世はアリだったと云うのだ。
アリの世界では、オラは英雄になっているのだと。
その名は、アリマ王と呼ばれる伝説の働きアリだったのだ。
「そうですか、オラはアリだったのか」
妙に感心してしまった。
そう言えば、この洞窟の巣も懐かしい臭いがする。
「ツッチーさん、ぜひ、皆の前で講演をして貰えないですか」
「えっ、講演ですか」
「皆に、伝説のアリマ王の姿を見せて励まして欲しいのです」
大広場に行くと、大勢のアリ達が待っていた。
大歓迎である。
「アリマ王が人間世界でツッチーになっている」
「本当だ、格好良いな」
オラは、慣れない演説をアリ達の前で行ったのだった。
「えーっ、諸君。働く事は楽しい、日々の喜びは、働くことから生まれてくる」
「兎に角、余計な事を考えず、体を動かすことだ。
それが未来の繁栄に繋がる」
オレの話を聞いた。
アリ達は、働く意欲をさらに高めたのだった。
感謝の御礼を受けてオラは、帰って来た。
そして、働いた。
何せ、オラの前世はアリで、伝説に名を残したアリマ王だから。
体が自然に動く、働く事が苦にならない。
前世がアリだったと、納得する毎日である。
気がつけば、我が家にも女王様がいた。
オラは、日々働き収穫物を届けるのだった。
どんと晴れ
オラは、畑の畝でゴロッと横になっていた。
美味いもん食ってる夢を見ながらのうたた寝である。
そこへ、アリのアリ太がやって来た。
「ツッチーさん、起きてくださいよ」
「何だ、、アリ太だじゃないか、どうしたんだ」
女王様が会いたがってるのだと云う。
「そうか、じゃ一寸行ってみるか」
オラは、アリ太について行った。
アリ太の洞窟は、広く整備されていた。
仲間のアリ達が、せっせと働いていた。
アリの女王が迎えてくれた。
「ツッチーさん、ようこそ。お会いしたかったです」
「どうも、始めましてツッチーです」
女王様は、色々な話をしてくれた。
何と、オラの前世はアリだったと云うのだ。
アリの世界では、オラは英雄になっているのだと。
その名は、アリマ王と呼ばれる伝説の働きアリだったのだ。
「そうですか、オラはアリだったのか」
妙に感心してしまった。
そう言えば、この洞窟の巣も懐かしい臭いがする。
「ツッチーさん、ぜひ、皆の前で講演をして貰えないですか」
「えっ、講演ですか」
「皆に、伝説のアリマ王の姿を見せて励まして欲しいのです」
大広場に行くと、大勢のアリ達が待っていた。
大歓迎である。
「アリマ王が人間世界でツッチーになっている」
「本当だ、格好良いな」
オラは、慣れない演説をアリ達の前で行ったのだった。
「えーっ、諸君。働く事は楽しい、日々の喜びは、働くことから生まれてくる」
「兎に角、余計な事を考えず、体を動かすことだ。
それが未来の繁栄に繋がる」
オレの話を聞いた。
アリ達は、働く意欲をさらに高めたのだった。
感謝の御礼を受けてオラは、帰って来た。
そして、働いた。
何せ、オラの前世はアリで、伝説に名を残したアリマ王だから。
体が自然に動く、働く事が苦にならない。
前世がアリだったと、納得する毎日である。
気がつけば、我が家にも女王様がいた。
オラは、日々働き収穫物を届けるのだった。
どんと晴れ
童話:アリ太の招待
童話:アリ太の招待 その2
秋仕舞いが終わってホッとしていると、アリ太がやってきた。
「ツッチーさん、収穫祭をやってるんで遊びに来ませんか」
「えー!、それは面白そうだな」
オラは、アリ太について行った。
洞窟のアリの巣の中へ入った。
「いやー、土の匂いだ」
「どうぞ、どうぞ遠慮せずに中へ」
広場には大勢のアリ達がいた。
「今、力自慢大会です」
「そうか、そうか。いよー!頑張れ」
アリ達は、次々と土俵に上がり力自慢をするのだった。
しばらくすると、アリの女王アリ姫がやってきた。
「やー、どうもツッチーさん。ゆっくり楽しんでいってください」
「どうも、有難うございます」
今度は、相撲大会が始まった。
アリ姫と一緒に観戦をし、応援したのだった。
熱戦、熱戦の大盛り上がりだった。
アリ姫から、
「ツッチーさんも、どうですか」
と、言われオラも土俵に上がったのだった。
アリがいっぱい出てきて、
「ツッチーをやっつけろー」
と、オラを土俵の外へ放り投げたのだった。
楽しく過ごしたオラは、礼を言って家に帰った。
家に帰ったら、大相撲が始まっていたのでテレビを見たのだった。
見ていると、相手がアリ太になってくるのだ。
「あれ!おかしいな」
目をしょぼつかせて見ているが、次の取り組みも、やはり相手は
アリ太に見えてくるのだった。
どんと晴れ
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秋仕舞いが終わってホッとしていると、アリ太がやってきた。
「ツッチーさん、収穫祭をやってるんで遊びに来ませんか」
「えー!、それは面白そうだな」
オラは、アリ太について行った。
洞窟のアリの巣の中へ入った。
「いやー、土の匂いだ」
「どうぞ、どうぞ遠慮せずに中へ」
広場には大勢のアリ達がいた。
「今、力自慢大会です」
「そうか、そうか。いよー!頑張れ」
アリ達は、次々と土俵に上がり力自慢をするのだった。
しばらくすると、アリの女王アリ姫がやってきた。
「やー、どうもツッチーさん。ゆっくり楽しんでいってください」
「どうも、有難うございます」
今度は、相撲大会が始まった。
アリ姫と一緒に観戦をし、応援したのだった。
熱戦、熱戦の大盛り上がりだった。
アリ姫から、
「ツッチーさんも、どうですか」
と、言われオラも土俵に上がったのだった。
アリがいっぱい出てきて、
「ツッチーをやっつけろー」
と、オラを土俵の外へ放り投げたのだった。
楽しく過ごしたオラは、礼を言って家に帰った。
家に帰ったら、大相撲が始まっていたのでテレビを見たのだった。
見ていると、相手がアリ太になってくるのだ。
「あれ!おかしいな」
目をしょぼつかせて見ているが、次の取り組みも、やはり相手は
アリ太に見えてくるのだった。
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アリ太の招待「第3話」 その1
アリ太の招待「3話」 その1
オラは、いつものように外で作業していたんだな。
そしたらな、何か音がするんだな。
辺りを見ても、だ~れもいないしな、変だなと思ったのさ。
「ここだよ、ここ。 ちょこっと掘ってくれや~・・」
どうも地面の方から音がしてるようだなってな。
それで、オラは、スコップを持って来たのさ。
このへんかなと、掘ったのさ。
そしたら、アリ太が顔を出して出て来たんだよ。
「やー、ツッチーさん久しぶりでがんすなや」
「久しぶりって、今は冬眠とか云って休んでるんじゃないのかい」
「うーん、そうだけどね、オラ達も色々あるのさ」
アリ太は、女王様の使いで来たんだだとさ。
「今ね、音楽会をやってるからさぜひ遊びに来てくださいって」
「音楽会、何だそれは」
「そうなんです・・」
「アリが歌うなんて聞いた事ないな」
「いや、楽団が来てるんです」
「楽団?」
アリ太について、ツッチーは穴の中へと入って行くのだった。
【続く】
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オラは、いつものように外で作業していたんだな。
そしたらな、何か音がするんだな。
辺りを見ても、だ~れもいないしな、変だなと思ったのさ。
「ここだよ、ここ。 ちょこっと掘ってくれや~・・」
どうも地面の方から音がしてるようだなってな。
それで、オラは、スコップを持って来たのさ。
このへんかなと、掘ったのさ。
そしたら、アリ太が顔を出して出て来たんだよ。
「やー、ツッチーさん久しぶりでがんすなや」
「久しぶりって、今は冬眠とか云って休んでるんじゃないのかい」
「うーん、そうだけどね、オラ達も色々あるのさ」
アリ太は、女王様の使いで来たんだだとさ。
「今ね、音楽会をやってるからさぜひ遊びに来てくださいって」
「音楽会、何だそれは」
「そうなんです・・」
「アリが歌うなんて聞いた事ないな」
「いや、楽団が来てるんです」
「楽団?」
アリ太について、ツッチーは穴の中へと入って行くのだった。
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アリ太の招待「第3話」その2
アリ太の招待「第3話」その2
アリのアリ太の案内でツッチーはアリ帝国の
中に入って行くのでした。
女王さまが、迎えてくれました。
アリ太が報告をします。
「女王様、ツッチーさんをお連れしました」
「御苦労さま、・・・ツッチーさんようこそ、
いそがしい所をお越しくださいまして有難うございます」
丁重な挨拶を受けて、ツッチーは恐縮してしまいました。
「いや~ 今は冬ですし、作業も思うようにできませんでいますよ」
「そうですか。今日はご一緒に音楽演奏でもいかがかと思いましてね」
「えー!音楽演奏ですか」
「そうです。コウロギ楽団の演奏です」
「それはそれは、ぜひお願いします」
ツッチーは、女王様と演奏会場に行くのでした。
会場に入ると、早速演奏が始まりました。
壇上でコウロギ楽団が軽妙な音楽を演奏しています。
大勢のアリ達も聞きいっていました。
「どうです、素晴らしいでしょう」
「いやー心を打たれます。・・・心に響きます」
アリ達は、夏の間は働きに働き、労働に明けくれる。
その分、閉じこもる冬は十分に休むのだと。
そして、コウロギ楽団を招いて演奏会等を開いて、
疲れた体や、荒んだ心を癒やすんだと。
コウロギ楽団の演奏は、会場に優しく響き渡り
ツッチーの心も癒やされて気持が静まっていい気持になったんだな。
会場のアリ達も、目を閉じながら演奏を聞き入っています。
涙を流しているアリもいました。
ツッチーも、優しく奏でる演奏に解け込んでいくのでした。
【続く】
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アリのアリ太の案内でツッチーはアリ帝国の
中に入って行くのでした。
女王さまが、迎えてくれました。
アリ太が報告をします。
「女王様、ツッチーさんをお連れしました」
「御苦労さま、・・・ツッチーさんようこそ、
いそがしい所をお越しくださいまして有難うございます」
丁重な挨拶を受けて、ツッチーは恐縮してしまいました。
「いや~ 今は冬ですし、作業も思うようにできませんでいますよ」
「そうですか。今日はご一緒に音楽演奏でもいかがかと思いましてね」
「えー!音楽演奏ですか」
「そうです。コウロギ楽団の演奏です」
「それはそれは、ぜひお願いします」
ツッチーは、女王様と演奏会場に行くのでした。
会場に入ると、早速演奏が始まりました。
壇上でコウロギ楽団が軽妙な音楽を演奏しています。
大勢のアリ達も聞きいっていました。
「どうです、素晴らしいでしょう」
「いやー心を打たれます。・・・心に響きます」
アリ達は、夏の間は働きに働き、労働に明けくれる。
その分、閉じこもる冬は十分に休むのだと。
そして、コウロギ楽団を招いて演奏会等を開いて、
疲れた体や、荒んだ心を癒やすんだと。
コウロギ楽団の演奏は、会場に優しく響き渡り
ツッチーの心も癒やされて気持が静まっていい気持になったんだな。
会場のアリ達も、目を閉じながら演奏を聞き入っています。
涙を流しているアリもいました。
ツッチーも、優しく奏でる演奏に解け込んでいくのでした。
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アリ太の招待「第3話」その3完結編
アリ太の招待「第3話」その3完結編
アリ帝国の音楽演奏会に招かれたツッチーは、
すっかりと癒やされていい気持なってなや。
「いやー、いかった~」
演奏会が終わると、ツッチーは女王様に御礼を述べるのでした。
「今日は実に良い時間を過ごす事ができましたよ」
「喜んでもらえてうれしいです」
女王様は、喜ぶツッチーを送ってくれるのだった。
迷路みたいな通路を歩いて行くと、
何処からか音楽が聞こえてきました。
「あれ、まだ何処かで演奏してますね」
「その演奏は、病室です」
「病室?」
「ええ、働いて傷ついたアリ達を治療する部屋です」
ツッチーが部屋を覗くと、コウロギとキリギリスが
演奏してるではないか。
その前には、大勢の傷着いたアリ達が横たわっていたのだ。
骨折、切断、足の無いアリもいる。
しかしながら、演奏にうなづき安らかな笑顔を浮かべているのである。
「こうしていると、不思議と傷が回復してくるんですよ」
「ふーん、そうなんだ・・・」
冬の間、アリ達は音楽で保養を取り、活力を再生してたんだ。
そうか、夏の働く元気の元はこれだったのかと、感心するのだった。
「いや~・・・有難うございました」
「又、いらしてくださいよ」
アリ帝国を後にして再び人間世界に帰ったツッチーは、
身も心も洗われたようになり、気分が爽快になるのでした。
「そうか、生活に音楽を取り入れよう」
安らぎ、くつろぎ、気分転換にもいいななどと、
考えるのでした。
暮らしに調べ(♪)を、心に太陽を、くちびるに歌をだな~てな。
お終い どんと晴れ
※ たわいもない小話に、お付き合いいただきまして有難うございました。
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アリ帝国の音楽演奏会に招かれたツッチーは、
すっかりと癒やされていい気持なってなや。
「いやー、いかった~」
演奏会が終わると、ツッチーは女王様に御礼を述べるのでした。
「今日は実に良い時間を過ごす事ができましたよ」
「喜んでもらえてうれしいです」
女王様は、喜ぶツッチーを送ってくれるのだった。
迷路みたいな通路を歩いて行くと、
何処からか音楽が聞こえてきました。
「あれ、まだ何処かで演奏してますね」
「その演奏は、病室です」
「病室?」
「ええ、働いて傷ついたアリ達を治療する部屋です」
ツッチーが部屋を覗くと、コウロギとキリギリスが
演奏してるではないか。
その前には、大勢の傷着いたアリ達が横たわっていたのだ。
骨折、切断、足の無いアリもいる。
しかしながら、演奏にうなづき安らかな笑顔を浮かべているのである。
「こうしていると、不思議と傷が回復してくるんですよ」
「ふーん、そうなんだ・・・」
冬の間、アリ達は音楽で保養を取り、活力を再生してたんだ。
そうか、夏の働く元気の元はこれだったのかと、感心するのだった。
「いや~・・・有難うございました」
「又、いらしてくださいよ」
アリ帝国を後にして再び人間世界に帰ったツッチーは、
身も心も洗われたようになり、気分が爽快になるのでした。
「そうか、生活に音楽を取り入れよう」
安らぎ、くつろぎ、気分転換にもいいななどと、
考えるのでした。
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お終い どんと晴れ
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