第14章 景気対策って、なんだろう? ⑫
◇ “第3の矢”は成長の苗床造り = アベノミックスの“第3の矢”は、成長戦略と呼ばれる経済対策です。第1の矢である財政政策や第2の矢である金融政策は、すぐに景気を押し上げることを目指したものでした。これに対して成長戦略は、将来を見つめて日本経済の成長力を育てるための苗床を造ることが目標です。ですから長期的な景気対策とも言えるでしょう。
具体的には、新しい技術やアイディアを活用して、過去になかった企業や産業を育成すること。そのためには政府の支援も必要ですが、いろいろな規制を緩和することも大切です。これまで知らず知らずのうちに積み上がってしまった規制を撤廃・緩和して、新しい仕事を自由に造れるようにするためです。
安倍内閣は発足以来、毎年のように成長戦略を作ってきました。ことしも5回目の成長戦略を作成。そのなかでは141例もの規制緩和を提唱しています。ことしは物流、医療、金融関係の緩和に力を入れているのが特徴です。たとえば高速道路でトラックを連結して運転する。AI(人工知能)を活用して、遠距離で病気の診断や治療をするなど。
しかし、どの提案もなんとなく小粒でインパクトに欠けることは否定できません。かつては国鉄や電々公社、あるいは郵政公社の民営化といった大規模な自由化が実現しました。そういう大きな案件がなくなったことは事実でしょう。だから小さい案件をたくさん集めるしかないのかもしれません。それともチエがないのでしょうか。
(続きは来週日曜日)
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◇ “第3の矢”は成長の苗床造り = アベノミックスの“第3の矢”は、成長戦略と呼ばれる経済対策です。第1の矢である財政政策や第2の矢である金融政策は、すぐに景気を押し上げることを目指したものでした。これに対して成長戦略は、将来を見つめて日本経済の成長力を育てるための苗床を造ることが目標です。ですから長期的な景気対策とも言えるでしょう。
具体的には、新しい技術やアイディアを活用して、過去になかった企業や産業を育成すること。そのためには政府の支援も必要ですが、いろいろな規制を緩和することも大切です。これまで知らず知らずのうちに積み上がってしまった規制を撤廃・緩和して、新しい仕事を自由に造れるようにするためです。
安倍内閣は発足以来、毎年のように成長戦略を作ってきました。ことしも5回目の成長戦略を作成。そのなかでは141例もの規制緩和を提唱しています。ことしは物流、医療、金融関係の緩和に力を入れているのが特徴です。たとえば高速道路でトラックを連結して運転する。AI(人工知能)を活用して、遠距離で病気の診断や治療をするなど。
しかし、どの提案もなんとなく小粒でインパクトに欠けることは否定できません。かつては国鉄や電々公社、あるいは郵政公社の民営化といった大規模な自由化が実現しました。そういう大きな案件がなくなったことは事実でしょう。だから小さい案件をたくさん集めるしかないのかもしれません。それともチエがないのでしょうか。
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