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経済なんでも研究会
消費増税 反動減は小さいけれど・・・
2019-10-01-Tue  CATEGORY: 政治・経済
◇ 節約ムードは強まるだろう = おとといの日曜日、近所の商店街を歩いてみた。家電量販店や薬局はやや込み合っていたが、スーパーはそれほどでもなし。飲食料品に軽減税率が適用されたため、こういう結果になったのだろう。新聞報道によると、高額な家電製品・宝飾品・時計・婦人用コート・化粧品などには、それなりの駆け込み需要があったという。店舗内での飲食には10%の消費税がかかるが、これは“駆け込む”わけにはいかない。

前回14年4月に消費税が5%から8%に引き上げられたときは、想定以上の駆け込み需要が発生。その反動で同年4-6月期の個人消費は4.6%も減少した。そのあとも日本経済は、不況に悩まされている。日銀によると、このときの増税による家計の負担増は約8兆円。それに比べて今回の負担増は2兆2000億円になる見込み。

政府は前回の失敗に懲りて、今回はいろいろな対策を講じた。なかでも金額のはる住宅と自動車については、減税などの措置で増税後も消費者の負担が増えないようにした。このため今回は、住宅と自動車に関しては駆け込み需要がほとんど起きなかった。また飲食料品を中心に税率を8%に据え置く軽減税率を適用、このため低価格品の駆け込み需要は飲食料品を除く日用品に限られている。

結果として、増税後の消費の反動減は前回の4分の1程度に収まると推定されている。だが、それで安心というわけにはいかない。というのも米中経済戦争など、日本経済を取り巻く環境は前回よりも格段に悪化しているからだ。こういう不安が付きまとっているところでの増税。10-12月期のGDP成長率がマイナスになることは避けられそうにない。人々は財布のヒモをこれまで以上に締める可能性が大きい。

       ≪30日の日経平均 = 下げ -123.06円≫

       ≪1日の日経平均は? 予想 = 上げ


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