いわて町はドンと晴れ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　台也文土　作

顔を整形したという山崎をまじまじと見る黒木ですが、

どうも、信じられません。

しかしながら、北上川でのイカダ遊びは一緒にやった。

黒木は、山崎との思い出を探り出した。

和子ちゃんに、誕生日プレゼントで、カエルをやった事を思い出した。

「あのさ・・・、クラスの女の子に、カエルをやった事があったよな」

「ああ、誕生日プレゼントだよ、おめでとうってね」

「それで、そのカエルが、ノートにションベン漏らしてさ、

エラク怒っちゃったよな、誰よ！こんないたずらするのって、

俺と二人、思いっきり殴られたよな、あの娘誰だっけ」

「ああ、よく覚えてるよ、和子ちゃんだったな」

山崎のいう事は、合っている。

やはり、目の前に居るのは同級生の山崎である。

「そうか、やはり山崎君か疑って失礼したね」

「いやいいんだ、当然だ。こっちがびっくりさせたんだから」

「じゃ、久しぶりだから、仲間を集めて一杯やろうか」

「いや、それは止めてくれ。この事は、皆には言わないでくれ」

山崎は、他のクラスメートとかに会うのは嫌がるのでした。

【続く】


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　台也文土　作

ここは小さなな田舎町、黒木は買い物をして、

帰る所だった。

誰かが、声をかけた。

「黒木君・・・、黒木君」

確かに俺の名を呼んでいる。

椅子に座っている、男か？

手を振っている。

誰だろう、見たことないな。

「黒木君・・、オレだよ。山崎だよ」

え！山崎・・・・？

山崎は、小学校の時の同級生だったが、あういう顔をではなかったな。

「黒木君、久しぶりだね、元気そうで何よりだ」

「あの・・・もし、私は黒木と云いますが、人違いではありませんか」

「いや～・・、何言ってんだい、山崎だよ、一緒に川で泳いだりしたじゃないか」

川で遊んだ？　同級の山崎とは良く一緒に遊んでいたな。

「ほれ、学校の裏の北上川で、丸太でイカダを作って漂流ごっこしたじゃない」

「確かに、そんなこともしたけど、私が覚えている、山崎君とは違うんだけど」

「・・・・、驚かして、すまない。実はオレ顔を整形したんだ」

「え！・・顔を整形した？」

【続く】


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コロン（犬）との散歩は、夜が主です。

日中は、車が多くて危ないし、農作業があるので、

時間が取れないからです。

頭にヘッドライトをつけて行きます。

コロンは、真っ暗でも平気ですけどね。

昨日歩いてたら、何かが動き、コロンが反応して、

飛び掛かった。

何だろうと見ると、カマキリだった。

コロンが、カマキリを前足で押さえようとする。

カマキリが、ビックリしたか小移動をする。

それを、又コロンが飛びつく。

そんな事を、遊びと見ていたら、

カマキリが、羽根を広げて飛び上がった。

そして、この俺に向って、飛びついた。

顔をこすって、暗闇に消えた。

「痛えっ・・・」

前足で引っ掻いたのか、逃げる時の偶然の行いか。

考えれば、草むらで休んでいた所、いきなり邪魔をされ、

あわゆくば、犬に食われたかも知れない状況になったのだ。

必死だったろう。

最善の策として、綱を持つ人間にめくらませを噛ませたのかもしれない。

カマキリの知能も、あなどれない。


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今日の１７時半頃に見た夕日の沈む様子。

ペイントで、表現するのは、これが精いっぱい。

赤い陽が雲を染めて、沈んでいく。

本当は、もっと美しいのです。


夜の９時半頃犬と散歩してたら、東の夜空が明るくなってきた。

月が登って来たのである。

満月ではないが、何時もの倍もある。

色も白さから黄色を帯びている。

まあ、こんな月も珍しい。

歩くと汗ばむ熱気の夜、風流人ならしばし休み月を眺めるであろう。

今日は、いい物を見た。


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「鶴亀笑学校」を開設し、活動をする事にしました。

老人クラブを主体にして、人生の語り部的な形を追求しようかなと、

思ってます。

地域振興会で活動する老人の「いきいきサロン」に、昨年から参加をして、

時折来る、傾聴ボランテア、「お話キラキラ」などの読み聞かせを、

拝見・拝聴しているうちに、こうした方が良いのではないかと、

考えが、ぼんやりと浮かんできていたのです。

それで、内容を４～５種位の内容に整えました。

ある所に、「活動の仲間に入れてください」

と、言ったら、「実績を詰め」と追い払われた。

まあ、「ほら吹き」に見えたのだろう。

前向きな、役場の担当者もいた。

若い女性である。

私の熱意を見抜いたのであろう。

「実績を積むなら、とにかくやってみたら」と、

それで、パンフレットを作成して、ある所に置いて

配ってもらうようにした。

秋以降に、もしかしたら問い合わせがあるかもしれない。

面白いことに、なりそうだ。

残りの人生、また頑張れる。


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産直に品出しに行った時のこと、

T氏に「オメさんよ、トウヅラ食ったことあるか」

と言われた。

子供頃は、山や川に行って、木の実などを食べたものである。

しかしながら、「トウヅラ」なる物は、分からない。

T氏、「じゃクマヅラだ、呼び方が違うかもしれねえからな」

と、呼び名を修正された。

「クマヅラ」でも分からない。

で、〇〇に、実が成っているからと、確認に行くことにした。

あった。

これが「トウズラ」なる実である。

一見、ブドウのようであるが、実が随分小さい。

やはり、私は食べたことが無い。

実が赤くなり、熟すと濃い紫色になり、食べれるそうだ。

取って、実を口にしてみた。

甘酸っぱい。種が実一個に一個入っていて、

実一つでは、食べた気がしない。

多く口に入れて、実の甘みを吸い取ったら、種は吐き出す。

これが、おそらく食べ方であろう。

家に帰って、調べてみた。

正しいというか、名称は「クマヤナギ」と、なっていた。

成分が色々含まれていて、効用があり、漢方薬になっていた。

もしかして、不老長寿であるか。

などと、夢を広げたりする。

Sに話をしたら、「食べた事がある」

「ツル性なので、カゴを作る時の材料にしている」

と、普通に答えた。

そうか、そいういうものか。

ただ、この年で、私は良い発見をした。


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地域コミニュテー（憩いの場）として、我が家の小屋を、

「どんぶら庫」として、開放することとしました。

看板は、手製です。

農作業用の小屋として、父親が建てましたが、

用途が無くなり、使わなくなっていました。




地域の人が気軽に立ち寄って、雑談したり休んでくれればと思います。

親しみが得やすいように、絵とか川柳絵を飾りました。


入り口には、Sが作った案山子人形が座っています。

名前は「シノちゃん」です。

深い意味はありません。


部屋は２間ありまして、奥は狭いです。

まあ手前も狭いですけど。

同級生の稲村製材所から。板材を購入して、本棚を作りました。

絵本とか童話など、字が大きい本が主です。

あと、子供達が使った、図鑑とかですね。

チョットとか、軽く、気晴らしに広げて読むってのがいいのかなと！

３～４人程度なら、会議とか茶話会のおしゃべりもできます。

勿論、遠方からの客も、歓迎です。

どうぞ、この看板を見つけたら、お立ち寄りください。



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