◇ 問題の羅列にとどまった = ①骨太の方針(経済財政運営と改革の基本方針)②新しい資本主義の実行計画③規制改革の実施計画④デジタル田園都市国家構想基本方針--政府は先週7日の閣議で、この4つの計画を決定した。いずれも日本の将来を決定づける、きわめて重要な政策目標である。ところが書かれた内容は、問題の羅列に過ぎない。また問題がダブっている個所もあって、計画をこの4つに種分けした意図も明かではない。
選挙公約のような文言が、ずらりと並ぶ。人への投資、資産所得倍増プラン、コロナ・ワクチンの開発、薬局の調剤業務を外部委託・・・。大きい問題も小さい問題もごっちゃに並べたから、政府が何を重視しているのかが全く判らない。しかも実現できそうにない問題も、堂々と顔を出している。やや踏み込んでいる問題もあるが、多くは言いっ放しの状態だ。
たとえば「人への投資」には、3年で4000億円を投じると内容に踏み込んでいる。これで100万人を対象に、能力開発や再就職の支援をするという。だが1年にすれば1300億円強。とても十分な予算とは言えないだろう。また唐突な感じで「国民皆歯科検診」構想が飛び出したが、これには何兆円もの費用がかかる。財源をどこに求めるのか、見当もつかない。
このほか資産所得倍増計画の具体的な方策は、これから考える。子ども政策も、こども家庭庁が出来てから考えるといった具合。その一方で、岸田首相が施政方針演説で力説した‟分配”の問題は、姿を消した。物議をかもした高所得者に対する課税強化についても、言及なし。だから、この4つの政府計画は、どうしても選挙対策のようにみえてしまう。
(続きは明日)
≪14日の日経平均 = 下げ -357.58円≫
≪15日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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このほか資産所得倍増計画の具体的な方策は、これから考える。子ども政策も、こども家庭庁が出来てから考えるといった具合。その一方で、岸田首相が施政方針演説で力説した‟分配”の問題は、姿を消した。物議をかもした高所得者に対する課税強化についても、言及なし。だから、この4つの政府計画は、どうしても選挙対策のようにみえてしまう。
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