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経済なんでも研究会
「賭け」に賭けた 投資家たち
2016-06-24-Fri  CATEGORY: 政治・経済
◇ 世紀の国民投票が始まる = 「留まるべきか、留まらざるべきか」--イギリスの全国民がハムレットばりに悩んだ結果が、まもなく出る。仮に「EU離脱」と決まれば、イギリスだけではなくEU全体に大混乱が起きる。ポンドやユーロは暴落するだろう。そんな予測が高まって世界中の株価が下落し、投機資金は国債に向かった。安全通貨と目される日本円も買われた。

そんな潮目が、先週16日に起きた残留派議員の射殺事件で変わった。それまでは離脱派がやや優勢だった世論調査が、残留派有利に変化したからである。それでも大接戦の状況に変わりはない。イギリスの、そしてヨーロッパの将来を決定する世紀の国民投票。歴史のなかの大きな“賭け”であることに違いはない。

もし残留派が勝利すれば、当面の不安は一掃されるだろう。ポンドやユーロは買い戻され、株価も大幅に反発することが見込まれる。たとえば日経平均の場合、離脱なら1万4000円を割り込む。しかし残留なら1万7000円を超えるという予想が一般的だ。まだ勝負の確率は五分五分だが、それなら残留を信じて円を売り、株を買っておこうかという投資家が現われても不思議はない。

要するに“世紀の賭け”に乗った賭けである。国民投票の有権者は4650万人。日本時間きょう24日の午前6時には投票が締め切られ、東京市場が取り引きを終えるまでには最終結果が発表される見込み。イギリス国民の賭けも投資家の賭けも、勝負はすぐに判明する。

      ≪23日の日経平均 = 上げ +172.63円≫

      ≪24日の日経平均は? 予想 = 上げ


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