まだまだ蒸し暑い日が続いています。
陰鬱な出来事が多く、明るい兆しは見出しにくい状況のようで気が滅入りがちです。
身体も疲れ気味だし、どうもファイトが足りない…
というわけで、同人誌「ウルトラファイト総合研究報告」を読みました(^^;
制作の実態や放送順など作品の基礎情報さえ謎だらけのファイトについて、ファンの立場で知り得る情報を徹底収集し、その断片を集積することで確からしい推論を構築するという労作です。
情報の捌き方が素人のそれではないので、本業で身に付けたスキルを趣味にも活用しているのかなという印象。
もともと著者のブログでファイト関連記事は読んでいましたが、本にまとめるに当たって大量の新情報が追加されてたいへん読み応えがあります。
特に本放送時に展開された雑誌・書籍掲載記事の紹介がうれしいです(^^
ファイト名義の記事は意外に少ないことがわかりました。
総合研究報告では1970年10月の放送開始から翌年3月までの記事について調査されていますが、画像の2冊は取り上げられていないので勝手に補足します(^^
これらは「たのしい幼稚園新案カード」というカード図鑑でどちらも1971年3月20日発行。
「たのしい幼稚園のウルトラ怪獣絵本」のシリーズナンバー51・52が与えられています(
参照)。
ウルトラマンでは表紙・背表紙にバルタンが、セブンは裏表紙にガッツが掲載されています。
カード本体はバルタンとテレスドン、エレキングとガッツにファイトの写真を使用。
バルタンは単色の裏面もファイト写真です。
ついでにファイト専用の証紙も紹介しておきます。
画像の丸昌5円ブロマイドのタグに貼られています。
赤地に黒で印刷されていますがたいへん見づらいです。
ファイト名義の単独商品自体が少なかったようで、この証紙を目にする機会はあまり無かった印象です。
「ウルトラファイト総合研究報告」は、今後ファイトを語る上で欠かせない基礎資料になると思います。
ファイトに興味のある方には入手をオススメします。
その他、最近読んだ本など。
イベントに行く余裕が無くても通販対応してくれる同人誌が増えて助かります…
ガンダム消しゴムについては語れ!ガンダム(KKベストセラーズ2012)での紹介実績がありますがあまりに写真が小さかったので、「ガンダム消ゴム大百科」では個々の造形を確認できるのがいいです。
ただ対象が一体成型版に限られていて、分割のある大型やプラ製のものは未掲載なのは残念。
佐川氏のインタビュー本下巻は、上巻に続いて初めて知る興味深い情報が多いです。
同人誌ゆえの気安さか、商業誌では掲載されないだろう内容も語られています。
ブルマァク全盛期にバンダイから出向していた社員というのは誰なのでしょう…?
インタビューの実施は10年以上前のようで、日付の明示が無いのは困りもの。
カリキュラマシーン大解剖(彩流社)は一般書籍です。
内容はスタッフによるトークイベントの文字起こしで当時の写真などの掲載はありません。
番組予算が潤沢で無く記録カメラマンを置かなかったので写真自体がほぼ存在していないとのことで、ビジュアル要素が無いのは仕方ないですね。
それでもカリキュラマシーンという空前絶後の児童向け番組がどのように生まれたのか、当事者から直接語られていて興味深いです。
ゲバゲバ90分はカリキュラを作るための前哨だったとか、浦沢義雄氏の「東映不思議コメディーなどはカリキュラで思い付いたギャグを30分に伸ばしていただけ」という発言など、驚くべき内容が満載です。
「ファイト証紙」!! 初めて見ました。
そんなのあったのですねえ…
(というかそもそも、ファイト題材のアイテム自体、殆ど思い浮かばないですもんね)
証紙の画像、ピントは合っているのですがきれいに見えませんね…
ファイト名義の商品が少ないのは、契約形態のせいもありそうな気がします。
すでにウルトラマン・セブンで契約している企業は実質的にファイトと同じ内容の商品を作れるわけで、新たにファイトの版権料を支払う意味はなかったのではないかと思います。
ファイトの証紙、他では山勝のブロマイドや美研の紙芝居が貼られているようです。
情報ありがとうございます。
ファイト名義の商品自体少ないので、証紙もあまり見ないですよね。
近年のソフビやDVDにも貼ってくれたらいいのにと思います(^^
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