◇ 輸出関連が軒並みダウン = 経済産業省が発表した7月の鉱工業生産は、前月に比べて0.6%の減少だった。生産の動向は、このところ増加と減少を繰り返している。同時に発表された予測調査をみても、8月は2.8%増加するものの9月は1.7%の減少。このため経産省は「生産は一進一退で推移している」と現状を評価した。
たしかに形のうえでは増加と減少が混じり合い、一進一退のようにみえる。だが少し長い目でみると、生産の水準は明らかに下降しているようだ。たとえば1-7月間をとってみると、生産が増加した月は3か月、減少した月は4か月だったが、通算では4.3%の減少となっている。したがって「一進一退」とみえないこともないが、むしろ実態は「減少傾向」なのではないだろうか。
特に輸出関連業の減産が著しい。7月の生産水準を1月の実績と比べてみると、電子部品・デバイス工業は11.9%も低下している。また電気機械工業は7.2%、輸送用機械工業は4.1%の減少だった。このうち軽自動車は増税の影響で国内販売が激減した。しかし全体としてみれば、かつての日本経済をけん引した輸出産業である。
アメリカを除けば、中国をはじめとする新興国、それにヨーロッパも経済の状態は芳しくない。だから輸出が伸びないと片づけてしまえばそれまでだが、最近の円安状態を考慮すると輸出の低迷はやや異常だろう。それだけ現地生産に比重が移ったのか。それとも日本製品の競争力が落ちてきたのか。この問題の責任官庁である経産省が「一進一退」などと評価していると、対応が手遅れになってしまう恐れがある。
≪1日の日経平均 = 下げ -724.79円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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