アメフトロボ・トリオアメリカンフットボールの選手をデザインモチーフにしているロボットを並べてみました。
タカラのロボットマン、ポピーの分身合体ゴーディアン、ブルマァクのジンクロン・ダイアポロンです。
ダイアポロンの合身セットはなかなか入手できません……(- -
これらの中で発売が最も早いのは1975年10月のロボットマンです。一見アメフトとは関係なさそうですが、開発者の小川岩吉氏が復刻版発売に際してハイパーホビー誌(徳間書店)のインタビューで
このデザインはアメリカンフットボールなんですよ。腰がちっちゃくてね。
と語っています。
タカラSFランド大全集(講談社1999)に掲載のデザイン画を見ると、下半身は製品版よりスリムな印象で手首は人間タイプになっており、シルエットはアメフト選手に見えなくもありません。
頭部に付けられたマスクは拘束具のようで妙な違和感がありますが、ヘルメットのフェイスガードを模しているのだとすれば納得できます。
UFO戦士ダイアポロンはロボットマンより半年遅れて1976年4月より放映。
ヘルメット状の頭部、肥大した胸部、ディテールが無くスマートな脚部などアメフトのイメージをストレートに取り入れています。
画像のスタンダード合金は股関節が可動しないのが残念。頭部の塗装ももう少し本編イメージに近づけてほしかったところです。
村上克司氏のデザインするロボは四角くどっしりした脚部を持つものが多い中、足首の引き締まったゴーディアンは異色の存在です。
村上氏自身が複数のメディアでアメフトモチーフである旨を語っています。
特に小型ロボのプロテッサーは頭部形状がヘルメットそのものになっていてアメフトイメージが強く出ています。
ガービン頭部のマスク部分も、ヘルメットのフェイスガードのようにも見えます。
そうだとすると、初期のアニメ設定でのガービン頭部のデザインアレンジは村上氏の狙いを不明瞭にしてしまうものだったのかもしれません。
放映中の設定変更はオモチャに近づけるためと見られがちですが、デザインポリシーの徹底という意味もあったように思えます。
なお、ダイアポロンとアメフトのつながりについてはもう少し考えていることがあるので、近々書いてみるつもりです。
画像は最新版ヒーローロボット大百科(ケイブンシャ1977)より、設定画をそのままセルに起こしたと思われる3大ロボの画稿。
ごんちゃっく様の変形合体ダイアポロンは着々と進行中のようで、期待がふくらみます(^^
アメフトモチーフの3体のロボということでダイアポロンとゴーディアンには共通するものがありますよね。
ゴーディアン放送当時、「ダイアポロンに似てるな」と漠然と思いました。
現在のダイアポロンは当時を知る者として不当にマイナー作品扱いされているという不満があります。
今回もリンク記事、感謝です!そんな中負傷などしておりゴメンナサイ…!
今回も設定資料とか、参考になりすぎでクラクラ致します!
自分が図面を書いたとき、手元のアニメ素材は「放映当時に録画したOPフィルム」だけで、
(真偽はわからんのですが)「飛行時のトラングーはアトムみたいに足首が引っ込む」演出を元にして、
じつは未だにトラングーには足首がついていません。 どうしようか、今も考え中です。
※ゴーディアンやロボットマン、今回も記事が特濃過ぎるので、また改めてコメントさせてください‼(笑)
> kr9*2*様
ダイアポロンのマイナー扱いは、版権事情で商品化に恵まれないことも一因になっているように思います。
新たな合金玩具の発売は永遠に夢でしょうか…
> ごんちゃっく様
模型作りは手のケガと隣り合わせですね。おおごとにならずよかったです。
こちらは勝手に期待している傍観者ですので、気になさらず自分のペースで作ってください~(^^
操縦というよりも一体になるという感覚も似ています。ダイゴはタケシと違い巨大化こそしませんが(笑)
ダルタニアスのアトラウスとダルタニアスの顔は基本的に同じというのもヘッダーとダイアポロンのそれを連想させますね。
ロボットマンですが、付属シールの足側面のラインや「23」というゼッケン(?)を貼るとよりアメフトプレーヤーらしく見えるのかも?
当時あのゼッケンはどこに貼ればいいのか悩みました。
なるほど、ロボットマンはふともも側面にラインシールを貼るとグッとアメフトらしさが出ますね。
ところでロボットマンの腰の「V」はビクトリー計画を表すと言われていますが、小さな「S」はどんな意味なんでしょうね(^^;
当時のTVCFで内海賢二氏が「ストロンッグレ~イト!ロボットマーーンッ!!」と叫んでましたのでSTRONGの頭文字かもしれませんね?
ロボットマンの目の下にあるネイティブアメリカン風ストライプの意匠はダイアクロンのロボットベースやダイアアタッカーに継承されているような気もします。
ダイアポロンの話ですが、「無敵鋼人ダイターン3」LD-BOX解説書が面白いです。
なぜかダイアポロン放送当時のブルマァクのイシズキ氏の苦悩から始まる文章で、放送日の火曜になる度にロッキード事件に大きな動きがあったとか。
ダイターンは本来ならメカンダーに続くブルマァク提供ロボになるはずだったという話のことですね。
LD-BOXは前半分は持っている(けどしまい込んでいる)のでいずれ確認してみます。
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