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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

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2014.01
26
CM:3
TB:0
11:40
Category : 未分類
 公共事業のために外国人を低賃金で働かせるというのだが、アベノミクスとやらはよほど賃金を上げたくないらしい。

 いろいろ報道されているが、外国人労働者を連れてくる話がある。毎日新聞によると
建設現場の人手不足の解消に向け、外国人労働者の受け入れ拡大を検討する閣僚会議を首相官邸で開いた。3月末までに緊急対応策を決め、2015年度をめどに建設業で働く人材を増やしていく方針を確認した。
「外国人労働者:『拡大』へ 建設現場の人手不足で」『毎日新聞』http://mainichi.jp/select/news/20140124k0000e010169000c.html


 これは、好景気が賃金を上げると主張している、アベノミクスとやらと矛盾している。まず、自分の経済政策をアベノミクスと自称するマヌケさはおいておく。だが、建設労働者の賃金を低く抑えようとする点で、従来の説明と矛盾する。

 去年、通貨供給量を増加し、訳の分からない財政出動をした理由は、国民経済が直面していたデフレから脱却することが目的であった。現宰相が主張していたのは、賃金や可処分所得が減少するデフレ・スパイラルからの脱却であった。

 賃金上昇を起こすための政策であったはずなのに、政策的に賃金を抑えるというのは、自家撞着だということだ。結局は、支持母体への利益誘導だというわけだ。いまさら公共事業を増やすのも、そこでの人件費を抑制するのも、建設土木業の経営者を優遇するだけの措置である。

 結局は、その思想と同じで戦前回帰だけではないのかね。意図してかどうかは知らないけれども。

 実際に戦前は労務者の時代だった。工場でも建設業でも、現場は使い捨ての日雇いで回っていた。企業のオーナーは人件費を圧縮することだけに血道を上げており、科学的経営もなにもなかった。現宰相現政権は、その時代に戻そうとしているわけだ。

 だが、使い捨て労務者に高品質とか信頼性は期待できない。戦前でも高品質・高信頼性の工場は直接雇用と福利厚生を重視していた。戦後の高度成長も、直接雇用の増大や福利厚生の充実の結果でもある。

 逆に、低賃金、低待遇だと、冷凍工場の農薬混入みたいな事態が増えるんじゃないの。建設土木だと、労働者段階だと生コンにコーラ混ぜるとか、アスファルト打つ前の路盤に水撒くとかね。現場管理段階だと、検査手抜きとか起きるんじゃないかね

 なんにせよ、公共事業を受注する企業の都合に親切な政策である。公共事業を受けても安い人件費では利潤がでない。だから、業界の言うがままに安価な単純労働力を海外から輸入してやる。まあ、やることはネトウヨ宰相というよりも、バナナ共和国の大統領に近いものがあるよ。

Comment

非公開コメント

どういう枠で受け入れるのだか

外国人実習生の制度は安く労働力を受け入れるための制度ではないし(外務が反対するだろ)し、技能労働者になるんですかね?

それでもネトウヨの若者は、自民党を支持してるんですから、不思議としか言えませんわ。

No title

>公共事業を受けても安い人件費では利潤がでない。
↑本当は、高い人件費で正解ですよね?