◇ 波紋は世界中に = 最近、ロシアからのエネルギー輸入に関する記事が多い。ウラジオストックにLNG基地を建設して、日本へ輸出。オホーツク油田を日ロが共同開発。ロシアが電力を海底ケーブルで稚内に送る計画を提案。東北電力が石炭の輸入価格を2割下げることでロシアと合意。これらはアメリカの“シェール革命”で、ロシアが日本への関心を高めている証拠だと言えるだろう。
ヨーロッパでも、動きは活発だ。イギリスは環境への悪影響を恐れて禁止していたシェール・ガスの開発を解禁。優遇税制さえ導入した。ポーランド政府は500億ズルチ(約1兆5000億円)の開発投資を決めている。EU首脳会議でも、シェール・ガス開発についての検討を始めた。
これまで世界のエネルギー需給を支配してきたOPEC(石油輸出国機構)も、内心は穏やかでない。まだ組織的な動きはみせていないが、加盟国のなかには中国とインドとの関係強化に乗り出したところもある。ベネズエラではアメリカ向けの原油輸出が3割減り、中国向けが3割増えたという。
そのほかオーストラリアは昨年10月から、シェール・ガスの商業生産を開始した。またインドネシアも20年の完成を目標に、スマトラ北部でガス田の掘削に乗り出している。このようにアメリカの“シェール・ガス革命”は、世界各国を揺さぶり始めた。あと数年もすると、世界のエネルギー需給地図は完全に塗り替えられるかもしれない。
(続きは来週サタデー)
≪28日の日経平均 = 上げ +463.77円≫
【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】
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これまで世界のエネルギー需給を支配してきたOPEC(石油輸出国機構)も、内心は穏やかでない。まだ組織的な動きはみせていないが、加盟国のなかには中国とインドとの関係強化に乗り出したところもある。ベネズエラではアメリカ向けの原油輸出が3割減り、中国向けが3割増えたという。
そのほかオーストラリアは昨年10月から、シェール・ガスの商業生産を開始した。またインドネシアも20年の完成を目標に、スマトラ北部でガス田の掘削に乗り出している。このようにアメリカの“シェール・ガス革命”は、世界各国を揺さぶり始めた。あと数年もすると、世界のエネルギー需給地図は完全に塗り替えられるかもしれない。
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