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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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 軍事ライターの文谷です
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2010.05
29
CM:0
TB:0
22:56
Category : 映画
神保町まで出て映画を観た。
 『コロンブス 永遠の海』、監督が99歳(撮影当時)というのが売りの映画。微妙なのは承知で見に行ったが… やっぱりテンションは一切あがらない映画。まあソラリスの海?ついウトっと来た。

特徴を挙げるとね。

・ ドラマがない
・ 絵がよいわけでもない
・ 音楽も一つの旋律だけ

 加えて、

・ カタルシスもない

 なんとなく始まって、いつの間にか終わる。観客は100人以上いたと思うけど、終わった後でみんなポカンとしていた。違う意味でスゴイ面白い映画。(実際に、不思議と「掴まされた」感はない)

 ネタバレもなにもないから書いちゃうけれども、「コロンブスはポルトガル人」であるという主張(それなりの根拠はあるみたい)を、主人公の人生に合わせてズーッと進めていく。普通なならドラマを絡めたりするのだけれども、そういうものものない。なんせヒロイン、研究家の奥さんはいつも「スゴイわねー」で旦那をサポートし続けるのだもの。「私とコロン(コロンブス)のどっちが大事」位あってもいいんじゃないのかな。
 いや、確かにポルトガルは大航海時代のパイオニアであって、その意味でのポルトガル人としての歴史的誇りを否定するつもりは毛頭ないのだけれども。

 ポルトガルへのピュアな愛を暖かく見守る…というのならオススメ。


 興味深いのは…1946年にポルトガルからアメリカに移民するシーンなんだけれども、ちょうどよい商船がないせいか、フレッチャー級?あたりの駆逐艦を使っている。外見は艦橋後部から煙突前部に限定して、大砲とかマストとかうつらないようにしている。でもね、船内も駆逐艦のままじゃダメでしょう。科員の居住区をそのまま客室に使っているのだもの。

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