なお、山陰の田舎で行路病者となって死んだ本家の倅とは、秋江の曾祖父(徳永忠三郎)の兄忠二郎の長孫にあたる亀太のこと。アメリカで客死した兄は、秋江の『骨肉』(「新潮」明治44年3月)に「録」として描かれている三兄利九次です。
05-04 23:26
今夜は、近松秋江を偲んで、短篇『死の暮の彼方』(「改造」大正9年5月、全集第3巻所収)を読んでおりました。父や、その親族の思い出を書いた作品です。
父啓太の使用人・甚蔵の妻が悋気して、帰宅したばかりの夫の天秤棒を機嫌良さげに引っ手繰り、向脛をぶん殴った話が好き。
05-04 23:26
とかすかなる医者の力をたよりにしている様子が、いかにも痛々しかった。〉
横関愛造「情痴の世界に生きる」(『思い出の作家たち』所収)。
おそらく秋江の話っぷりをよく伝えている記述と思います。誰だったか「ややかすれた早口」とも書いていましたね。
最後の引用の言葉は、ほんとにかわいそう。
05-04 20:26
まるで、見違えるほどシャンとなる。〉
〈私が最後に会ったのは、中野上ノ原の家であった。すでに眼球に異状ありと診断された時のことであったが、たださえ陰気なその生活は、ますます陰惨の気を加えていた。
「医者は脊髄癆からきた眼病だから、そっちが治れば目は見えるようになるといってるよ」
05-04 20:22
【近松秋江】
〈神経質らしい青白い顔色、やせ型のその面ざし、いつもはっきりしないその話しっぷり、たれかれとなくつかまえて、ボソボソと口の中で、何事かを訴えるように、愚痴をタラタラとこぼす。この愚痴っぽさには、周囲の者も実に閉口したものである。
ところが、一たび政治論が出ると、
05-04 20:21
登り棒太郎に登ってた頃の岩井志麻子さんは、その目と鼻の先に近松秋江の墓があるってご存知だったかしら(十数メートルしか離れていない)。
今は、知っていらっしゃると思いますけど。
05-04 13:25
今日は、小説家・近松秋江(本名・徳田浩司、丑太郎)の生誕日です。明治9年5月4日、岡山県和気郡藤野村田ヶ原生。
つい先日生家とお墓をお参りしてきました。
https://t.co/LBPJ2rHPdn
05-04 11:37
@marmotbaby 似てますけど、その照明は地下鉄御堂筋線の天王寺駅ですね。
05-04 10:54
Author:亀井麻美
kamei asami
德田秋聲,徳田秋声,德田秋声
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