藤岡未咲(ふじおか みさき)とは、小説・アニメ版『Another』の登場人物である。
見崎鳴の従妹。鳴とは非常に仲が良かったが、重篤な腎臓病(アニメ版では白血病)により、物語の冒頭で亡くなっていた事が判明している。鳴とそっくりの容貌の持ち主で、アニメ版ではアホ毛が一本垂れている所までよく似ているが、性格は正反対で明るく活発で小悪魔的な一面を持つ。更にアニメ版では髪色も異なり、鳴が漆黒の黒髪なのに対し、未咲は焦げ茶色の茶髪である。何より眼帯をしておらず、両目があるのが最大の違いである。但し、OVA同梱版コミックス0巻では右目にものもらいを発症し、一時的に眼帯を着用していた。
実は鳴の双子の妹である。原作では二卵性双生児と明言されているが、漫画版・アニメ版では不明である(実写映画版では未咲は未登場)。
元々鳴も藤岡家の人間だったが、伯母の霧果が流産して子供が産めない身体になってしまい、経済的に苦しかった藤岡家が見崎家に鳴を養子に出して、鳴を霧果の子として育てたのが真相である。鳴本人は第一子の長女で双子の姉であるはずの自分が見崎家の養子となった理由は、未咲だと“見崎未咲”になってしまうからと推測している。霧果は鳴が自分の出生を知って離れていく事を恐れた為、極力藤岡家との接触を拒んでいたが、鳴と未咲は親には内緒で密かに会っていた。
未咲は鳴の家である<夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。>の人形を欲しがっていたが、未咲の病が急変してしまい、彼女の生前に実現する事は無かった。鳴の“双子の妹”が四月に亡くなっていた為、翌月に桜木ゆかりが亡くなる以前から、既に<災厄>は始まっていたのである。然し、四月の末に既に<いないもの>を引き受け、そのままゴールデンウィークに突入してしまった事と、鳴本人が呪いの様な訳の分からない<災厄>によって未咲が殺された事をどうしても認める事が出来ず、実は双子の妹が<四月の死者>だった重大な事実を、八月八日の合宿の夜に榊原恒一に告白するまで誰にも言えずにいたのである。
その為、バトル・ロワイアルの様な怒涛の展開となったアニメ版と実写映画版におけるオリジナルストーリーにおいては、前者では“鳴が四月に双子の妹・未咲が亡くなっていた事をクラスメイト達に伝えなかったから惨劇が起こった”とも取れる脚色となり、後者ではまるで“鳴が<いないもの>の役割を放棄したから<災厄>が始まった”とも取れる脚色となっている。
テレビアニメ本編では、第10話に鳴の回想としてちらっと顔見せ程度の登場に留まり、台詞も無かった。然し、五月に発売されたOVA『0巻』では、本編の前日譚にあたるエピソードを収録。遂に鳴と未咲の隠された過去が明らかとなった。尚、亡くなるまでの病状の経過等は、原作と大きく異なっている。又、アニメ版のオリジナル設定として、可愛いの定義や基準が独特である事・ヘヴィメタ好きで将来は音大への進学を考えている事・豆腐屋でアルバイトしている事・想い人がいる事等が判明した。
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最終更新:2024/12/23(月) 10:00
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