◇ 日経平均は3万円がカベに = 日経平均株価は2月15日、約30年ぶりに3万円の大台を回復した。ただ1週間で反落。その後も3回にわたって3万円台に乗せたが、いずれも押し戻されている。そこから先週末まででは316円安。この間、ダウ平均が2278ドルも上げているのとは対照的だ。最大の原因はワクチンの接種で、コロナ収束にメドが立ったかどうかの違い。しかし、もう1つ。日銀がETF(上場投資信託)の買い入れを停止したことも大きく響いている。
日銀がETFの買い入れを始めたのは10年12月。株価を引き上げて、景気を刺激することが目的である。現在までの買い入れ総額は約36兆円。日本で最大の株主になった。だが、この政策には大きな副作用を伴う。なんと言っても、自由な市場での公正な価格形成機能を損なうからだ。このため主要国の中央銀行は、この政策を実施していない。
買い入れ総額は20年が6兆8450億円。ことし1-3月は5210億円で、約3分の1のペースに落ちている。それが4月に入ると、買い入れを全く止めた。黒田総裁は「大きく下落した場合にだけ買う」と説明したが、たとえば4月6日や12日のように200円―300円と下げても、日銀は出動しなかった。
なぜ日銀は、ETFの買い入れを停止したのだろう。やはり副作用の大きさを無視できなくなった。株価が3万円の水準を回復したので、ほぼ目的は達成した。今後は“暴落”場面にだけ買い入れる。--いろいろ理由は取り沙汰されているが、真相は不明。コロナ不況が続いているのに、止めるのはおかしいという批判も出ている。いずれにしても、今後は日銀の助けに頼らない株式市場になりそうだ。
≪15日の日経平均 = 上げ +21.70円≫
≪16日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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日銀がETFの買い入れを始めたのは10年12月。株価を引き上げて、景気を刺激することが目的である。現在までの買い入れ総額は約36兆円。日本で最大の株主になった。だが、この政策には大きな副作用を伴う。なんと言っても、自由な市場での公正な価格形成機能を損なうからだ。このため主要国の中央銀行は、この政策を実施していない。
買い入れ総額は20年が6兆8450億円。ことし1-3月は5210億円で、約3分の1のペースに落ちている。それが4月に入ると、買い入れを全く止めた。黒田総裁は「大きく下落した場合にだけ買う」と説明したが、たとえば4月6日や12日のように200円―300円と下げても、日銀は出動しなかった。
なぜ日銀は、ETFの買い入れを停止したのだろう。やはり副作用の大きさを無視できなくなった。株価が3万円の水準を回復したので、ほぼ目的は達成した。今後は“暴落”場面にだけ買い入れる。--いろいろ理由は取り沙汰されているが、真相は不明。コロナ不況が続いているのに、止めるのはおかしいという批判も出ている。いずれにしても、今後は日銀の助けに頼らない株式市場になりそうだ。
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