◇ 高齢者世帯は平均2396万円 = 家計調査は、世帯主が60歳以上の高齢者世帯についても集計している。それによると、高齢者世帯の15年の平均貯蓄額は2396万円だった。また貯蓄額の順に並べた場合に真ん中に位置する、中央値は1592万円となっている。そのうち貯蓄額が2500万円を超えている世帯は、全体の33.8%を占めた。
平均貯蓄額は、2人以上世帯が1805万円。そのうちの勤労者世帯は1309万円。これに比べれば、高齢者世帯の貯蓄額は圧倒的に多い。貯蓄額が2500万円を超える世帯は、2人以上世帯では全体の23%だったのに対し、高齢者世帯では34%にのぼっている。また60歳以上世帯のなかで世帯主が無職の場合だけを集計すると、平均貯蓄額は2430万円。貯蓄額はさらに多くなる。
高齢者世帯の貯蓄額が多いのは、基本的には長い間の就労によって収入の累計額が大きかったことだろう。また高度成長期を経験し、収入が加速した時期があったことも原因になった。退職金を受け取った人も多い。無職の高齢者世帯がいちばん多くの貯蓄額を保有しているのは、それだけ現役時代の蓄積が大きかったからかもしれない。
一方、勤労者世帯は子どもの養育費や教育費にカネがかかる。さらに住宅ローンの返済で、家計に余裕がない。このため貯蓄額が少なくなってしまうのだろう。こうした状況から言えることは、高齢者世帯がもっと消費支出を増やし、勤労者世帯の負担を軽減できれば、景気はよくなる。政府はこの観点に立った景気対策を実施すべきだということである。
(続きは来週サタデー)
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高齢者世帯の貯蓄額が多いのは、基本的には長い間の就労によって収入の累計額が大きかったことだろう。また高度成長期を経験し、収入が加速した時期があったことも原因になった。退職金を受け取った人も多い。無職の高齢者世帯がいちばん多くの貯蓄額を保有しているのは、それだけ現役時代の蓄積が大きかったからかもしれない。
一方、勤労者世帯は子どもの養育費や教育費にカネがかかる。さらに住宅ローンの返済で、家計に余裕がない。このため貯蓄額が少なくなってしまうのだろう。こうした状況から言えることは、高齢者世帯がもっと消費支出を増やし、勤労者世帯の負担を軽減できれば、景気はよくなる。政府はこの観点に立った景気対策を実施すべきだということである。
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