fc2ブログ
経済に関する話題なんでも。ニュースの分析・批評・解説など。大胆な予想や提言も。ご意見、ご批判は大歓迎です。
経済なんでも研究会
下げ止まった? 住宅価格 / 中国
2015-11-20-Fri  CATEGORY: 政治・経済
◇ 14か月ぶりに値上がり = 中国の住宅価格が、ようやく下げ止まった。国家統計局の発表によると、主要70都市を対象にした10月の新築住宅価格は前年比0.1%の上昇だった。不動産バブルの崩壊で住宅価格は下げ続けており、前年比が上昇に転じたのは昨年8月以来14か月ぶり。ただ地方の都市では大量の売れ残り物件があって、このまま住宅価格が上昇軌道に乗るかはきわめて疑問だ。

全国70都市のうち、前年比で上昇したのは16都市だけ。下落した都市は54にのぼっている。ただ住宅不況がピークだったことし2月は、70都市のすべてで下落を記録した。それに比べれば、状況はかなり改善したと言えるだろう。ただ値上がりは大都市に集中しており、一部では投機が再燃しているようにも見受けられる。たとえば深圳市の価格は、前年比40%も上昇した。

中国では2つのバブルが崩壊、その後遺症に悩んでいる。1つはマンションを中心とした不動産バブル。もう1つは、鉄鋼やセメントを中心とする生産設備バブルだ。このうちの住宅バブルは、なんとか最悪期を脱しつつあるように思われる。しかし過剰な生産設備の廃棄は、遅々として進まないのが現状だ。中国の成長率を鈍化させている最大の原因でもある。

仮に中国の住宅に対する需要が大きく盛り上がれば、鉄鋼やセメントなどの需給関係にも好影響を与えるだろう。だが現状では、そうした好循環を期待できそうにはない。たとえば1-10月間の新規住宅着工面積は、昨年同期より15%も少ない。これから来年にかけて、こうした面でも改善がみられるか。もう少し観察を続ける必要がある。

      ≪19日の日経平均 = 上げ +210.63円≫

      ≪20日の日経平均は? 予想 = 下げ


                 ☆Please click here ⇒ 人気ブログランキング
ページトップへ  トラックバック0 コメント0
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
TB*URL
<< 2025/01 >>
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -


余白 Copyright © 2005 経済なんでも研究会. all rights reserved.