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徳田秋聲 (徳田秋声) の文学を中心につぶやきます。
― 亀井麻美 (@kameiasami) · Xより転載 ―

亀井麻美 : 2019/03/15のツイートまとめ

kameiasami

電燈がもつとどうかならないものか。薄暗くて何だか陰気くさうございますわ。」
「けれど、これはこれでいゝんだらうよ。けばゝゝしたよりかね。いかにも明治時代といふ感じだわ。」〉
徳田秋聲『赤い花』「愛の芽」(二)より。
03-15 20:54

バラツク式の古い建物で、旧式な襖や、低い日本風の天井、ベツド二つに、粗末な椅子テエブル、それに姿見があるくらゐのもので、がらんとした部屋が、一層寒々した感じを与へた。
「もつと何とかいゝ部屋ないの。」寿美子がお世辞ツ気のない年取つたボオイに言つた。
(中略)
「本当ですね。それに
03-15 20:52

ひ拡がつたなかに、ホテルの灯が寂しくちらゝゝしてゐるだけであつた。
 寿美子はレイキサイドホテルへと着けさせた。
(中略)
 板敷きのぎしゝゝする長い廊下を通つたり、土間へ降りたり、又廊下へ上つたりして、漸と案内されたのは、一番外れの一棟の突き当たりの、従て角の一室であつた。
03-15 20:50

【金谷ホテル/レーキサイドホテル】
〈小山で乗換へて、日光の町へ着いたのは、既に日の暮方であつた。寿美子は金谷ホテルで一泊しようかと思つたが、お廟見物の興味もなかつたので、こゝに泊る必要もなかつた。
 そこで自動車を僦つて、中禅寺湖畔に乗りつけた時には、(中略)蒼白い夜靄が一面に這
03-15 20:49

@knulpgohan 私も、藤村操のことはほとんど忘れていました😅
03-15 20:44

「生きるのが厭になつたら、華厳の瀧なんか、矢張いゝ死場所だと先刻も考へてゐましたの。」
徳田秋聲『赤い花』「愛の芽」(六)より、美代子の台詞。
藤村操の影響で、昭和6、7年当時の華厳の滝はまだ自殺の名所だったんですね。
03-15 12:44

ごく若いころ(中学くらい)から注釈を読むのが大好きで、一冊の半分くらいが注釈の渡辺一夫訳『ガルガンチュワ物語』(岩波文庫)を手にしたときに狂喜した私は変人ですかね(^^;)
今でも注釈本だいすき(本を買ったら、そこだけ先に読んだりもします)
https://t.co/4Jk6neU0Ts
03-15 08:15

〈「マスタアも貴女がゐなくては、詰まらんだらうから、今夜あたり東京へ帰つたかも知れないよ。」
「あら、そんなことございませんわ。私なんかほんの旅行先のステツキガアルでせう。」
「うまく言つてる!」〉
徳田秋聲『赤い花』「愛の芽」(三)にも出てきました。さすが当時の風俗を活写してる😆
03-15 06:56

  1. 2019/03/16(土) 04:19:02|
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