3月のライオン Eテレ(3/31)#44終
最終回 第44話
Chapter.88 もうひとつの家
実家を訪れる零。
平日の昼間なので歩も香子も不在。
母親1人の時間を気遣って訪れた優しい零だと分かっていた。
今までは気遣って敢えて訪れなかったのかなとも思う母。
二人の実子とは明らかに実力差があるのは分かっていた。
練習量が違うのだ。
実子たちが勝つにはそれを上回る練習しかない。
二人は心を壊してしまった。
自分で壁を乗り越えられないものは、社会でも生きていけないと
夫は眺めているだけだった。
初めて夫と零は同じだと分った。
夫も幼い時から将棋漬けの毎日だったのだろう。
零は目標が定まっていたから一心不乱に取り組んでいた。
歩が努力できるのも才能だと言ったので夫は将棋指しの道を見限った。
零は本当に良い子だった。
それが逆に二人をおかしくした。
母は子育てに失敗したのかとも想い悩んだ。
そして母親も子供たちも零に甘えてしまった。
居場所を与えてやれなかった。
零は自ら家を出て独立した。
5時になったので帰っていった。
また来てねと言うしかなかった。
その夜、零が子供として歩のように我儘を言って甘える夢を見た。
その時、心からホッとした。
Chapter.89 三月町の子
零が高橋くんを誘ってひなたと3人でもんじゃ屋次郎に行った。
四国に進学する高橋くんと話す機会をひなたに設けてくれたのだった。
零のB2昇級を知っていた高橋くん。
寝たきりの祖父が将棋教室に通い始めたらしく零がアイドルだと話す。
高橋くんはプロを目標に考えていたので甲子園に出やすい四国を選んだ。
リトルリーグ時代の知り合いが監督をしている高知義塾。
東京ではライバルが多い。
もんじゃ作りは手慣れている、高校でも作る予定で祖父がコテを買ってくれた。
三月町から来たともんじゃを作って挨拶する。
私達は三月町の子なんだと考えると嬉しいひなた。
出発は来週の土曜日、桜祭りの日。
泣きそうになるが堪えるひなた。
桜祭りでも出店する、二人が準備したのはお汁粉。
白玉団子が足りなくなったら言え、合言葉は黒蜜きな粉だ。
お見送りには行かないひなた。
髪を切ったひなた、青春の甘酸っぱい響きに悶えるあかり。
帰ると失敗した、高校も2学期から登校すると引き篭もり状態。
ボブにしてもらったら、こけし?座敷わらし?サクマドロップ持って。
うん、良い、凄く良い、似合ってるよと零には大好評だった。
---最終回---
ここまで描かれなかった幸田家の母親。
大人な零の訪問に驚きながらも安心した様子。
自分の子供が壊れたが恨みも持たずに対応したのが意外だが良かった。
子供が壊れたのは夫の原因も理解していた。
それだけ時が経過して冷静になれたからでしょう。
そして二人も立ち直りつつあるので良い時期でもあったのでしょうね。
零が居なくなって、ようやく落ち着いたのでしょう。
でも当時に、何も出来なかったのは甘えたのでしょうね。
1人を犠牲にして家庭を守ったのでしょう。
プロ棋士になる人は家庭を持ってはいけないと思える幸田家のエピソード。
ひなたに高橋くんともんじゃ屋に誘った零、お詫びですよね。
もんじゃ屋が次郎なのは太郎のパロディ?
高知義塾なのも、モデルはXXXですね。
今どきは当たり前になったスポーツ推薦入学。
将来を考えると悪いとは思わない。
髪を切ってこけしとか笑える、きんモザを思い出した。
サクマドロップ持っては、火垂るの墓かな。
零には大好評なひなたの髪型でした。
2期も終了、ひなたのイジメ問題が強烈だった。
その後に名人のエピソードを描いたのが上手い。
彼以外の将棋のエピソードだったら霞んでいたことでしょう。
そして幸田家の母親のエピソードも良かった。
今だから会える状況でしたね。
冷静に考えることが出来たけれど、甘えた負い目があって
目を合わせられないのも辛い事実でした。
でも夢を見たので、救われた気がしたのでしょうね。
3月のライオン Eテレ(3/31)#43
第43話
Chapter.87 経る時
祖父の相米二は健康診断、血圧も下がり始めてきた。
若い頃は健康なんて考えていなかった。
でも妻と娘を亡くして、3人が嫁に行くまでは頑張りたい。
両親不在の結婚式は忍びない。
しかし末娘のモモの結婚式の出席だけは自信がない。
20才で結婚するとしても自身も90代なかば。
医者の佐久間は、そこまでは無理。
ひなたの入試まで5日、あとは冷静に見直すだけ。
高橋くんは四国の高知義塾に推薦入学が決まった。
零は当然していると思っていたが初耳だったらしい。
ひなたには明帝大付属に進学すると告げていた。
話してから後悔する零。
お買い物の帰りに高橋の牛乳店で立ち止まる。
四国は遠い、ちほの岩手も遠い、お婆ちゃんも、お父さんも、お母さんも。
いつでも当たり前のように会えると思っていた。
会えなくなってから、急にびっくりする。
あかりは叔母さんの店のパーティ、モモは祖父の家でお泊り。
零が風邪を引いたひなたを看病する。
入試は明後日なのに。
入試当日に迎えに来た零、熱は37度まで下がっていた。
眠っている間は居なくなる人を思って泣いていた。
桐山くんは、お母さんみたい。
雪の積もった道を歩く二人
Chapter.88 春が来る
ひなたが無事に合格、お祝いが開かれる。
ひなたの好きな鳥の唐揚げは2Kg、飲み物だから。
なすグラタンにマカロニサラダと好きなものづくし。
数学の平均点は零の教えで30点アップ。
零が看病すると聞いて若い男女なので不安だった美咲叔母さん。
桐山くんだからと安心のあかり。
祖父も坊主だからと安心していた。
桐山くん、4月からよろしくね。
林田先生も大喜び。
零は家庭教師の期間は成績が下がらないように頑張った。
丁寧で慎重な将棋を志した。
成績が下がると、ひなたが引け目を感じてしまうから。
結果として8勝して残り2戦、B2に昇級が決まりそう。
祖父だけが理解する凄さだった。
ひなたが同じ高校を受験すると聞いて手の届く場所に来ると喜んだ。
自分は間違っていないと言った強さに零が持っていない光を見た。
僕の一部は彼女に作ってもらった。
義父もB2に踏みとどまれたと二人で一緒に帰る。
---次回 「」---
今回はひなたの受験と合格でした。
スムーズには受験が始まらない。
風邪を引いたり看病したり。
零なら大丈夫と安心されているのも男としてはどうだろうか?
叔母さんの心配も正しいとは思う。
でも零はひなたの強さに教えられたと思っている。
なので、彼女をトラブルから守りたい、一心でしょうね。
祖父の娘を嫁に送り出すまで死ねない気持ちは分かるが、
現実的には厳しそう。
モモの父親代理が出来れば良いですが…。
唐揚げは飲み物、カレーは飲み物と言った芸人が居た。
唐揚げは飲み物、カレーは飲み物と言った芸人が居た。
ヤングなアニマルって掲載誌だったのでした。
3月のライオン Eテレ(3/27)#42
第42話
Chapter.85 夏休み②
ひなたは新しい和菓子のアイデアが次々に浮かぶ。
でも夏休みの宿題が多い。
3年生のクラスなのに問題が生じて色々と遅れてしまったからだった。
宿題も多くて将来の受験も定まらないひなた。
上手く口に出来ないが悩んでいた。
零は彼女の気持ちを代弁する。
祖父の手伝いがしたいと、やりたいことは定まっている。
しかし進学とは上手く結びつかなかった。
それで将来も不安だったのだ。
零がプロ棋士を目指したのは小4の頃かな?
でもその道しか残されていなかったから。
それなら土曜日に学校に招待する。
将科部の夏休みの自由研究、流しそうめんを体験することになった。
林田先生は素麺を茹でてくれた。
ひなたを見て零が心配した相手だと思う、恋をしているからだと勘違い。
相変わらず野口を先生と勘違いするひなた。
あかりはかき揚げを持参してくれた。
一目見て惚れて固まる林田先生。
モモも参加して流しそうめんが始まるが速すぎる流れを調節する。
ひなたもすくえないので待って取ると教えてくれる野口。
少女タイムが終了して飢えた男性タイムが始まる。
ピンクの素麺は辺りでとり天がもらえる。
緑はハズレで最後尾に並ぶ。
そんな零が楽しそうで、この高校を受験したいと思うひなた。
Chapter.86 あたらしい年
零と同じ私立駒橋高校を受験すると決めた。
零は喜んで学習プランを立ててくれて、週に数回は勉強を診てくれる。
詰将棋を読んでいる零の集中力は凄まじい。
あかりが甘やかしうどんを夜食に作ってくれた。
母親があかりの受験のために作ってくれた天ぷらとお揚げが入ったうどんだった。
ひなたは学費が気になって祖父に尋ねる。
夏の屋台を全て任されたので原価計算から売上までを知っている。
お金は大事だが楽しいのが一番、それにお得意様も多いから大丈夫。
駒橋高校は偏差値が高いが大丈夫なのか?
---次回 「」---
今回はひなたのエピソード。
夏の自由研究と称しての流しそうめん。
林田先生は予想通りに、あかりさんに惚れましたね。
モモちゃんには流しそうめんは無理でしたね。
でも以前に将棋部設立のエピソードがあったので、かなり時系列を
入れ替えてますよね。
ひなたのエピソードをまとめて描いたのでしょうね。
次回は一挙2話放送で最終回。
高校入学と何を描くのだろうか?
3月のライオン Eテレ(3/17)#41
第41話
Chapter.83 ここにいること
Chapter.84 夏休み①
夏休みに三月町の夏祭りが開催される。
三日月堂も出店するがメニューはあかりとひなたが任される。
白玉団子にシロップを掛けて売り出そう。
7月28日の出店に向けてメニュー作りに励む川本家。
先ずは白玉団子づくりは至って簡単。
水で白玉粉を溶いて丸めて茹でて氷水で〆る。
問題はこれに掛けるシロップ、抹茶は単価が高い。
祖父に味見を依頼する、初めてのタピオカが美味いとは言わないツンデレだった。
中でも梅シロップがかかった白玉が美味かった。
梅シロップはしほちゃんから貰った品だった。
夏休みの始めにしほを見舞いに訪れた。
未だに同い年に思える子供を見ると辛い記憶が蘇るらしく
ボーッとしてしまう。
その日は、そのまま寝込んでしまった。
母親には味方で居てくれてありがとうと謝辞を述べられる。
しほちゃんは今も戦っていた。
学年主任の国分先生は3-Aの担任を新たに決める。
経験少ない教師で無理だと言う。
今も高城への面接は続いていた。
被害者は今も苦しんでいるのに加害者に手厚い指導を行うのは矛盾している。
酷いことをした者は報いを受けるべきです。
もう辞めるべきだと言う教師、僕は内申書にも書きますよ。
高城の質問、人はなぜ、全員が頑張って努力すべきなのか?
国分先生は答えを見つけられなかった。
今よりマシな自分になるためだと思いこんでいた。
もうタイムアップだ、今は自分の可能性、限界が分からず不安なのだ。
自分の大きさが分かった時に初めてやりたいことが見えてくる。
そうなれば不安も解消する。
三日月堂の白玉シロップは好評で売り上げも順調。
高橋くんも訪れた、身長がまた伸びていた。
零は食器洗いだけでなくお釣りや布巾洗いなどにテキパキ働いてくれる。
7時前に梅シロップ完売で白玉も残りわずか。
商売人の祖父が白玉を作るから、きな粉と黒蜜でも売れると陣頭指揮をする。
祖母も娘にも孫は大丈夫だと話す祖父。
結局は手間を掛けすぎて純利益は少なかった。
これでは商売としては苦しい。
でも祖母や母と同じで二人のアイデアには満足する。
あかりは母親のアイデア上手を覚えていた。
二人には来年の参加も任せたい祖父。
ひなたはすっかりやる気になっていた。
その前に志望校を決めないといけない。
ひなたは和菓子のデザインを描いて眠っていた。
どれも美味しそう。
---次回 「」---
今までは将棋がメインだったので、久しぶりの川本家でした。
そしてイジメのその後。
ちほちゃんは未だ苦しんでいた。
1人で苦しんだ記憶が強烈で拭い去れない、上書き出来ないのですね。
加害者の高城も目的が見つからず変わっていなかった。
彼女は熱中できるものがなく、心が空虚なのでしょう。
彼女の問題もタイムアップ。
ちほちゃんの後遺症とも言うべき現状が辛い。
川本家の夏祭りメニューが好評で祖母や母の血を引き継いでいる二人。
三日月堂が昔のような子供の集まる店になればいいですね。
ひなたの進学も半年後ですね。
零がテキパキと雑務をこなせるのが意外でした。
副業的に三日月堂のお飾り主人のポジションも有りなのかも。
将棋は降格するまで続けられますからね。
3月のライオン Eテレ(3/13)#40
第40話
Chapter.81 焼野が原③
島田が優勢な対局で柳原棋匠が指した1ニ銀。
この手の意味を考える、2五香に受け手が見つからない。
島田は気づいていた、取ったばかりの角で1四に角を打つ。
これが最善かは不明だが、1三も視野に入れての指し手だった。
嶋田の成長を実感する柳原。
こいつはケヤキの木だ。
ゆっくりしか伸びないが、しっかりと育つ。
じゃあ俺は何か例えてくれる先輩も居ない。
対局中にウッカリと他のことを考えてしまった。
俺から将棋を取ったら何が残る?
今は9期連続棋匠、次の10期で永世棋匠の称号が与えられる。
負けるのかと思うが絶対に手放しちゃいけないものだ。
思いが籠もった、俺が担いで届けなきゃいけないものだ。
1六の玉を1七に上げる、受け手のない指し手だった。
焼野が原はいずれ緑になる、皆で見るんだ。
Chapter.82 焼野が原④
限界を越えた対局なのは誰が見ても明らかだった。
脇息に肘を乗せて打つ柳原棋匠。
激闘だった、棋士なら誰もが指したいと心の底から
思わずには居られないような対局。
169手目に嶋田八段が絞り出した言葉で終了。
感想戦を行わずに視聴会場に現れる。
がんちゃん撮ってくれよ、持ってきてるだろ?カメラ。
全員を招いて記念撮影を撮る。
二海堂、零、嶋田や神宮寺会長まで一緒に撮影する。
柳原永世棋匠は同世代の夢であり希望だった。
彼が頑張るから皆も頑張れるのだった。
一人ずつ欠けていく、将棋からも人生からも。
タスキは期待、逃げ出したくなる恐怖から重く縛り付けてくれていた。
勝手に夢を託しやがって。
来年は無理だろうな。
その台詞は去年も聞いたから。
---次回 「」---
熱戦でした。
ここぞという時に指すベテランの絶妙の一手。
皆に託された想いが重くて足枷になるのかと思ったら、実は
力を貸していたのでした。
66歳で10期連続のタイトルホルダー。
現役最年長A級棋士は伊達じゃなかった。
目標があるから頑張れるのかもしれない。
でも人気がなくて来年は縮小かもしれない棋匠戦でした。
嶋田八段は残念でしたが、今後も成長することを願いましょう。
次回は、川本家が登場で丁度いいバランスですね。
3月のライオン Eテレ(3/03)#39
第39話
Chapter. 79 焼野が原①
柳原騎匠と嶋田八段との2勝2敗で迎えた最終対決。
資金も少なく盛り上がらない。
将棋会館の事務員に無料でポスター制作を依頼したら大盤解説の
零と二海堂が変に目立ってしまった。
神宮寺会長は逆に開き直って心電図や脈拍を表示しようとまで言い出す。
遂には来年からは将棋会館でだけ対戦を行う経費削減案まで飛び出した。
応援で盛り上げることを依頼される零と二海堂。
実は現役最年長のA級プロ棋士だけに前夜祭はファミリー一色。
完全にアウェイを感じる嶋田だった。
長年付き合ってきた記者のがんちゃんが不在。
昨年、早期退職してみたら仕事人間だっただけにやることがない。
焼け野原で1人立ち尽くしているようだと話す。
Chapter.80 焼野が原②
大盤解説の準備で喧々諤々言い合う零と二海堂。
若い頃を思い出す柳原。
仲間も次々に将棋を諦めて去っていった。
後にはタスキが残される、気づけば何処でも最年長の66才。
たくさんの仲間に託されたタスキが重い。
肉体は既に薬や湿布だらけの66才だった。
それでも対戦が始まる。
嶋田もタイトルが欲しい、ここまで来たら諦める気はない。
序盤は1-五の端歩突きでの2手損角交換を迫る柳原棋匠。
そして四間飛車の見たことのない様な攻め手。
二人の指し手は一進一退でどちらが優勢とも言い難い。
それでも柳原棋匠は未だ現役プロであり燃えている最中だった。
14期連続棋匠は、今日も存分に苦しんでやろうじゃないか。
---次回 「」---
ほぼ1ヶ月ぶりでよく覚えていないが嶋田、柳原の棋匠戦の大詰めから。
地味で目立たず資金も少ない。
そんな逆境ながら2-2の互角の戦いで最終戦で決着がつく。
柳原棋匠は66歳の現役A級プロ。
ある意味脅威の最年長プロですね。
そんな彼のエピソード、今まで数え切れないほどの想いを託されてきた。
もう既に現役引退してもおかしくない。
そんな年齢でも思いは変わらず勝ちたいと戦っている。
最後の台詞が凄く良いですね。
楽に勝てる相手など居ない、苦しみを楽しめるが如くのセリフ。
一見、悪手にも思える打ち手も最後に意味を持つのかも。
そんな想像も出来る展開でした。
3月のライオン Eテレ(2/03)#38
第38話
Chapter. 76 白い嵐④
宗谷名人を連れてホテルの到着した零。
ありがとう、助かったと告げて部屋に入る宗谷。
神宮寺会長から電話、地元の棋士たちと飲んでいたらしい。
宗谷を連れてホテルに泊まったことを伝えると安心する。
聞こえてないんだな。
Chapter.77 白い嵐⑤
10年ちょい前から聞こえたり、聞こえなかったり。
医者はストレスと言うばかり。
静で面倒くさくなくて良いと言う。
人と話すときは困るはず、でも宗谷名人はいつも1人。
此のことは対局者しか知らない。
隠す気もない様子らしい。
秒読み前に終わらせれば良いんですよと泰然としている。
世間は受け答えがおかしくても、流石に名人と書き立ててくれる。
部屋で眠ったなら放って置いても大丈夫。
本当に助かったと礼を言われる。
それにしてもお前は嶋田のときと言い面倒見がいいな。
本当は世話好きなオカンじゃないのか?
面白い対局だったよ。宗谷と意思の疎通が取れていた。
宗谷が笑っていたからな。
先に二人分を払って帰っていた宗谷名人。
3時間目から授業に出席したが駒の音しか聞こえない。
将棋会館に向かい、宗谷名人の棋譜をコピーする。
Chapter.78 再始動
川本家では豚の角煮と半熟煮玉子が完成していた。
半熟卵を完成させるために川本家は一致団結して研究した。
今では完璧な半熟卵レシピが完成していた。
福引で当たった圧力鍋で短時間で調理できる豚バラ煮。
豚バラ乗せ丼は絶品なのに零は食べられない、また今度。
ちほから写真が届いた、会うのが楽しみ。
歩きながら棋譜に熱中する零。
宗谷との将棋は楽しかっただろう、盤の上でまた会いたくなるだろう。
嶋田も零の気持ちは分かっていたが歩きながらは危ない。
二海堂が退院して順位戦に復帰した。
現在のC1は34名、トップの2名が自動昇級。
降格点2つで降格となる。
将棋会館で待つが対戦が長い。
青野八段に勝利した。
実は入院中に考えていた新しい手筋。
青野は二海堂が倒れた時に面倒を見た親切な人だった。
俺の名前がつくのが夢だった。
大喜びで駆けつけてくる姿に大笑いする零。
---次回 「」---
今回は宗谷名人の秘密が明かされた。
聞こえたり聞こえなかったり。
でも静寂の中に住むのも悪くないらしい。
秒読みの声が聞こえないのは辛いが持ち時間内で勝つなら大丈夫。
そんな宗谷名人との対局に魅せられた零でした。
ひなたのいじめの後だけに生半可なエピソードでは負けてしまうが、
宗谷名人の秘密は強烈で負けないくらいのエピソードでした。
ひなた、ちほも元気で二海堂も元気でした。
そして次回は3/3らしい。
3月のライオン Eテレ(1/27)#37
第37話
Chapter. 74 白い嵐②
宗谷名人との記念対局が始まる。
白い和服の宗谷名人は、地元の遠野9段の和服を借りたらしい。
幼いころに自宅に迷い込んだ白い鳥を思わせた。
嶋田も宗谷をして鳥のようだと言わしめた。
2八銀の指し手は宗谷名人の質問状のようなもの。
受けずに攻める零。
角頭に拘り7四歩を打つが手を離す時に痺れがあった。
8六歩を指されると後がないと気づく。
その手を宗谷名人が指す。
Chapter.75 白い嵐③
受けると9六歩、8五歩は受けずに攻める。
6八成香は悩ましい手。
7三歩成、は零の最善手。
零は何も考えずに次々に指し手が湧いてきた。
Chapter.76 白い嵐④
最善手だけを指せば此の将棋は何処へ行くのだろう。
帰りは雪、ホームで宗谷名人を見かける。
此の人はいつも1人だ。
零は負けたが体は疲れておらず、心も清々しかった。
圧倒的な力の差は歴然、経験差も大きい。
対戦相手の意思がトレースできなかったのは初めてだった。
異様な感想戦だった。
一言も喋らず零は63手目まで駒を並べた、7四歩が悪手だった。
代わりに6六銀を指すと宗谷名人が小さく頷いた。
そして終わった時に指を眺めた零。
そういうもんですと告げた宗谷名人。
言葉にしなかった意思が通じたのだった。
名人との将棋の空間は怖くない場所だった。
大雪で新幹線が止まり、復旧の見込みはないらしい。
眠る宗谷名人を起こすが聞こえないので体を揺すると怯えた表情で見る。
音のない世界に居る名人、声が届かない世界だった。
手を引いて駅に降りる。
先ずは切符の精算、名人が目で教える。
今夜の宿を予約しないといけない。
名人が指差したホテルは大手チェーンで空室があった。
傘を買って地下道を歩く。
コンビニで食料を買い込む。
名人は水とりんごとカロリーメイトだけで非常食みたい。
買いすぎた零、ホテルが見えた。
歩くとついてきて、止まると名人も止まるのだった。
---次回 「」---
宗谷名人との対局。
零は不思議な感覚を手にした。
それは悪手の印だった。
感想戦でも宗谷は分かっていた、彼も悪手を感じることがある様子。
名人との対局は零には全てが今までと異なる感覚に囚われるのだった。
最後に気になる音のない世界の住人。
完全に聞こえないならおかしな行動になりますが、
少しは聞こえるときもあるのでしょうね。
前夜祭のインタビュー時は聞こえていなかったのでしょうね。
それ以上にトリップ状態もあるように思える。
名人だけに将棋に全てを捧げた人のような描かれ方ですね。
宗谷名人が異質過ぎて、完全に視線や興味を吸い付けられた感じ。
将に神の子の演出でした。
3月のライオン Eテレ(1/20)#36
第36話
Chapter.72 流れていくもの
零と宗谷名人との新人戦優勝記念対局が決まる。
一方、柳原と嶋田の棋匠戦が始まっていた。
スポンサーの多い零と宗谷名人とのポスターは豪華で大きい。
神宮寺会長に文句を述べるが内容もしょぼかったと逆襲される。
老人性肺炎と胃潰瘍に一歩手前の二人で体調も散々だった。
嶋田のミスで所詮は柳原の勝利だったが、ネットでは好評だった。
あり得ない手を指す嶋田に湧いたのだった。
記念対局の準備を始める零。
林田先生は声を掛けるが有り得ない程の集中力で聞こえなかった。
ひなたのイジメ問題の解決を報告する。
何も出来なかったと伝えるとひなたの対応を当てる林田先生だった。
零から聞いてひなたの性格も把握していた林田先生だった。
人に伝わるのは結果だけじゃないんだ。
記念対局は盛岡で開催される。
前夜祭出席のために前日から移動する。
二海堂は前夜祭の内容も把握して兄弟子を気遣っていたのを思い出す。
此の場に立っていられるのも二海堂のお陰だったと思い出す。
インタビューを受ける零、続いて宗谷名人。
如才ない受け答えだと思われたが、ロボットのように話しているだけだった。
インタビュワーとの質問が噛み合って居なかった。
会場でお酒をサーブする女性とぶつかって背広が赤ワインまみれになるが
関係のない挨拶を繰り返す。
神宮寺会長が気づいて宗谷を連れ出す。
その場に居合わせた人からは緊張が解ける。
宗谷名人は将棋の鬼、頭の中は将棋だけだと囁かれる。
翌日は朝から対局が始まり、宗谷は和服で訪れた。
---次回 「」---
零が初めて宗谷名人と対局することになった。
嶋田は宗谷との対局を心配する。
勝てないのは当たり前だが、彼の将棋に挫折して立ち直れるかが心配なのでしょう。
そんな零と宗谷を心配する嶋田も棋匠戦では初戦を負けてしまった。
彼も柳原棋匠に勝てるか胃を痛めているようです。
ひなたのイジメ問題が決着して、もう最終回でも良いなと思う自分がいる。
EDカードがまさかの原哲夫さん。
EDカードがまさかの原哲夫さん。
エーと、此の絵はあかりさん?
3月のライオン Eテレ(1/13)#35
通算 第35話
Chapter.70 小さな手のひら
主犯格の6人を他の教師に個別に連れ出してもらい、残りのクラスメイトに
安心させて口を開かせた。
6人は教室で謝罪したが、感情は篭っていなかった。
ひなたは、転校したちほのことを思うと、それでは許せない。
ひなたの気持ちを思うと国分先生も辛かった。
教育とは上手い言葉だ、育の字が無きゃとっくに放り出してるぜ、こんなこと。
高城は未だに国分に呼び出されて話していた。
先行きの不安を思うと現実に楽しみも感じない。
そんな理論の何処に、ひなた、ちほが関係するのかと怒る。
ちほから手紙が届く。
心のケアセンターに通っている。
山と森に囲まれた農園と牧場で過ごしている。
従業員も近所の人も良い人ばかり。
当初は知らない場所で知らない人で不安で寂しかった。
父も送り迎えをしてくれて話せるようになって嬉しかった。
友達作りの3ステップを先生から教わった。
1、動物の友達を作る。
2、年上の友達を作る。
3、年の近い友達を作る。
真っ先に思い浮かんだのは、ひなただった。
夏休みに遊びに来ませんか? 待っていても良いですか?
Chapter.71 日向
兄弟子の嶋田の自宅で収穫された大量の夏みかんをプレゼントされた。
あかりさんにジャムを作ってもらおうと思って持参してきた。
ひなたが眠っていて他には誰もいないので対処に困る零。
座ると眠ってしまって逆に起こされた。
不思議なことに、ひなたがうっすら輝いて見える。
同じ班の4人が怖くて仲良く出来なかったと謝ってくれた。
そして一緒に5人でクッキーを焼いたらマズかった。
でも暖かくて楽しかった。
ごめん、結局、僕は何も出来なかった。
桐山くんは、たくさん話しを聞いてくれたよ。
京都まで会いに来てくれた、あんなに嬉しかったのにと、
逆に怒られてしまう。
1人で泣きながらも立ち向かった勇者に忠誠を誓おうと思った零だった。
---次回 「」---
長く辛いイジメ問題がようやく解決したのでした。
毎年生じる問題だとしたら教師も疲れるのは分かる気がする。
でも仕事なので対処してもらわないとねぇ。
基本は八つ当たりで、不平不満を他人で解消しているだけなんですね。
人間は上に登ろうとすると他人を蹴落とすことになる。
でも直接足を引っ張る行為が該当すると思う。
根の深い問題で無くなることは無いのですよね。
最も強かったひなた、あかりよりも零よりも強かった。
周囲の理解も後押しした。
ひなたの家庭環境が良かったとも言える。
会話は重要ですよね。
親子、兄弟でも他人は他人、理解するには会話を重ねるしか無い。
でも面倒でもあるのですよね。
この先の零の将棋が楽しみだろうかと思う心がある。