◇ 14か月ぶりに値上がり = 中国の住宅価格が、ようやく下げ止まった。国家統計局の発表によると、主要70都市を対象にした10月の新築住宅価格は前年比0.1%の上昇だった。不動産バブルの崩壊で住宅価格は下げ続けており、前年比が上昇に転じたのは昨年8月以来14か月ぶり。ただ地方の都市では大量の売れ残り物件があって、このまま住宅価格が上昇軌道に乗るかはきわめて疑問だ。
全国70都市のうち、前年比で上昇したのは16都市だけ。下落した都市は54にのぼっている。ただ住宅不況がピークだったことし2月は、70都市のすべてで下落を記録した。それに比べれば、状況はかなり改善したと言えるだろう。ただ値上がりは大都市に集中しており、一部では投機が再燃しているようにも見受けられる。たとえば深圳市の価格は、前年比40%も上昇した。
中国では2つのバブルが崩壊、その後遺症に悩んでいる。1つはマンションを中心とした不動産バブル。もう1つは、鉄鋼やセメントを中心とする生産設備バブルだ。このうちの住宅バブルは、なんとか最悪期を脱しつつあるように思われる。しかし過剰な生産設備の廃棄は、遅々として進まないのが現状だ。中国の成長率を鈍化させている最大の原因でもある。
仮に中国の住宅に対する需要が大きく盛り上がれば、鉄鋼やセメントなどの需給関係にも好影響を与えるだろう。だが現状では、そうした好循環を期待できそうにはない。たとえば1-10月間の新規住宅着工面積は、昨年同期より15%も少ない。これから来年にかけて、こうした面でも改善がみられるか。もう少し観察を続ける必要がある。
≪19日の日経平均 = 上げ +210.63円≫
≪20日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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全国70都市のうち、前年比で上昇したのは16都市だけ。下落した都市は54にのぼっている。ただ住宅不況がピークだったことし2月は、70都市のすべてで下落を記録した。それに比べれば、状況はかなり改善したと言えるだろう。ただ値上がりは大都市に集中しており、一部では投機が再燃しているようにも見受けられる。たとえば深圳市の価格は、前年比40%も上昇した。
中国では2つのバブルが崩壊、その後遺症に悩んでいる。1つはマンションを中心とした不動産バブル。もう1つは、鉄鋼やセメントを中心とする生産設備バブルだ。このうちの住宅バブルは、なんとか最悪期を脱しつつあるように思われる。しかし過剰な生産設備の廃棄は、遅々として進まないのが現状だ。中国の成長率を鈍化させている最大の原因でもある。
仮に中国の住宅に対する需要が大きく盛り上がれば、鉄鋼やセメントなどの需給関係にも好影響を与えるだろう。だが現状では、そうした好循環を期待できそうにはない。たとえば1-10月間の新規住宅着工面積は、昨年同期より15%も少ない。これから来年にかけて、こうした面でも改善がみられるか。もう少し観察を続ける必要がある。
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