◇ 日本企業はまだ土俵の外 = 経済産業省が作成したデータを眺めていると、目を疑うような数字に出くわす。13年度の「海外市場における日本企業の実績」である。水ビジネスの海外市場規模は合計64兆1735億円、そのうち日本企業の実績は2463億円のみ。全体に占める比率は、なんと0.4%にとどまっている。
その内訳をみると、日本企業の占有率は上水関係で0.1%。産業用水で0.6%、下水はゼロ。そして海水の淡水化では、ようやく4.6%の比率となっている。その淡水化の分野でも、世界のビジネス規模が4614億円なのに対して、日本企業の実績は213億円しかない。このように実情は「びっくり、残念」と言うしかない。
日本の水道水は、外国人旅行者が驚くほど衛生的で美味しい。日本の企業は、海水や汚水を浄化する逆浸透膜で世界最高の製造技術を持っている。それなのに、なぜこんな残念な結果になっているのだろうか。答えをひとことで言えば、日本は「水ビジネスの広大な広がりに気付くのが遅れた」からである。
たとえば新興国が都市の上水道を整備する場合、設計から建設工事、さらに完成後の運営・管理から料金の徴収システムまで一括して発注することが多い。だから事業規模はきわめて大きくなる。だが日本には、一括受注する体制がなかった。こうした水ビジネスの大きさのなかでは、逆浸透膜の売り上げなどは微々たるもの。これから巻き返そうとしているが、まだ土俵にも上がれないのが実状である。
(続きは来週サタデー)
≪7日の日経平均 = 下げ ー64.97円≫
【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】
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