双子とは、同時期に同じ母親の胎内で育った二人の子のことである。双生児ともいう。
一卵性は同じ受精卵が胎内で2つに分裂して生じるため、遺伝情報は基本的に100%一致している。そのため、性別や血液型も同じである(稀に一卵性でも受精卵の分裂時にY染色体が欠落することにより異性一卵性双生児が誕生するケースもあるが、非常にレアケースである)。ただし、別々に成長をするために体質や能力の差が生じることもある。一卵性の双子を親に持ついとこ同士の場合、遺伝的には異母、異父兄弟ということになる。
二卵性は別の受精卵から生じるため、たまたま同時に生まれてきた普通の兄弟ともいえる。もちろん遺伝情報も別物であり、性別や血液型も同じだったり異なっていたりする。ちなみに、異性の双子は「ミックスツインズ」と呼ばれることもある。
なお、卵性診断にはしばしば誤りがあることが指摘されている(かつて胎盤の数が1個なら一卵性、2個なら二卵性と判断されていたが、実際には一卵性でも胎盤が2個となるケースが存在するなど)。また、一卵性は何もかも同じだという先入観の影響も考えられ、二卵性だとずっと信じ込んでいた双子が遺伝子検査を受けてみたら一卵性だったという報告例は多い(日本ではマナカナの事例が有名であろう)。
そのため、「そっくりだけど実は二卵性」「見分けがつかないってよく言われるけど、二卵性だからここが違う」などと自己紹介している場合、そのほとんどは本人たちの主張によらず一卵性であると考えられる。オーストラリアでは「一卵性双生児の30%は誤って二卵性と診断されている」との研究結果も報じられており、同性の双子は早急に遺伝子検査を受けるよう勧められている。
そこまでする必要があるのかと疑問にも思えるが、遺伝情報が同じだと病気のリスクも一致することから、片方が罹患した場合にもう片方へのスクリーニング検査が必要かどうかの判断に深く関わってくるとのこと。
また、日本では「一卵性を二卵性と誤診したことにより双胎間輸血症候群のリスクが見抜けず、片方が生後すぐに亡くなった」として、医師への損害賠償請求が認められた民事判例も存在する。もっともこれは「卵性診断」よりも「膜性(≒胎盤の数)診断」での誤診ではないかとも考えられるが、いずれにせよ誤った診断により生命に関わる大きなリスクが生まれることが読み取れる。
芸能界などでは双子であるという存在価値を生かし、2人一緒に活動する事例が多い。お笑い界では双子である事実そのものを持ちネタに取り入れられるメリットなどが挙げられるが、最も重宝されるのは俳優業において双子役に抜擢されやすい点であろう。さらに、健康番組などで比較実験に起用されることも多く、今後も需要と供給は尽きないと思われる。
古来から「魂を二つに分けて作られた存在」とされることがあり、珍しさや神秘性からなのか、漫画・ゲーム・アニメなどで双子の登場人物が出ることが多い。
双子キャラは大きく分けて2タイプ存在する。
一つは兄弟姉妹というキャラづけを同学年に出すために双子としているような場合で、双子でない兄弟姉妹同様、同年齢ながら兄(姉)/弟(妹)からイメージされるようなキャラ付け割り振られていたり、ボケとツッコミ、陰と陽、静と動といった好対照となる場合が多く、作中でも視聴者もどっちが好きか好みがわかれる。
もう一つは、同一の存在が二人同時にいるというキャラ付けとしての双子で、いつも一緒で事実上1キャラ扱いの場合や、異常に息の合ったコンビネーション戦術を取るキャラとして描写される。
また、同一存在でありながら生き別れ等の理由で運命に大きな差が出来てしまう場合もあり、この時は個人差が全くないために相手の運命は自分だったかもしれないという描写、或いは片割れの立場を引き継ぐのための設定となる。この場合、両者が同時に活躍できる場合はほぼなく、片方が死んでしまう展開が非常に多い。
身体の一部が結合している双子である。一卵性の双子が、受精卵から不十分に分裂したものと考えられており、性別や血液型は同じである(男女の結合双生児は存在しない。髪の長さや外見から異性が結合しているように見える事例もあるが、あくまでそう見えるだけである)。
かつては「シャム双生児」とも呼ばれたが、これは著名な結合双生児でサイドショウ(見世物)に出演していたチャン&エン・ブンカー兄弟の出生地がシャム(現在のタイ)だったことに由来する。
要因は様々だが、およそ5万から20万出生あたり1組ほどの割合で発生するという研究結果が出ている。
頭部、座骨、胸部などの結合部位によって分類されるが、多くは内臓器官を共有している事が多い。脊髄や心臓などが分離している場合は外科手術で分離が可能だが、簡単な手術ではなく、術後に死亡したケースも少なくない。
分離手術が可能であっても、家族が「分離しない」という選択肢を取ることもあり、そうした事例では成長した本人たちも「分離したいと思ったことはない」などと語っている事例が多い。大人になってから本人たちの意思で分離手術を受ける道を選んだ事例もあるが、あくまでレアケースといえよう。
その特徴的な姿から創作にも影響を与えている。横溝正史の推理小説『悪霊島』、映画『バスケットケース』、萩尾望都の漫画『半神』など、様々な作品に登場している。
またトッド・ブラウニングの映画『フリークス』では、結合双生児(腰部結合)のサイドショウ女優、デイジー&ヴァイオレット・ヒルトン姉妹が実際に登場している。
日本では結合双生児の出生事例が存在しないと思われることもあるが、テレビ番組で取り上げられたこともあり、また育児ブログや出産体験記なども見つけることができる。
兄 or 姉 | 弟 or 妹 | 作品名(五十音順) |
---|---|---|
明王寺都祈雄 | マユラ・マラヴィヤ | ワン・ゼロ |
「双子」そのものは実在する名字、名前として確認されていない。
日本で双子が地名となっている場所はこの越知町一箇所のみである。しかし近似の地名は比較的豊富で、双子布(徳島県三好市)、双子浦(香川県小豆郡土庄町)、二双子(青森県黒石市)など全国に広く散見している。これに「二子」まで含めると日本中に約70ヶ所ほどとなる。
掲示板
429 ななしのよっしん
2024/03/29(金) 03:29:07 ID: EZ+sPHhZbt
この手の板にありがちな「あの作品のあのキャラも‼️」って意見は創作物が世に出続ける限りキリがない…てことも理解してもらえませんかねぇ。そればかりで米欄が埋め尽くされちゃうと、ちょっとね…
とか書いちゃうと、利用規約の「他者の表現を妨害」に引っかかっちゃったりするのかな?
430 ななしのよっしん
2024/04/10(水) 17:27:52 ID: 82TYm5bL/h
>>413(ガンダムで、双子じゃないけど2人いる)
・Gガンダム:キョウジ・カッシュ & シュバルツ・ブルーダー
・機動戦士ガンダムSEED DESTINY:ラクス・クライン & ミーア・キャンベル
431 ななしのよっしん
2024/09/17(火) 10:16:18 ID: vX1HANp21p
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最終更新:2024/12/23(月) 05:00
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