◇ 下げ止まりの兆し見えず = 中国政府は今週、10月の主要な経済統計を次々と発表した。まず8日の貿易統計。輸出は前年比6.9%の減少で、9月の3.7%減少よりも悪化した。輸入は18.8%の減少で、9月の20.4%減少に続いて大幅な縮小を記録している。中国は加工貿易が中心なので、輸出が減れば輸入も減る。加えて原油や原材料の輸入価格が低落、さらに内需の伸び悩みが輸入の大幅な減少を招いている。
次は10日の物価統計。卸売物価は前年比5.9%の下落だった。9月も5.9%の下落、これで卸売物価の下落は44か月続いたことになる。一方、消費者物価は1.3%の上昇、9月の1.6%より上昇幅が縮小した。卸売物価の低落は、企業段階での生産過剰と需要不足の現われ。消費者物価は食料品の値上がりによるもので、個人消費の強さを反映しているわけではない。
さらに11日は、鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額が発表された。このうち生産水準は前年比5.6%の増加。9月の5.7%増から、わずかながら鈍化した。かつては2ケタの伸び率を誇っていた中国の鉱工業生産も、最近は完全に半分のスピードに落ちている。半面、小売り売上高は物価の上昇もあって、前年比11.0%の増加だった。
企業の設備投資と官民による建設投資を合わせたのが固定資産投資。1-10月の累計で前年比10.2%増。1-9月の累計10.3%増より、やや増加率が落ちた。内容的には第1次産業が28.1%増と圧倒的に大きく、第2次産業は8.0%の増加にとどまっている。こうした一連の統計から判ることは、相変わらず産業部門の需給関係が改善していないこと。経済全体に下げ止まりの兆しは見えないことである。
≪11日の日経平均 = 上げ +20.13円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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さらに11日は、鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額が発表された。このうち生産水準は前年比5.6%の増加。9月の5.7%増から、わずかながら鈍化した。かつては2ケタの伸び率を誇っていた中国の鉱工業生産も、最近は完全に半分のスピードに落ちている。半面、小売り売上高は物価の上昇もあって、前年比11.0%の増加だった。
企業の設備投資と官民による建設投資を合わせたのが固定資産投資。1-10月の累計で前年比10.2%増。1-9月の累計10.3%増より、やや増加率が落ちた。内容的には第1次産業が28.1%増と圧倒的に大きく、第2次産業は8.0%の増加にとどまっている。こうした一連の統計から判ることは、相変わらず産業部門の需給関係が改善していないこと。経済全体に下げ止まりの兆しは見えないことである。
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