◇ アメリカは9月に5回目の利上げへ = 世界各国の金利が急速に上がり始めた。アメリカの長期金利は先週、一時2.39%まで急騰。イギリスやドイツなどヨーロッパ諸国の金利も、軒並み上昇している。このため金利が上昇した各国の通貨が買われ、株式市場にも大きな影響を与えた。日本でも長期金利に上昇圧力が加わり、日銀は上昇を抑えるために国債の買い入れ増額を余儀なくされている。
金利上昇のきっかけは、ヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁を皮切りに、各国の中央銀行総裁が相次いで「金融緩和政策の終了」に言及したこと。すでにアメリカは一昨年末から金融政策のかじ取りを引き締めに転じているが、これを追ってヨーロッパ諸国も近く「緩和政策の停止⇒引き締め政策へ」の可能性が、一気に高まった。
アメリカではこのところ、景気の先行きに対する警戒感が強まっていた。景気が下降すれば、FRBも政策金利の引き上げを強行することは難しくなる。しかし先週末に発表された6月の雇用統計では、雇用者の増加数が予想を上回る22万2000人に達した。このためFRBは、予定通り9月に5回目の利上げを実施する公算が高まっている。
仮に9月にアメリカが利上げすれば、ヨーロッパ諸国の緩和政策停止も早まるに違いない。世界の金利水準は、今後も上昇を続けるという見方が広まる結果となった。欧米諸国の金利上昇は、それだけ景気の回復が順調に進んでいることを物語っている。この点は歓迎すべき事実だが、金利の上昇が景気の回復にとって重石となることも確かである。
(続きは明日)
≪10日の日経平均 = 上げ +151.89円≫
≪11日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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金利上昇のきっかけは、ヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁を皮切りに、各国の中央銀行総裁が相次いで「金融緩和政策の終了」に言及したこと。すでにアメリカは一昨年末から金融政策のかじ取りを引き締めに転じているが、これを追ってヨーロッパ諸国も近く「緩和政策の停止⇒引き締め政策へ」の可能性が、一気に高まった。
アメリカではこのところ、景気の先行きに対する警戒感が強まっていた。景気が下降すれば、FRBも政策金利の引き上げを強行することは難しくなる。しかし先週末に発表された6月の雇用統計では、雇用者の増加数が予想を上回る22万2000人に達した。このためFRBは、予定通り9月に5回目の利上げを実施する公算が高まっている。
仮に9月にアメリカが利上げすれば、ヨーロッパ諸国の緩和政策停止も早まるに違いない。世界の金利水準は、今後も上昇を続けるという見方が広まる結果となった。欧米諸国の金利上昇は、それだけ景気の回復が順調に進んでいることを物語っている。この点は歓迎すべき事実だが、金利の上昇が景気の回復にとって重石となることも確かである。
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