◇ 店頭レギュラー価格は170円に = 資源エネルギー庁の集計によると、7日時点のレギュラー・ガソリン全国平均価格は1リットル=169円70銭だった。前週より1円30銭の上昇。これで11週連続の値上がりとなった。全都道府県で上がっており、171円になった東京都を筆頭に、18都府県が170円台に乗せている。
値上がりの主な原因は、イラク情勢の緊迫で原油の国際価格が上昇していること。イラクは原油の埋蔵量で世界第5位。南部の油田地帯が武装勢力の手に落ちると、供給量が激減する恐れがある。このため国際原油価格の指標となっているWTI(ウエストテキサス・インターメディエート)は6月、1バレル=108ドルと9か月ぶりの高値を付けた。しかし7月に入ってイラク情勢の緊迫感が薄れると、103ドルにまで反落している。
にもかかわらずガソリンの小売価格が上昇したのは、6月の高い価格で原油を輸入した元売り会社が、それにスライドして卸し価格を引き上げたため。したがって、このあと当面は店頭価格も値下がりするはずだ。ただ国内はこれから夏の需要期に入る。加えて製油所の定期修理で原油の処理能力が落ちているから、大幅な値下がりは期待できない。
もう1つ、ウクライナ情勢も原油の国際価格に影響する。ロシアがウクライナ経由のEU向け天然ガスを遮断する危険性が残っているからだ。このためイラクやウクライナでの緊張が再び高まれば、投機資金がすぐに原油の国際市場に流れ込む。国内のガソリン価格は当面、上げ止まるだろう。しかしイラクとウクライナ情勢が完全に落ち着くまで、安心はできない。
≪10日の日経平均 = 下げ -86.18円≫
≪11日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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値上がりの主な原因は、イラク情勢の緊迫で原油の国際価格が上昇していること。イラクは原油の埋蔵量で世界第5位。南部の油田地帯が武装勢力の手に落ちると、供給量が激減する恐れがある。このため国際原油価格の指標となっているWTI(ウエストテキサス・インターメディエート)は6月、1バレル=108ドルと9か月ぶりの高値を付けた。しかし7月に入ってイラク情勢の緊迫感が薄れると、103ドルにまで反落している。
にもかかわらずガソリンの小売価格が上昇したのは、6月の高い価格で原油を輸入した元売り会社が、それにスライドして卸し価格を引き上げたため。したがって、このあと当面は店頭価格も値下がりするはずだ。ただ国内はこれから夏の需要期に入る。加えて製油所の定期修理で原油の処理能力が落ちているから、大幅な値下がりは期待できない。
もう1つ、ウクライナ情勢も原油の国際価格に影響する。ロシアがウクライナ経由のEU向け天然ガスを遮断する危険性が残っているからだ。このためイラクやウクライナでの緊張が再び高まれば、投機資金がすぐに原油の国際市場に流れ込む。国内のガソリン価格は当面、上げ止まるだろう。しかしイラクとウクライナ情勢が完全に落ち着くまで、安心はできない。
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