アンティとは、以下のような意味である。
アンティは、要するにラウンドの参加をしたときに支払いを要求されるチップである。通常、カジノにおいてはこのチップはディーラーが取るが(なお、このアンティだけがディーラーの収入になる)、それ以外では勝利者がアンティも含めて手に入れる。
たとえばあるテキサスホールデムのトーナメントのある時間においては「スモールブラインド600・ビッグブラインド1200・アンティ100」となっているが、各人が100ずつ出したあと、スモールブラインドが600、ビッグブラインドが1200を出してビッグブラインドの次の人からベットを始める、ということである。仮に参加者10人でビッグブラインドよりも前の人が全員フォールドした(降りた)場合、ビッグブラインドは自分の賭け金1300とスモールブラインドの賭け金700、それとほか8人の賭け金800の合計2800を手に入れることになる。
なお、チップが大幅に減少していてアンティが払いきれない場合、強制オールインになる。その場合、メインポットは一番払える額が一番少ない人の部分までで、それより上はサイドポットになる。
アンティは、ゲームの勝敗によりカードの所有権が移転するルールのことである。
当然ながら「勝者が敗者のカードを得る」と言うものが基本で、採用すれば対戦にリスクとリターン、そしてスリルを齎し、エンターテイメント性を大きく高める事が出来る。また、『マジック:ザ・ギャザリング』では「レアカードはアンティで奪われるリスクがあるから強い」という説明がされており、アンティの存在がデッキ構築にも影響を与える事が考慮されていた。
アンティは多くの場合、山札(ライブラリー)の一番上から1枚を使う場合が多い(ただし、『マジック:ザ・ギャザリング』においては無作為に1枚選ぶとある。まあライブラリーの1番上が無作為なのでそれを使うのが一番楽だが)。ただし、当然であるがトーナメントシーンではアンティを使うことはない。
特に『マジック:ザ・ギャザリング』においてはアンティに関するカードが黎明期に9種類印刷されているが、当然その収録されているカードセットが利用できるフォーマットにおいて禁止カードに指定されている。
そして、アンティのルールは法的な問題もある。特に骨董品カードが多く存在する『マジック:ザ・ギャザリング』においてこんなルール持ち出したらほぼ間違いなく賭博罪に問われるだろう。
漫画『遊☆戯☆王』作中のゲーム『マジック&ウィザーズ』では「デッキ内で最も価値の高いレアカードをアンティに指定する」というルールが存在しており、トーナメントシーンにおいてもアンティルールが適用されている。同作中においてもレアカードは高額取引されていた為、アンティの存在はイカサマや恐喝、詐欺などトラブルの温床となっていた。その一方、城之内克也が真紅眼の黒竜を始めとしたライバルの代名詞的なカードを得て強豪になっていく経緯など、デュエリストの成長やデュエルを通じた絆の象徴として肯定的に描かれる事もあった。
上記漫画を原作とした『遊戯王OCG』でも黎明期にはアンティに関する公式ルールが明記されていたが、こちらは漫画とは異なり「勝者はシャッフル後の山札から一番上のカードを得られる」という『マジック:ザ・ギャザリング』に準拠したものだった。
掲示板
4 ななしのよっしん
2019/08/19(月) 23:49:26 ID: Hwdo/daXuz
実際、遊戯王の劇中では城之内が、アンティで手に入れた「真紅眼の黒竜」をその後の切り札にしていた。購入力が低くともレアカードを手に入れることができる可能性を与える制度として、この時期の公式がアンティを推奨していたのでは。
5 ななしのよっしん
2019/08/20(火) 00:08:38 ID: FlU+ZkwoHC
6 ななしのよっしん
2022/02/19(土) 21:48:04 ID: 3f2rN3aL1D
マンガ的にはやっぱりショップで悩んでバイトで貯めたカネで?万円払って買うより敵が切り札として出してきたカードを手に入れるほうが盛り上がるからな
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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