キラ星シエルとはアニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』の登場人物である。 CV:水瀬いのり
7月30日生まれの13歳の少女で、いちかたち中学生組とは同学年となる。金髪のロングヘアで髪先は広がるように跳ねており、ヒイラギの葉のような飾りの付いたカチューシャをつけている。瞳の色は緑で、十字星のようなハイライトが入っている。決めポーズなのか時折ピースした手を目の近くにやることがある。はいそこ、かしこまっ!とか言わない。名字故にどっかの集団の決めポーズだとかも言わない。
元々はパリで活躍している若き天才パティシエ。パリにある店には彼女のスイーツを求めて行列ができるほどの人気ぶりである。スイーツへのこだわりは人一倍で、「スイーツでみんなを幸せにしたい」という信念を持ち、その評価に甘んじること無く研究や試行錯誤に余念が無いなど努力も惜しまない。また、自身の店はアシェットデセール、つまり皿盛り形式を取っており、その作る工程もパフォーマンスとして見せることで目でも味あわせる、エンターテイメント的なスタイルを取っている。パリに住んでいたこともあってか、会話には「ボンジュール!」「トレビアン!」「サリュー」「パルフェ!」といったフランス語が混じる。
そんな彼女が期間限定ショップを開くために来日し、物語の舞台であるいちご坂を訪れたことで話が動き始めることとなる。早速その出来映えに感激し土下座してまで弟子入りしようとしたいちかに試験としてスイーツを作らせるも、辛辣な評価を下したが的確にその欠点を突きつつ、評価するところは評価している。もっともいちかへの期待の裏返しだったようだが。その天才と称される彼女にも憧れの存在、伝説のパティシエがいるようで。現にプリキュア達、特にキュアホイップを見たらテンションが振り切れてしまっている。さらにはキラキラルの存在を知っているよう。それもそのはず、彼女は実は……
第19話で少しずつその姿は出ていたが、第21話でシエルの正体が明かされた。彼女の真の姿はキラリンという、ペコリンや長老と同様にスイーツ作りをする妖精だった。もっとも番組開始当初からその姿はOPで出ていたわけだが。長く引っ張ったねえ。
パリに渡り、スイーツ作りの修行を続けていくうちに人間の姿へと変身出来るようになり、さらに精進を続け、今やシエルとして天才パティシエとなったキラリン。プリキュアへのあこがれは人一倍で、いちかたちがプリキュアとわかったら今度はこっちが弟子入り志願の逆土下座をすることに。そんな彼女にも双子の弟ピカリオがいるようなのだが姿が見えず……そんな時に現れたジュリオを見てキラリンは気づく。彼こそピカリオであると。
キラリンとピカリオは一緒に修行に励んでいた。単独映画『パリッと!想い出のミルフィーユ!』にも登場するジャン=ピエール・ジルベルスタインの元に弟子入りして修行を積むことになるが、キラリンが他人を顧みず一心不乱に研鑽を積み、ついには人間に変身できるなどうまく行く反面、ピカリオはなかなか芽が出ずコンプレックスを抱くようになる。さらにキラリンが悪気はないとは言え、ピカリオの作ったスイーツへの何気ない言葉……これらのことが自然とピカリオを追い詰めてしまう。そんなピカリオのコンプレックスにつけ込む形で真の黒幕であるノワールが彼を闇に染めてしまう。そう、こうして現れたのがジュリオだったのである。
キラリンはピカリオの苦しみや悩みを分かってやれていなかった、むしろ自分が追い詰めていたことに気づかされる。一方ノワールに操られプリキュアに対して攻撃を繰り出すジュリオ。しかしホイップはジュリオの奥底にあるピカリオの、スイーツを、そしてキラリンを思う気持ちを受け止めることで彼を助け出すことができた。だが、逆にピカリオの事を思いやれなかったキラリンの心が後悔に苛まれる事になってしまう。何よりいちかの作ったスイーツは自分よりも平凡な出来なのにキラキラルがあふれている、それこそが自分とプリキュアであるいちかとの最大の差、他人のことを受け入れる、自分のためでは無く他人の為にスイーツを作ることだった。
こうした事、特に弟を悪堕ちに追いやったことにショックを受け、自己嫌悪に陥り自分を責めるシエルは引きこもり自らの店も休業してしまう。スイーツ作りもままならない。その時ノワールの魔の手が迫り闇に飲まれ、夢であるパティシエもプリキュアも諦めそうになる。しかしピカリオの想いが詰まったワッフルを食べたことで、「大切な人を想ってスイーツを作る」という真の想いを理解したシエルはその想いを受け取り覚醒、キラキラルで作られたペガサスパフェができあがったとき、その翼を得てプリキュアとして羽ばたくことになった―。
そんなこんなでいちか達と共にプリキュアとして戦うことになったシエル。いちご坂中学校に編入&自分の店を手がけながら(しかもビブリーの改心後には彼女を雇い始める)キラパティにも時折加わって手伝うなど、新たな生活が始まるのだが、完璧な彼女にも弱点が。パリで過ごしてたからなのか、国語の授業でも珍回答を出す、ことわざもどこかスイーツが混じった変わった形になるなど、日本語が不得手なのと、人間形態を維持するのに結構なカロリーがいるのかお腹が空くとキラリンの姿に戻ってしまう事である。燃費悪いっすね、今回の腹ペコ枠。つかやっぱり緑の系譜か?
一方で他人を思いやることを知ったこと、仲間と共に活動することで新たな刺激を受け、自分の技術や発想をより飛躍できること、そしてそれがあるからこそパティシエとしてより高みに挑める心構え、といった心も含めた様々な成長も見せている。ビブリーへの気遣いや連れ戻しに来たかつての店のオーナーソレーヌとのやりとりでそれが見受けられるようになる。特に映画ではかつての師ジャン=ピエールとのやりとりの中でシエルの成長を感じ取れるはずなので一度ご覧あれ。
「キュアパルフェ!できあがり!」
キラ星シエルが変身するプリキュア。オールスターズ方式で50人目(オールスターズ映画のキュアエコーを含むと51人目)のプリキュアになる。妖精出身のプリキュアはミルキィローズ、キュアビート、キュアフェリーチェ、キュアモフルンに続いて5人目で、「妖精にも人間にもなれる第6の戦士」というポジション的にはローズに近いが、オールスターズの枠組みで緩和されたとはいえ当時の制約で正確にはプリキュアでは無い彼女と異なり、明確にプリキュアとされている。
ちなみに「パルフェ(Parfait)」は「パフェ」の原義であるフランス語(「完璧」「完全な」という意味を持つ言葉で、これが転じて「完全なデザート」を意味するものとしてできたのがスイーツの「パルフェ(パフェ)」である)。
「ペガサスパフェ」のアニマルスイーツを用いてスイーツパクトで変身し、パフェグラスを模したターコイズ系と言える青みがかった緑基調で右側に虹のグラデーション状に配色されたフリルがつけられたドレス型のコスチュームを纏い、背中にはペガサスの翼と尻尾がつき、ブーツの下部は馬の蹄を模しており、髪もピンク色の大きなポニーテールに変化、ペガサスの耳が生えパフェが載ったカチューシャをつけている。
イメージカラーとしては「パフェで見受けられる全部乗せ」及び「完璧」というイメージから、シリーズでは類を見ない色的な全部乗せである「虹色」とされているが、コスチュームの基本色やスイーツパクトから出る色を始め、普段の私服や自身の店のパティシエ服も緑基調で、キラパティのパティシエ服のブーツも緑(袖口は虹を模しており、帽子のラインはヒイラギの実のような赤、胸元のリボンはキラリン同様の濃いピンク)、演じる水瀬いのりが実際に着用するパティシエ服でもスカーフやエプロンに緑が用いられているなど、随所に緑が使われていることから緑系プリキュアと見なすこともできる。つながるぱずるんでも緑が指定されているし。
「レインボーリボン」という追加戦士恒例の専用アイテムを持ち、このリボンで虹を描くことで様々な技を使うことができる。また、動物由来の固有能力としてはペガサスだけに背中の翼で飛ぶことができる。
ちなみに毎度のことではあるが、シエル&キュアパルフェの存在自体はおもちゃのスイーツパクトやキラパティショップの解析でバレバレになっていた。しかし、6月に入って東京おもちゃショー開催に合わせる形で前年のフェリーチェ同様にパルフェ及び担当声優の情報を登場1ヶ月半前に先行公開している(同時に関連商品を始め、キャラクターソングや後期ED、水瀬のプリアラとしてのアニサマ追加出演も発表)。
で、この時点では公式発表ではパルフェの正体は隠している(シエルの存在は幼児誌で明らかにしていた)のだが、バンダイ公式サイトのキュアパルフェのプリコーデドール商品情報ページには明確に「キラ星シエル」の文字、そしてパルフェだけでなくシエルの商品画像が(おもちゃショーでも隠さず展示)。さらに第19話放送前日の事前情報ではあっさりとシエルの声優が水瀬であることも明かし、同話ではシエルがキラリンとおぼしき妖精の姿に変える場面も。あのー、隠す気全くないですよね、公式側の皆様。
とどめに6月30日には公式発表でシエルがパルフェに変身すること(幼児誌では媒体の都合もあって正体がキラリンであることも)をさっさとバラし、翌7月1日に発表された映画HPではキラリンの姿のままパルフェに変身している姿まで。9日の第22話ではとっとと新商品のCMを流した上に終わり堤クレバックではその姿と共に「名前覚えた?」とメッセージも出し、公式サイトでもパルフェのキャラページも公開、この日から公演が始まったミュージカルショーでもシエル・パルフェいずれの姿でも登場と、公開が加速。あまりにも潔すぎる上に手際が良すぎる。
一方で、おもちゃの音声バレがあった時点でダメ絶対音感クイズが開催されるわけだが、なんとこの時点で配役が水瀬いのりであることを的中させた人物は皆無だった(ほとんどが田所あずさ説を挙げていた)。限られた条件とは言えおもちゃの音声という事前情報で担当声優を当てることができなかったということは、まさしく声優の技量による物だと言えるのでは無かろうか(事実、神木Pや暮田SDはオーディションや実際のアフレコで水瀬のその演技に感嘆しており、妖精としての演技が凄くはまっていた上にプリキュアとしての演技も上手い事が決め手となってシエル役に選んだと証言、実際にシエルを演じても随所に見られるその上手さを評価している)。
ついでに、上述したパルフェ姿のキラリンの話。映画では冒頭の戦闘中であるアクシデントが発生し、このような姿になってしまう。その名もまんまのキュアキラリン。このアクシデントがシエルとしてスイーツ作りができないというスランプにも繋がっているわけだが、プリキュアとしてもキラリンのままだからまともに戦えない、レインボーリボンも持てないという以前に持ち上げられない、パルフェ・エトワールもまともに撃てない、飛ぶこともできないなど散々。このスランプ・トラブルからどう抜け出すかが物語の鍵ともなっている。ただ、ご丁寧にこれ専用の変身バンクや「弱さ完璧!キュアキラリン」というテーマBGMが作られていたりもする。
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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