第10章 景気って、なんだろう? ⑧
◇ モノの生産量と景気 = 日本は、世界でもトップクラスの工業国です。自動車や家電製品、カメラや食料品・・・。実にたくさんのモノを作っています。これらのモノの生産高を調べた経済指標が、鉱工業生産の統計。景気がよくてモノが売れれば、生産は増えますね。逆に景気が悪くモノが売れないと、生産は減ってしまいます。だから生産の動きを見れば、景気の状態がわかるのです。
この統計は、経済産業省という役所が毎月、487品目の製品について調べています。その結果は、10年を100とする指数の形で発表されます。たとえば16年4月の場合は、この指数が97.0となりました。つまり4月の生産水準は、10年の年間平均より3%低かったことになります。
また、この水準は前月より0.3%増加しています。しかし最近の指数は増えたり減ったり。これは国内でモノの売れ行きがパッとしないうえに、輸出も伸び悩んでいるためです。こうした生産統計からみるかぎり、いまの景気は長期的にみても短期的にみても、あまりよくないと言えるでしょう。
もっとも生産高はいちど減ると、次の月にはその反動で増えることがよくあります。このため景気の状態を知るためには、3か月間とか6か月間に生産の水準がどう変わったかを見る必要があります。なお、この統計は「鉱工業生産指数」と呼ばれていますが、この「鉱」はむかし石炭などの生産が盛んだったころの名残り。いまは「工業生産指数」と考えていいでしょう。
(続きは来週日曜日)
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◇ モノの生産量と景気 = 日本は、世界でもトップクラスの工業国です。自動車や家電製品、カメラや食料品・・・。実にたくさんのモノを作っています。これらのモノの生産高を調べた経済指標が、鉱工業生産の統計。景気がよくてモノが売れれば、生産は増えますね。逆に景気が悪くモノが売れないと、生産は減ってしまいます。だから生産の動きを見れば、景気の状態がわかるのです。
この統計は、経済産業省という役所が毎月、487品目の製品について調べています。その結果は、10年を100とする指数の形で発表されます。たとえば16年4月の場合は、この指数が97.0となりました。つまり4月の生産水準は、10年の年間平均より3%低かったことになります。
また、この水準は前月より0.3%増加しています。しかし最近の指数は増えたり減ったり。これは国内でモノの売れ行きがパッとしないうえに、輸出も伸び悩んでいるためです。こうした生産統計からみるかぎり、いまの景気は長期的にみても短期的にみても、あまりよくないと言えるでしょう。
もっとも生産高はいちど減ると、次の月にはその反動で増えることがよくあります。このため景気の状態を知るためには、3か月間とか6か月間に生産の水準がどう変わったかを見る必要があります。なお、この統計は「鉱工業生産指数」と呼ばれていますが、この「鉱」はむかし石炭などの生産が盛んだったころの名残り。いまは「工業生産指数」と考えていいでしょう。
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