角田六郎(ブルース・ウィリスかくた ろくろう)とは、刑事ドラマ『相棒』の登場人物である。通称で暇課長と呼ばれることが多い。
演:山西惇
相棒シリーズのムードメーカー的存在。役職は組織犯罪対策5課(Season4までは生活安全部薬物対策課)課長。特命係の部屋が併設されていることから、事実上彼らの上司のような存在となっている。ノンキャリアでありながら警視にまで出世した経歴の持ち主。
いつも特命係の部屋に「(よっ!)暇か?」の台詞と共にやって来ては、コーヒーを(勝手に)飲み始めて雑談に花を咲かせる。右京らが不在の時も勝手に部屋に入ってくつろいでいることが多い。
コーヒーはもともと薫が自分用に淹れていたもの。薫の退職後は尊に用意させているが、尊は別にコーヒーを好んで飲まないため(ミネラルウォーター派)、インスタントで誤魔化すこともあった。享の代までくると、彼の為にコーヒーを淹れるのはもはや右京の相棒の正式な職務となっていた。が、亘はコーヒーメーカーを使わない本格派なので、今ではコーヒーを自分で淹れるようにしている。角田自身は味音痴であるような描写がしばしば見られるが、特命係のコーヒーは薄めのものが好みとのこと。
また、取っ手がパンダになったコーヒーカップを愛用している。以前はパンダの顔が印刷されたカップを使用していたが、ある事件にて特命係に関わった男の子がそのカップを気にいり、薫が勝手にその子にあげてしまったという経緯がある。
米沢と並ぶ特命係のよき理解者であり、よく特命係に情報を提供してくれる。右京から手間のかかる調査を依頼されることも多いが、頼まれると断れない性格のため、断った試しはほとんどない。右京らも時折一斉摘発に加わるなど、相互に協力し合う関係となっている。
角田と右京の「正義」にずれがあることで激しく対立してしまったこともあるが、最後は角田が「ここ(特命係)は俺の休憩室だからな」「お前は最後まで俺につき合えよ」と右京に語り和解した(Season17第4話)。
平時は非常に温厚かつ飄々とした性格で、特命係や事件被害者を気遣うなどの優しさも見せる一方、課長職にある人間とは思えないゆるい言動やよくスベるギャグをかますなど、お調子者の一面もある。しかし警察官として仲間のピンチには奮い立ち、組織犯罪や銃火器・薬物絡みの犯罪者にはまさに鬼課長と化して立ち向かうなど、やるべき時には厳しい姿も見せている。
その筋の人には恐れられている存在らしく、「角田課長がよろしくと言っていた」の一言で顔をしかめる者もいるほど(Season15第14話)。亘が暴力団の組長を捜査に利用したことが発覚したときには烈火のごとく怒り、右京の管理責任も追及したほか、珍しく部下の大木にも八つ当たりしていた(Season14第15話。ただし、角田のこの反応は、亘にとっては「計画通り」だったようで、捜査に消極的だった右京を動かすことに成功した)。
丸刈りの頭に黒ぶちメガネという風貌である。自身の人相の悪さを気にしている素ぶりはあまりないが、「ズルムケ」はまだしも「メガネザル」という言葉だけは禁句らしい。連行しようとした暴力団員がこの地雷を踏んでしまった際には即刻「超・鬼課長」と化し、見事な飛び蹴りを喰らわすなど大暴れしていた(Season13第13話)。
初登場はPreSeason(土曜ワイド劇場時代)の第2話だが、当時はトレードマークの黒ぶちメガネをかけていなかった。その後も一度コンタクトに替えたことがあったが、相性はよくなかった模様。基本的にいつもベストを着用している。
妻子持ち。家では奥さんの尻に敷かれているらしい。奥さんからよく愚痴を聞かされているようだが、愚痴を聞かずに出勤した際は「調子が出ない」と言ったこともある(Season10第12話)。趣味は釣りとカメラ。大木・小松と一緒に釣りに出かけたときに殺人事件に出くわしたこともあった(Season3第9話)。
主要キャラクターでありながら「角田回」というべきエピソードは長らく放送されなかったが、Season15第9話にて「あとぴん~角田課長の告白」が放送された。角田の中学時代の同級生が殺された事件を通して、「あとぴん」とあだ名された恩師や仲間に対する角田の篤い人情、右京からの追求に対しいつもの態度で抗ってみせる曲者振りなど、"課長・角田六郎"の魅力がたっぷり詰まったストーリーとなっていた。
また、中学時代は写真部であったこと、好きな被写体は動物で、やはりパンダもよく撮っていたこと、奥さんとは中学時代からのつき合い(奥さんが山形から転校してきた)で、当時の彼女から手編みのベストを贈られ、今のベスト好きに繋がっていることなども明かされていた。
大木長十郎(ジョニー・デップおおき ちょうじゅうろう)と小松真琴(ロバート・デ・ニーロこまつ まこと)は角田の部下。演:志水正義(大木)・久保田龍吉(小松)
初登場は記念すべきPreSeasonの第1話であり、角田よりも登場が早い。
いつも組対5課から特命係の様子を覗き見しており、右京は特別気にしていないが、薫はあまりにうっとおしい時はロールカーテンを下げて視界を遮っている。角田に言われて特命係の捜査に協力することもしばしば。捜査一課とは手柄を巡って衝突することもあるが、特別仲が悪いわけではない。
角田の冗談を華麗にスルーすることが多いが、時々乗っかることもある(本記事のブルース・ウィリス云々の記述もこの流れによるもの。Season11第9話より)など、角田との関係は良好。悪には厳しく立ち向かう一方、誘拐事件から救出された子供たちに対しては非常に優しく接した(Season10第10話)など、良い意味で「あの上司にしてこの部下あり」というべき態度を見せている。
間違えやすいが小柄で髭を生やしている方が大木、大柄な方が小松である(実際、享は当初間違えていた)。「苗字と正反対の体格」と覚えるといいだろう。
セリフが無いときは、役名が表示されないことも多い。
なお、大木を演じた志水氏が2018年9月27日に逝去したため、Season17第8話が大木の最後の出番となった。また、小松の出番もSeason17が最後となってしまった。
大木と小松のその後については、作中では語られていない。ただし、番組の公式サイトにおいては、キャストの項目に二人の名前が残っている。
相棒 | ||
登場人物 | 特命係 | 杉下右京 - 亀山薫 - 神戸尊 - 甲斐享 - 冠城亘 - 青木年男 - 陣川公平 |
その他 | 米沢守 - 角田六郎 - 伊丹憲一 - 内村完爾 - 大河内春樹 - 小野田公顕 -浅倉禄郎 | |
本編 | ピルイーター - ボーダーライン - 右京の目 | |
映画 | 相棒 -劇場版Ⅱ- | |
関係者 | 役者 | 水谷豊 - 寺脇康文 - 及川光博 - 成宮寛貴 - 反町隆史 六角精児 - 山西惇 - 川原和久 - 片桐竜次 - 神保悟志 - 岸部一徳 - 石坂浩二 - 生瀬勝久 |
脚本 | 太田愛 | |
音楽 | 池頼広 | |
制作 | テレビ朝日 - 東映 - 小学館 | |
関連項目 | 刑事ドラマ - テレビドラマ - テレビ番組の一覧 - 官房長シリーズ |
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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