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経済なんでも研究会
サンデー実験室 = 孫に聞かせる経済の話 (改訂版)
2015-09-13-Sun  CATEGORY: 政治・経済
第6章 会社って、なんだろう? ⑦

◇ 年功序列から成果主義へ = 会社にとって、大事なものは何でしょうか。それは「ヒト、モノ、カネ」だと、よく言われます。優秀な人間、第一級の機械や材料、それに不自由しないだけのおカネ。これが揃っている会社はいい会社であり、伸びる会社でもあるのです。

このうち特に大切なのはヒト。つまり社員や従業員です。ですから日本の会社は、むかしから社員を大事にしてきました。たとえば学校を卒業して会社に就職すると、その人は歳をとって会社をやめるまで、その会社で働けるのがふつうでした。これを終身雇用(しゅうしんこよう)制度と言います。

そして1年たつごとに、給料が確実に上がって行ったのです。これを年功序列(ねんこうじょれつ)制度と言います。終身雇用や年功序列の制度は日本だけのもので、アメリカやヨーロッパの国々にはありません。日本の会社員は自分が働く会社をとても大事にし、よく働いたのです。戦後の日本が経済的に大きく発展した、ひとつの理由だったと考えられています。

ところが最近は、これらの制度が崩れ始めました。海外諸国との競争が激しくなったために、多くの会社がこれらの制度を続けられなくなってきたのです。その代わりに年齢にはあまり関係なく、よい成績を上げた社員の給料を増やす方式が取り入れられるようになってきました。この方式を能力主義(のうりょくしゅぎ)とか、成果主義(せいかしゅぎ)と呼んでいます。

                                (続きは来週日曜日)


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