亀山努 単語

亀山努（1969年7月2日～）とは、阪神タイガースに所属していた元プロ野球選手である。

現役時代はヘッドスライディングや豪快なダイビングキャッチといった積極的なプレーで球場を沸かせ、新庄剛志と共に「亀新コンビ」として人気者となった。

引退後は解説業の他にタレントとしても活動しており、そこでは「亀山つとむ」の名義を使っている。

概要

幼少期から双子の弟の忍と共に野球を始め、中学時代は兄弟バッテリー（努が捕手、忍が投手）を組み、高校時には忍がエース、努が3番・三塁手で活躍する。

当初はプロ入りする気持ちは無く、阪神のスカウトが来たときはあえて練習をサボったこともあったが、最終的にはドラフト外で阪神タイガースに入団することになる。

入団後には、掛布雅之から「ドラフト外なら三拍子は気にするな、一拍子あったらいい。その一拍子を磨け」というアドバイスを受けて、肩と足を生かすために三塁手から外野手に転向。
2年目の89年には一軍昇格を果たすが、実力不足を痛感。翌90年にはウエスタンで打率.332、91年も打率.324で二年連続でウエスタンリーグの首位打者に輝くも、本人は一軍での経験から「ファームのタイトルなんて、何の値打ちもない」と考えていた。

転機となるのは92年、開幕2戦目の4月5日のヤクルト戦にて代走から守備固めに入り、試合が延長に入ったことから打席が回ってくるとタイムリー内野安打を放ち、その後4月8日の巨人戦では真弓明信に代わってライトのスタメンに抜擢され、これまた斎藤雅樹から亀山の代名詞となるヘッドスライディングによる内野安打を放って一軍に残留。

4月25日には岡田彰布の代打に起用（結果はショートゴロ）され、5月6日の巨人戦では桑田真澄からバットを折りながらも右越えの二塁打をサヨナラ打を放つ。
そして5月26日は主砲のトーマス・オマリーが欠場したことで新庄剛志が初スタメンに抜擢され、初めて「亀新コンビ」が揃い、新庄はこの試合で特大弾を放っている。

7月18日のオールスターにはファン投票で初選出され、後半戦も「亀新フィーバー」でチームを勢いに乗せ、チームは9月19日に7連勝を記録する等好調を維持していたが、終盤になると選手も優勝を意識したことで硬くなってしまい、亀山自身も調子を落としてしまう。

そして10月10日、優勝争いを繰り広げていたヤクルトスワローズとの直接対決に敗れ、阪神は2位に終わった。
亀山はこの年131試合で打率.287、4本塁打28打点、15盗塁という成績を残した。

翌93年も活躍が期待されたが、シーズン途中で頭からのダイビングキャッチを試みた際に右肩を脱臼してチームを離脱。
94年は無事に一軍に復帰し、105試合で打率.284、9本塁打28打点、5盗塁と復活したが、95年には外野守備の際にグレン・デービスと接触し腰椎骨折という重傷を負ってシーズンを棒に振る。
これを機に出場機会が激減し、97年に28歳の若さで現役を引退した。

現役引退後

引退後は野球解説者及びタレントとしての活動を行うようになり、芸名を「亀山つとむ」としている。

また、大阪の少年野球チーム「枚方リトル」の指導も務め、就任初戦こそ0-17で大敗するも熱心に指導を続け、99年には荒木大輔の「調布リトル」以来日本チームとしては23年ぶりに世界一に輝いている。

なお現役引退後は体重が激増し、現役時代のスラリとした体からは想像できないほどの肥満体となってしまったことをしばしばネタにされている。

通算成績

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関連項目

• プロ野球選手一覧
• 阪神タイガース
• 新庄剛志
• 岡田彰布
• 中村勝広