JUNSKY blog 2015

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「原発批判」に及び腰 西日本新聞が『上層部の意向』で出版中止 

2011-12-16 12:45:35 | ç¤¾ä¼š
2011年12月16日(金)

 今日の【Asahi.com】 によると、西日本新聞が企画・発行する予定だった

『環境活動家に執筆を頼んだ地域づくりに関する本』が、発行直前に出版中止

になったという。1年前の2010年12月の話らしい。

原発批判を削除要請、発行直前に出版中止 西日本新聞社
 (朝日新聞) - 2011年12月16日(金)03:04


 それによると、その企画本(著者は環境活動家の田中優氏)の一部に

「九州電力玄海原発でのプルサーマル発電を批判した記述」があったからで、

担当編集者は著者に中止の理由を「上層部の意向」と伝えていた、とのこと。

 朝日記事によると、【西日本新聞社にとって九電は、2番目の大株主で22万2千株(3.08%)を持つ。】

 と言うことで、大株主九電の御意向(御威光)には逆らえなかったか!?

 西日本新聞社は朝日新聞の事実確認のための取材に応じていない、と云う。

 幸い、この田中優氏の著作は、削除なしで、その経緯も記述した上で、

子どもの未来社(東京)から「地宝論」として2011年6月に発行された。



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原発批判を削除要請、発行直前に出版中止 西日本新聞社
 (朝日新聞) - 2011年12月16日(金)03:04
 

 九州でブロック紙を発行する西日本新聞社(福岡市)が、環境活動家に執筆を頼んだ地域づくりに関する本を、九州電力玄海原発でのプルサーマル発電を批判した記述について削るよう求めたうえ、著者が応じたにもかかわらず、昨年12月に出版中止にしていたことがわかった。担当編集者は著者に中止の理由を「上層部の意向」と伝えていた。

 編集の最終段階だった本の出版が中止になるのは異例。西日本新聞社は朝日新聞の取材に応じていない。

 この本の著者は環境活動家の田中優氏(54)。

 田中氏や関係者の話を総合すると、田中氏は2009年7月、地産地消や環境問題などについて福岡市で講演した際、西日本新聞社の事業局出版部の編集者から「話を本にしたい」と出版を持ちかけられたという。

 昨年2月に本格的に編集作業に入り、10月末の発売が決まった。印税の割合も合意し、各地の書店からの予約注文も始まった。

 ところが、10月上旬に編集者が「社長決裁を受ける」と連絡した後から、話が進まなくなった。
 西日本新聞社は発売を11月末に延ばした上、原稿を印刷にまわす直前になって、玄海原発に言及した「再処理工場は必要なのか?」と題した部分など計12ページ分の全文削除を求めてきた。削除に応じるか他社から出版するかを選ぶよう迫った。

 20冊以上の著作のある田中氏は「全文削除を求められたのは初めて」と驚いたが、「書く機会はほかにもある」と、いったんは削除を受け入れたという。

 しかし、12月に入っても最終決裁は下りなかった。昨年12月16日、編集者はメールで「新聞社としては少し荷が重すぎる」というのが「会社の結論」だとして、出版の中止を伝えた。田中氏に謝罪し、別の出版社からの発行を持ちかけたという。

 西日本新聞社にとって九電は、2番目の大株主で22万2千株(3.08%)を持つ。西日本新聞社も九電株を3800株持つ(3月末現在)。川崎隆生社長は九電子会社の西日本空輸の取締役も兼ねる。

 使用済み核燃料を再利用するプルサーマル発電をめぐっては、安全性への批判が根強くある。

 田中氏は今年6月、削除した部分を元に戻し、子どもの未来社(東京)から「地宝論」として発行し、あとがきに出版中止の経緯を記した。

 朝日新聞は、西日本新聞社に文書で、川崎社長には面会して、それぞれ取材を申し入れた。だが、ともに「お答えしません」としている。(古城博隆)  



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九電 原発ストレステスト結果 「安全性に十分余裕」(朝日) と無批判な見出し!

2011-12-16 12:39:14 | æ”¿æ²»
2011年12月16日(金)

 12月14日、九州電力が経産省・原子力安全・保安院に報告した

ストレステストの結果を、各マスメディアが報道しているが、

その内容の妥当性を自ら検証し、脆弱性を指摘する報道が無いのは

如何なものか?


  (写真は「西日本新聞」Web版 12月14日(水)21:13 より)

朝日新聞(Asahi.com) に至っては、大見出しに

【九電、ストレステスト結果を報告 「安全性に十分余裕」】

という、九電の主張をそのまま掲載する嘆かわしさ!

記事の中身は兎も角、大見出しに 「安全性に十分余裕」 では、

ジャーナリズムの責任は果たせない!

以下、主なマスメディアのWeb版の見出しを見てみよう。

     ****************

九電、ストレステスト結果を報告 「安全性に十分余裕」
 (朝日新聞) - 2011年12月14日(水)20:08


九電、玄海2号機など原発3基の耐性評価提出
 (読売新聞) - 2011年12月14日(水)17:34


玄海2号、川内1、2号、耐性評価提出
=津波13~15メートルまで安全確認―九電

 (時事通信) - 2011年12月14日(水)16:03


<九州電力>玄海2号機など安全評価を提出
 (毎日新聞) - 2011年12月15日(木)13:00


九電、1次評価結果を提出 玄海、川内原発
 (西日本新聞) - 2011年12月14日(水) 21:13


     ****************

 揃いも揃って、見出しばかりか内容までも、「九電によると」とか、

「などとしている」とか、「確認されたとしている」とか、「という」とか、

「耐性があるとした。」など、九電の言い分をそのまま掲載しながら、

伝聞調で、その内容には責任を負わないと云ういい加減な立場!

 朝日新聞(Asahi.com)に至っては、「九電によると」と前置きして、

「想定の約1.9倍の強さの地震に耐えられる。」

  などと断定調だ。


  (一覧表は「西日本新聞」Web版 12月14日(水) 21:13 より)

 私が 昨日の記事 で書いたような、素人が考えても解るような、不安全さ

について、自ら計算してみたり、過去(最近ではあるが)の地震加速度と

比較検証してみるという簡単な追跡調査もした形跡がない。

九州電力が想定している玄海・川内原発共通の地震加速度【540Gal】は、【阪神淡路大震災】や【中越地震】、【東日本大震災】など過去に実測された経験済みの震度と比べても極めて低い設定である。破壊強度の2倍未満しか無い安全率も通常の建築や機械設計と比べても、極めて低いレベルである!
    私のツィート 【@junsky2010】 より


 マスメディアは、ジャーナリズムの責務を放棄している!

 西日本新聞の大株主が九電であるように、各紙とも電力会社が大株主

となっているので、「御威光(意向)には逆らえない」のであろうか?!


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九電、ストレステスト結果を報告 「安全性に十分余裕」
 (朝日新聞) - 2011年12月14日(水)20:08
 

 九州電力は定期検査で止まっている玄海原発(佐賀県)2号機と川内原発(鹿児島県)1、2号機のストレステスト(耐性評価)を終え、14日に国に報告した。3基とも、これまでの想定を上回る地震や津波が起きても「安全性に十分な余裕がある」という結論だ。

 ストレステストは検査で止まっている原発を再起動する条件になり、九電の報告を経済産業省原子力安全・保安院などが調べて安全かどうかを判断する。

 九電によると、玄海2号機の場合、津波はこれまでの想定の6.2倍の高さ13メートルまで、地震は1.75倍の強さまで炉心の核燃料が壊れずに耐えられる。川内1、2号機は想定の約1.9倍の強さの地震に耐えられる。 



九電、玄海2号機など原発3基の耐性評価提出
 (読売新聞) - 2011年12月14日(水)17:34
 

 九州電力は14日、定期検査で停止している川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)1、2号機と、玄海原発(佐賀県玄海町)2号機について、再稼働の条件となるストレステスト(耐性検査)の1次評価を経済産業省原子力安全・保安院に提出した。

 3基は、想定の約1・8倍の地震の揺れにも耐えられる強度があるなどとしている。

 保安院や内閣府原子力安全委員会が審査し、野田首相や関係閣僚が地元自治体の意向も考慮して再稼働の是非を判断する。

 1次評価は、これまで関西電力大飯原発3、4号機(福井県)、四国電力伊方3号機(愛媛県)、北海道電力泊1号機(北海道)が提出している。 



玄海2号、川内1、2号、耐性評価提出
=津波13~15メートルまで安全確認―九電

 (時事通信) - 2011年12月14日(水)16:03
 

  九州電力は14日、定期検査で停止中の玄海原発2号機(佐賀県玄海町)、川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)に対するストレステスト(耐性評価)の1次評価結果を経済産業省原子力安全・保安院に提出、公表した。それによると、設計時に想定した地震の揺れ(540ガル)に対し約1.75倍~約1.89倍、津波は想定(2.1~3.7メートル)を上回る13~15メートルまで安全性が確認されたとしている。

 また、全ての電源を喪失した場合でも、玄海2号機で約65日、川内1、2号機で約104日間は原子炉の冷却が可能という。 

[時事通信社]  



<九州電力>玄海2号機など安全評価を提出
 (毎日新聞) - 2011年12月15日(木)13:00
 

 九州電力は14日、玄海原発(佐賀県玄海町)2号機など原子炉3基について、再稼働の条件となるストレステスト(安全評価)の1次評価結果を経済産業省原子力安全・保安院に提出したと発表した。全国で4基が提出済みで、九電としては今回が初めて。

 評価結果を提出したのは川内原発(鹿児島県薩摩川内市)1、2号機を合わせた計3基。従来の安全対策に加え、東京電力福島第1原発事故を踏まえた高圧発電機車や仮設ポンプの配備といった緊急安全対策で、「安全上、重要な施設・機器などは設計上の想定を超える地震や津波に対しても安全性がさらに向上したことを確認した」という。【太田圭介】 



九電、1次評価結果を提出 玄海、川内原発
 (西日本新聞) - 2011年12月14日(水) 21:13
 

 九州電力は14日、定期検査中の玄海原発(佐賀県玄海町)2号機と川内原発(鹿児島県薩摩川内市)1、2号機の再稼働の前提となる安全評価の1次評価結果を、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。現在想定している最大の揺れは3基とも540ガル(ガル=加速度の単位)だが、玄海2号機は1・75倍の945ガルまで、川内1号機は1・86倍の1004ガルまで、2号機は1・89倍の1020ガルまで、それぞれ耐性があるとした。

 九電の1次評価提出は初めて。これまで全国の3電力会社から4基分が提出されているが、複数基の同時提出は初めて。

 評価結果によると、津波に対しては、玄海2号機は想定高2・1メートルに対し13メートルまで、川内1、2号機はともに想定高3・7メートルに対し15メートルまで核燃料が損傷せずに耐えられるとした。いずれも福島第1原発事故後に国が指示した緊急安全対策の短期対策実施後の結果。大容量発電機車配備などの中長期対策を行えば、さらに設備の安全性は高まるとしている。

 提出を受け、保安院と内閣府原子力安全委員会が数カ月かけて審査する。その上で来春以降、政府が地元の了解を踏まえて再稼働の是非を判断する。ただ枝野幸男経済産業相が、九電のやらせメール問題を機に、九電経営陣のガバナンス(企業統治)を問題視していることもあり、実際の再稼働の時期は不透明だ。

 安全評価は、欧州諸国で導入されたストレステスト(耐性評価)を参考に、国が7月に実施を表明した。1次評価は、停止中の各原発でこれまでの想定を超える地震や津波に対して、どの程度安全性を保っているかをコンピューター解析して確認する。

 九電の原発は、唯一稼働中の玄海4号機が25日に定期検査入りし全て停止する予定。保安院への提出後、九電の中村明原子力発電副本部長は記者団に「九電は原発が(発電電力量の)40%を占めており、起動は必要と考えている」と述べた。

=2011/12/14 西日本新聞= 




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